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風邪を引いたらこれを食べよう!風邪の症状別におすすめの食べ物を紹介!

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風邪を引いたらこれを食べよう!風邪の症状別におすすめの食べ物を紹介!
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

風邪は、ウイルスによって引き起こされる病気です。
困ったことに、今のところ風邪には特効薬がなく、あるのは風邪によって引き起こされる症状を和らげる薬だけです。

風邪を治すのは、風邪をひいたご自身の免疫力だけなのが、実情です。
免疫力を上げるには、栄養をしっかりと摂ることがとても大切です。
今回は、風邪をひいた時におすすめの食べ物、そして飲み物などについて、わかりやすく解説します。

風邪を早く治すためには「免疫力アップ」が鍵

風邪を早く治すためには「免疫力アップ」が鍵

免疫とは、細菌やウイルスなどの病原体から身体を守るために、身体が備えている防御システムのことです。

免疫の働きを免疫力と言いますが、免疫力は体力が充実している時はしっかりと発揮されます。
ところが、疲れがたまる、体調が悪くなるなど、いろいろな原因で体力が下がると、免疫力も下がってしまいます。

体調が悪い時に風邪をひきやすくなるのはこのためです。
いったん風邪をひいたら、風邪のウイルスをやっつけるのも免疫力の仕事ですから、免疫力を高めるのが、風邪を治すためのポイントです。

免疫力アップに必要なのは「体力の回復」

免疫力を高めるには、体力を回復させる必要があります。
体力を回復させるには、身体を温める・睡眠を取る・安静にするなど身体を休めることが効果的です。

中でも注目して欲しいのが、栄養のある食べ物を摂るという栄養管理です。
風邪の症状はいろいろありますから、症状に応じて食べ物を工夫するのが、早く治すためのカギとなります。

【体力回復】風邪を早く治す食べ物を症状別に紹介

症状別の食べ物①:風邪のひき始めは、体を温める鍋やお味噌汁がおすすめ

症状別の食べ物①:風邪のひき始めは、体を温める鍋やお味噌汁がおすすめ

あなたの風邪は、のどから?それとも鼻から?
どちらの場合であっても、ひき始めに体力を回復させて、免疫力をアップさせることが大切です。

そんな時におすすめなのが、お鍋お味噌汁です。
お鍋は、いろいろな食材をたくさん入れていますから、栄養たっぷりです。
しかも、身体をポカポカと温める効果も高く、野菜の繊維を柔らかくして、消化しやすくするので胃腸にも優しいお料理です。
出汁を使って、雑炊にすれば、野菜からしみでた栄養素も無駄なく食べられます。
お味噌汁は、アミノ酸などの栄養素も含まれており、体も温めてくれます。
お味噌汁を作るのもしんどいという場合は、インスタントのお味噌汁でも大丈夫です。
野菜たっぷりのインスタントお味噌汁なら、手軽に野菜もとれるのでおすすめです。

症状別の食べ物②:喉が痛いとき

風邪の症状別の食べ物②:喉が痛いとき

風邪のウイルスによって喉が傷ついている時に喉の痛みを感じます。
そんな時に喉の痛みを癒してくれる食材がこちらです。

  • しょうが

しょうがには、ジンゲロールショーガオールという抗菌作用のある成分が入っています。
この働きで、喉のウイルスを防ぎます。
また、しょうがは身体を温めてくれるのでおすすめです。

  • レンコン

レンコンには、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCには、免疫力をアップさせる働きがあるので、風邪の時には最適です。
また、ムチンという成分には、喉の粘膜の炎症を抑える働きもあります。

  • ゆず

ゆずにも、ビタミンCがたくさん入っています。
保湿効果や粘膜の保護効果もあるので、喉の痛みにはいいですね。

  • きんかん

きんかんには、ヘスペリジンという喉の炎症を鎮めてくれる成分が入っています。
それだけでなく、ビタミンCも多く含まれています。

梨は、ソルビットールという喉の炎症を抑える成分が含まれています。
ビタミンもたくさん含まれている上、水分も多く、脱水予防の効果もありますから、風邪の時に最適ですね。

  • プリンやゼリー

喉の痛みが強く、飲み込みにくいような時は、軟らかく喉の通りがよいプリンやゼリーがいいでしょう。
冷やしておけば、ひんやりとして食べやすく、気持ちもいいものです。

フルーツ入りのゼリーなら、ビタミンを摂ることもできます。
プリンはカロリーが高いので、風邪で弱った体力の回復に役立ちます。

何より、喉の痛みから飲み込みが難しい時、後述する経口補水液やスポーツドリンクばかりだと、飽きてしまい、精神的にも良くないですから、気持ちを入れ替える意味でもプリンやゼリーはいいですね。

症状別の食べ物③:鼻水が出るとき

風邪の症状別の食べ物③:鼻水が出るとき

風邪をひいた時に、鼻水がたくさん出るのは、風邪のウイルスが鼻の粘膜に感染したことが原因です。
もちろん、白血球などの免疫細胞も集まってきますが、このウイルスを洗い流すために鼻水をたくさん出したり、吹き飛ばすためにくしゃみが出たりします。
鼻水がたくさん出て困っている時は、鼻の炎症を和らげる効果のある食べ物がおすすめです。

