ARTICLE テイコク健康推進課

ゲップが何回も出る人の原因行動と考えられる病気|1日の平均は13回~15回

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ゲップが何回も出る人の原因行動と考えられる病気|1日の平均は13回~15回
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

ゲップが出る原因

咳やくしゃみと違い、「下品」「人前でするものじゃない」とあまりいいイメージがない、ゲップですが、なぜ、人はゲップが出るのか理由をご存知でしょうか?

簡単に言うとゲップは胃の中に溜まった空気を口から吐き出す作業で、炭酸飲料を飲んだ後や、たくさん食べた後などによく出ます。これは、飲んだり食べたりした時に空気を一緒に飲み込んでいることが原因です。お酒などアルコール類を摂取した時や、早食いはより多く余分な空気を飲み込んでいる言われています。

飲食時の他にも、会話をしたり呼吸をする時でさえも空気は口から取り込まれ、胃で一度止まります。この時、ある程度の空気は体に吸収されていきますが、吸収しきれなかった空気は胃に留まったままの状態です。

その状況が長く続くと、胃に負担がかかってくるので、体が外に空気を逆流させ、外へ送り出そうとします。この作業がゲップと呼ばれるものです。口から取り込まれた空気の量や、胃にたまっている空気が多ければ多いほどゲップの回数も多くなります。

このゲップを引き起こす主な原因は日常生活によるものと、病気によるものの2種類があります。ここでは、

  • ゲップの回数が人よりも多い

と感じている人に、その原因と対策方法をご紹介します。

ゲップの1日に出る平均回数

げっぷの1日に出る平均回数

一般的なゲップの回数は、成人の場合1日あたり平均で13回~15回です。もし1日あたり20回を超えるほどゲップが出ているのであれば、回数が多いと思っていいでしょう。

食べたものは、食道を通り胃にたどり着きます。食道から胃までの間には噴門(ふんもん)と呼ばれる、胃液が食道へ逆流しないようにする器官があります。通常、噴門は「下部食道括約筋」と呼ばれる筋肉の働きによって閉じています。ですが、必要以上にたくさんの空気が胃に流れ込むと、下部食道括約筋が緩み噴門が開きます。すると、噴門で抑えられていた空気が逆流し、ゲップが出ます。また、食事の時に食べ物と一緒に体に入った空気や、食べたものを消化する時に発生するガスが胃に溜まるので、食後は特に出やすくなります。

場所によっては出す事をためらうゲップですが、ゲップには体内に溜まったガスや空気を体の外へ送り出すという大事な役割があります。ゲップを我慢することはあまりよくありませんが、かといって出すぎるものよくありません。

げっぷを出やすくしている日常行動

げっぷが出やすい

生理現象であるゲップですが、日常生活の行動で出やすくなることがあります。

  • 鼻呼吸より口呼吸の方が多い
  • 早食いをする
  • 早口で話す

これらの3つの行動は、空気を口からたくさん吸い込み、胃に空気を溜まりやすくします。その分体が多く空気を体外に出そうとするため自然とゲップの回数は増えます。

  • 歯をかみしめる癖

「歯をかみしめる癖がある」という人もゲップの回数が多い傾向にあります。
歯を食いしばると唾液が分泌されやすく、唾液を飲み込むタイミングで一緒にたくさんの空気を飲み込んでいるためです。歯をよく食いしばる人の多くは不安感や緊張感などでストレスが溜まっている人が多く、ストレスはあらゆる面で体によくない影響を与えていることが分かります。

  • 食生活の乱れ

暴飲暴食や間食などの食生活の乱れもゲップの原因の1つです。特に、スナック菓子や肉類、揚げ物類の様に脂質とたんぱく質が多い食事は消化しにくく、胃に負担をかけます。また、刺激が強いアルコール・コーヒー・たばこ・炭酸飲料・辛いものも胃液の分泌を増やし、胃に負担をかけます。他にも、大食い・早食い・まとめ食いはよくありません。
食事はしっかりと噛み、ゆっくり時間をかけて適度な量を食べることをおすすめします。

