ARTICLE テイコク健康推進課

【今すぐ花粉症のつらさを緩和させたい人向け】すぐにできる花粉症対策

【今すぐ花粉症のつらさを緩和させたい人向け】すぐにできる花粉症対策
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

気持ちのよいはずの春なのに花粉症がある方は憂鬱な気持ちになりますよね。でも、花粉症は毎日の対策をしっかりすることで予防したり症状を緩和したりすることができます。今回は家庭ですぐに実践できる花粉症対策と病院で行う花粉症の治療についてお伝えします。

今すぐできる日常生活での花粉症対策

【家の中での花粉症対策】
①家の中に花粉を入れない
家の中での花粉症対策で大切なのは、外から花粉を入れないことです。帰宅時は玄関に入る前に全身をポンポンとはたいてから入るようにしましょう。また、換気の際は窓を開ける幅を10cm以内にします。これで、室内に入る花粉は窓を全開にしたときの約1/6に抑えることができます。花粉を吸着する機能があるカーテンをつけると室内の花粉の量をさらに減らすことができます。

②掃除の仕方のポイント
家の中に入った花粉は空気中に漂っています。しかし、わたしたちが眠っている間は空気の流れが止まるので、少しずつ床に落ちていきます。そのため、室内の掃除は朝一番に行うのが効果的です。掃除機を使わずにウエットシートやしぼった雑巾をつかって床をふきとりましょう。

③洗濯物や布団の干し方
花粉が多く飛び交うシーズンは基本的に洗濯物は部屋干しをおすすめします。布団も天日干しではなく布団乾燥機を使用しましょう。また、どうしても洗濯物を干す場合はよくはたき、花粉を落としてから取り込むようにしましょう。

【外出するときの花粉症対策】
①マスクと眼鏡は必須アイテム、帰宅後は洗顔とうがい
花粉は呼吸とともに体内に入るためマスク着用が効果的です。花粉は1月頃から飛び始めるため、マスクも1月から着用すると花粉症の予防になります。目の粘膜も花粉で刺激されるため、眼鏡を着用することもおすすめです。花粉症用のマスクや、最近ではスプレータイプのマスクなどもあり、メイクの上から吹き掛けたり、メガネの曇りが気になる方に人気です。また、帰宅後の洗顔、うがいで付いてしまった花粉を落としましょう。

②服の素材はウールよりも綿を選ぶ
花粉がつきやすいウール素材の服は避け、綿などの服を選ぶようにしましょう。表面がなめらかな素材ほど花粉がつきにくいため、外出するときはつるつるした素材の上着を着ると帰宅時に花粉をはらうのも楽になります。

③静電気を抑えて花粉の吸着を防ぐ
体にたまった静電気も花粉を引き寄せる原因となります。静電気は重ね着をした服の摩擦によっておきます。同じ種類の繊維を組み合わせると静電気が起きにくくなり、花粉の吸着を減らすことができます。また、髪についた花粉は落としにくいため、帽子をかぶって花粉から髪を守ることをおすすめします。

【体の内側から花粉症対策】
①生活習慣を整える
花粉症は体内に侵入した異物から体を守ってくれる免疫システムのバランスが崩れ、過剰に反応することによって起こります。生活習慣を整えてよい免疫バランスを維持すると花粉症を予防したり軽減したりすることができます。食事は三食きちんと摂り、ウオーキングやストレッチなどの軽い運動を継続して行うとよいでしょう。また、睡眠不足も免疫バランスをくずす大きな原因となるため、早寝早起きを心がけましょう。

②腸内環境を整える
腸には体内の免疫細胞の約6割が集中しています。そのため腸内環境を改善することも花粉症に有効です。ヨーグルトやキムチなどの発酵食品を積極的に摂取して腸内の善玉菌を増やしましょう。また、リンゴに含まれる水溶性食物繊維の「ペクチン」は腸内環境を整えて免疫機能を高める効果があるといわれ、今注目を集めています。

 

【体の外側から花粉症対策】
①鼻で呼吸をしよう
人は呼吸を鼻または口で行います。鼻で呼吸をすると、鼻の中の粘液や繊毛が入ってきた花粉を吸着して体内に入るのを防いでくれます。しかし、口で呼吸をしている人は、花粉が一気に体内に入り込んでしまうため花粉症の症状が重くなります。常に鼻呼吸を意識して行いましょう。

②粘膜を鍛えよう
鼻の粘膜がフィルターの役割を果たすには湿っていることが重要です。鼻の中が乾燥していると繊毛が動くことができず、花粉やウイルスを吸着することができません。鼻の加湿に有効なのはマスクの着用と鼻うがいです。マスクをすると自分の呼気に含まれる水分で鼻の中が潤います。また、鼻うがいをすると鼻の中にある花粉を洗い流すことができる上に粘膜を鍛えることができるため花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。

病院で受けられる花粉症の治療

①薬による治療
花粉症のシーズンが始まる2週間くらい前から薬を服用する初期療法によって症状がでないように予防することが有効とされています。アレルギー症状を抑える内服薬や鼻水、鼻詰まりを軽減する点鼻薬、目のかゆみなどに聞く目薬などを処方してもらいます。最近は眠気などの副作用が少ない内服薬があるため、仕事や学校がある日でも服用することができます。

②手術
アレルギー症状によって閉じた鼻腔を改善する手術や、鼻汁の分泌を減らす手術があります。レーザーを当てて粘膜を減らすことによりアレルギー反応を抑える手術もあります。薬の服用が難しい人も受けられる治療です。日帰りで受けられる手術や保険が適用されるものもあります。

根治をめざすなら減感作療法

減感作療法は、アレルゲンを体内に少しずつ吸収させてアレルギー反応を弱めることで花粉症の症状を抑えていく治療法です。長期間に渡って正しく治療を行うと症状が改善され根治することもできます。治療には皮下注射法と舌下免疫療法の2つがあります。

皮下注射法はアレルゲンを医師に皮下注射してもらうものです。週に1~2回、少量から始めて徐々に増量しながら注射をしていきます。効果がでる量に達すると、治療間隔も1~2か月と広がっていくため、患者の負担が少なくいことと、皮膚反応を医師が確認しながら治療を行うため患者の体調に合わせて副作用を抑えながら効果的な治療が行えます。

舌下免疫療法は、アレルゲンを含むエキスを舌下に毎日投与する方法です。1日目は医師の指導を受けますが、2日目以降は家庭でも行えます。注射が怖い方や何度も通院することが難しい方に向いています。しかし、効果がでるまでには長期間の服用が必要で、最低2年間は毎日服用しなければいけません。また、副作用として口内の腫れやかゆみなどを感じる方もいます。治療を受けた7~8割の方に症状の軽減がみられますが、完治まで至るのは1~2割といわれています。

花粉症対策は先手必勝

花粉症対策は早く始めるほど効果が上がります。できることからすぐに始めましょう。

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記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

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