  • ネギ

ネギには、アリシンという抗菌作用のある成分が入っています。
また、ネギオールという炎症を和らげる効果のある成分もあります。
ウイルスを抑え、炎症も緩和してくれるので、鼻風邪の時にはぴったりです。

  • しょうが

しょうがに含まれているショーガオールなどの抗菌成分で、免疫力を高め、鼻に入った風邪ウイルスを抑えこみましょう。

  • 黒豆

鼻水がひどくなると、鼻から喉に向かって流れていく後鼻漏(こうびろう)をいう状態になります。
後鼻漏になると、タンが出やすくなります。
黒豆には、アントシアニンという去痰効果(痰を出にくくする)成分が入っています。
鼻水がたくさん出て、喉に流れていくようなら、黒豆がおすすめですね。

  • たまねぎ

たまねぎには、ケルセチンというアレルギーを抑える効果のある成分や、硫化アリルという新陳代謝を高めて、免疫力をアップさせる成分が含まれています。
春ごろに出荷される新玉なら、生で食べても苦味がなく美味しいので、特におすすめです。

  • レンコン

レンコンのムチンは、鼻の粘膜の炎症緩和にも効果的です。
ビタミンCの効果も期待できますから、是非食べて欲しい食材です。

症状別の食べ物④:せきが出る時

風邪の症状別の食べ物④:せきが出る時

風邪をひいた時にせきが出るのは、肺や気管などの呼吸に関係する臓器に入ったウイルスを排除しようとするからです。
ウイルスが呼吸に関係する臓器の表面に付着したことをセンサーが感知し、脳からせきをするように指示が出るという仕組みです。

また、タンは、喉の表面についたウイルスを粘液が絡め取ったものです。
風邪の時にタンが出やすくなるのは、ウイルスの侵入を防ごうとしているからです。
タンを排出するには、せきが一番なので、タンがたまると咳も出やすくなるわけです。

  • きんかん

きんかんには、喉の炎症緩和効果があり、せきが出にくくなる効果が期待できます。

  • ハチミツ

ハチミツには抗菌作用や保湿作用があります。
お口が乾燥するとせきが出やすくなり、喉の通りも悪くなるため、抗菌効果もあるハチミツは咳を抑えるのにおすすめの食材です。
きんかんとハチミツの組み合わせて食べると甘くておいしいですよ。

  • 黒豆

黒豆には、前述したようにタンを取り除く去痰効果があります。
せきと共にタンが出るような場合、黒豆を食べるのもいいですね。

  • ダイコン

ダイコンに含まれているアリルイソチオシアネートという成分には、炎症を抑える働きがあります。
のどや気管の炎症を緩和して、せきを出にくくする効果が期待できますね。

梨には、喉の炎症を緩和する成分が入っています。
しかも、水分が豊富で喉を潤してくれますから、乾燥によるせきを防ぐ効果も期待できます。

症状別の食べ物⑤:熱が出る時

風邪の症状別の食べ物⑤:熱が出る時

風邪を引くと、熱が出やすくなります。
これは、身体が体温を上げることで、風邪の原因であるウイルスを退治しようとするからです。
熱が高い時は、汗をかきやすく、身体から水分がたくさん出ていくため、特に注意したいのが脱水に陥ることです。

身体から水分が失われると、軽度なうちはめまいやふらつき程度ですみますが、脱水が進むと、嘔吐頭痛、そして意識が朦朧とし、けいれんを起こすようなこともあります。
そのまま放置していると、体温が下がらなくなり、生命の危険性さえ生じます。
脱水は、とても危険なことなのです。

そこで脱水状態に陥らないようにするためにも熱が出た時には、おかゆ雑炊など水分をたくさん含んでいる上に、消化しやすい食べ物がおすすめです。

症状別の食べ物⑥:下痢や嘔吐をしている時

風邪の症状別の食べ物⑥:下痢や嘔吐をしている時

下痢や嘔吐をすると、身体からたくさんの水分と生きていく上で欠かせないミネラルが失われます。
発熱の時と同じく、やはり脱水に注意が必要となってきます。
そこで胃腸にも優しく、消化吸収しやすい、水分の多いおかゆ雑炊がおすすめです。

【症状緩和】風邪を早く治す飲み物を症状別に紹介

症状別の飲み物①:喉が痛い時風邪の症状別の飲み物①:喉が痛い時

温かいハーブティー生姜湯がおすすめです。
身体を温めると同時に、喉の炎症を抑える効果があるからです。
ハーブティーの種類としては、カモミールユーカリがいいでしょう。
心を落ち着かせ、ストレスを緩和する効果もありますから、一石二鳥です。
緑茶に含まれているカテキンには抗菌効果があるので、緑茶を飲むのもいいですね。

症状別の飲み物②:鼻水が出るとき

風邪の症状別の飲み物②:鼻水が出るとき

鼻水が出て辛い時、ゆず茶がおすすめです。
ビタミンCもたくさん入っていますし、鼻の粘膜の炎症を抑え、鼻水や鼻づまりを緩和する効果があります。
また、カモミールのハーブティーには、鼻の炎症を抑える効果もありますので、おすすめです。
飲みにくいという方は、カモミールティーの湯気を鼻から吸ってみるだけでも、鼻が通りやすくなるのでお試しください。

症状別の飲み物③:せきが出る時

風邪の症状別の飲み物③:せきが出る時

せきが辛い時、おすすめなのが、ハチミツ紅茶の組み合わせです。
ハチミツには、抗菌作用と保湿作用があります。
せきのもととなる喉の炎症を鎮めてくれます。

もちろん、ビタミンも豊富に含まれており、栄養の面からも風邪にとてもおすすめです。
温かい紅茶で身体を温め、水分も補給しつつ、紅茶に入れたハチミツの効果で喉の炎症を抑えましょう。
また、喉が痛む時と同じく緑茶を飲むのもいいですね。

症状別の飲み物④:熱が出ている時

発熱している時におすすめなのは、経口補水液です。
経口補水液は、水分だけでなく、ミネラル成分も補えるように作られた飲み物です。
スポーツドリンクと比べると、ナトリウムというミネラル成分は多めに、反対に当分は少し少なめになっています。

経口補水液は、小腸で吸収するのに最適な組成となっているので、水分補給の効果が高いです。
経口補水液が手に入らない場合は、スポーツドリンクもいいでしょう。

症状別の飲み物⑤:嘔吐や下痢をしている時

嘔吐や下痢をしている時は、水分だけでなく、ミネラル成分のバランスも崩れる危険性が高いです。
そこで、経口補水液を使って、ミネラル成分のバランスを整えるようにしましょう。

風邪の時は我慢!この時だけは食べない方が良い食べ物と飲み物

風邪の時は我慢!この時だけは食べない方が良い食べ物と飲み物

風邪の時は控えた方が良い食べ物:脂っこいものや揚げも

脂っこい食べ物は、胃腸にとても大きな負担をかけます。

体調が悪い時に揚げ物を食べると、吐き気がするのは、胃腸への負担が大きいのがその理由です。
しかも、普通の食事よりも消化にかかる時間も長くなります。
風邪をひいている間は、控えるようにしましょう。

風邪の時は控えた方が良い食べ物:辛いもの

辛いカレーやお鍋を食べたら、鼻水が出たことありませんか。
辛い食事の辛味の素は、カプサイシンという成分ですが、これは鼻を刺激しやすい特性を持っています。
鼻水が余計に出やすくなるので、辛い食べ物はやめておいた方がいいでしょう。

風邪の時は控えた方が良い飲み物:ダイエット飲料

カロリーゼロのダイエット系飲料は、風邪の時は避けましょう。

ダイエット系飲料は、砂糖ではなく人工的に作られた甘味成分でカロリーを抑えています。
人工的な甘味成分を人工甘味料と言いますが、人工甘味料の多くは、消化しにくい特性を持っています。

風邪で胃腸が弱っている時に、胃腸に大きな負担をかけてしまうので、胃痛や下痢を引き起こすリスクがあります。
ダイエット系飲料は避けてください。

風邪の時は控えた方が良い飲み物:コーヒー

コーヒーに含まれているカフェインが理由です。
カフェインには、利尿作用というおしっこを出やすくする働きがあります。
風邪をひいて、汗をたくさんかいて身体から水分が失われている時に、利尿作用が加わると、身体から水分が余計に失われてしまいます。

また、カフェインには覚醒作用があります。
身体を休めなければならない時に、コーヒーを飲むと目が覚めて眠りにくくなってしまいます。
そのほか、胃腸を刺激する作用もあり、コーヒーは風邪の時は避けた方がいいでしょう。

風邪の時は控えた方が良い飲み物:アルコール

アルコールにはコーヒーと同じく利尿作用があります。
しかも、体内に入ったアルコールを分解する過程で、水分を消費しますので、さらに身体から水分が抜け脱水状態になります。
風邪をひいている間のアルコールは、やめてください。

まとめ【風邪を早く治すには、食べ物の栄養が強い味方!】

  • 今回紹介した、のど・鼻水・せき・熱などの症状に応じて栄養のある食べ物を選ぶようにしてください。
  • 飲み物は、ハーブティー、生姜湯、ハチミツ入り紅茶、そして経口補水液やスポーツドリンクがおすすめ
  • 風邪の時に控えるべき食べ物と飲み物は、揚げ物・辛いもの・ダイエット飲料・コーヒー・アルコール

今回は、風邪の時におすすめの食べ物を、症状ごとにご紹介しました。
それぞれの食材を単独で食べるのではなく、いくつか組み合わせてお料理するのがポイントです。

そして、控えた方が良い食べ物として紹介した物は、消化に悪く胃腸に負担をかけてしまったり、利尿作用で身体から水分を失わせてしまったりと、体力を低下させてしまうリスクが高いので、なるべく風邪を引いている時は我慢しましょう。

今回の記事をご参考に、風邪の時は免疫力を高め早めに治しましょう!

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薬剤師「伊東」
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