◀ゲップの回数を減らす3つのポイント▶

脂っこいものを控える
脂肪やたんぱく質を消化するために、胃は多くの胃酸を分泌するが、消化に時間がかかるため胃に負担がかります。

刺激物を控えるようにする
辛いものやカフェインを多く含むもの、またアルコールや炭酸飲料といった胃に負担がかかるものは胃の活動を妨げます。

暴飲暴食をしない

生活習慣で気を付けたいこと

ゲップの回数が多くて困っている時には、まず第一にストレスを溜めないことが大切です。ドライブや旅行、手軽にできるものだと散歩やカラオケ、映画や音楽鑑賞などはいかかでしょうか。生活リズムの見直しも大切です。睡眠時間や睡眠の質も重要です。最低でも6時間は寝るようにしましょう。そして朝昼晩の3食をきちんと取り、決まった時間に起き、決まった時間に寝るよう心がけましょう。

たばこはゲップだけではなく、様々な事に悪影響を及ぼすので、たばこも控えた方がいいでしょう。どうしても難しい場合は、まず本数を減らすことを心がけましょう。

簡単なゲップを止める方法

げっぷを止める方法

ゲップは下品なイメージがあるため、人前でするには気が引けますよね。場面によってはここで出たら最悪!という時もあると思います。ゲップが出そうな時に試して欲しい、ゲップを止める方法をいくつかご紹介します。

(1)唾液を飲んで止める方法
唾液と一緒に出そうなゲップを飲み込みます。ただ、空気を飲まないようにする必要があるので少しコツが必要になります。

(2)鼻から抜く方法
口から出ると音が気になってしまうゲップですが、鼻から抜けば音がすることはないので安心です。

(3)顎を引き抑える方法
顎を引いて下を向くと、気道が狭くなるため気道を通って口から出ようとしているゲップを抑える効果があります。

ただ、ゲップは体にとって必要なものなので、何度も止めるのはよくありません。いざという時だけ試してみることをお勧めします。

疑われる病気

げっぷから疑われる病気

げっぷから考えられる病気として、呑気症や逆流性食道炎の可能性があります。

呑気症

日本人の8人に1人と高い割合で見られ、20代~50代に多い症状です。男性よりも女性に多い傾向にあります。

1日に20回以上げっぷが出るという人は呑気症の可能性がありますので注意が必要です。呑気症とは無意識のうちに空気を大量に飲み、胃や食道、腸などに必要以上に空気が溜まる病気で、ストレスが大きな原因になります。呑気症の症状はゲップやおならが頻繁に出たり、お腹が張ったりするといったものがあります。空気嚥下症とも呼ばれており、他にも生理不順や肩こり、耳鳴りや下痢など現れる症状は人によって様々です。

頻繁に出るゲップをおさえようとすると、さらにストレスが溜まり悪循環に陥りやすく、こまめにストレスを発散することが大切です。

呑気症の主な症状

ゲップ/便秘/下痢/肩こり/生理不順/耳鳴り…など

逆流性食道炎

逆流性食道炎は最近若い人にも増えてきている病気です。食べたものがうまく消化されず、胃酸と一緒に食道に逆流し、その胃酸によって食道の粘膜の炎症が起きる病気です。食後に胸やけがしたり、喉に酸味のあるゲップがこみあげてきたり、吐き気などが主な症状です。胃に負担がかかる暴飲暴食やたばこ、アルコールなどが大きな原因です。

逆流性食道炎は放っておくと将来、食道がんになりうる可能性があるので早めの対処が必要になります。胃の不快感があったり、上記の様な症状が長く続く場合は医療機関の受診をお勧めします。上記の症状よりも、もっとひどい症状に悩まされているひとは、すぐにでも医療機関をしてください。

慢性胃炎

慢性胃炎は日本人に多い病気と言われています。慢性と名前につくだけあって長い間胃炎がている症状を指します。主な原因としては、胃酸の分泌が増えることにより、ゲップや胃酸の分泌が多くなり、それが原因で胃粘膜が荒れる病気です。最近ではピロリ菌との関連性もあるのではと研究が進められています。

逆流性胃腸炎と同様に放っておくと将来胃がんや胃潰瘍胃になる可能性もありますし、胃に穴が開く「胃ろう」になるケースもあります。慢性胃炎は差し込むような強い胃痛や吐き気、胸やけに加え、血便や貧血などの怖い症状が現れる場合があります。放っておくととても危険なのですぐにでも消化器内科や胃腸科、胃腸を診てくれる内科を早急に受診しましょう。

悪性腫瘍ポリープ

悪性のポリープが気道にできてしまった場合は、気道が狭くなることにより、口や鼻から取り込んだ空気が肺まで届かなくなります。加えて、空気が逆流してゲップが多くななります。

「なんだか呼吸がしづらい」「今までは大丈夫だったのに最近よく息切れがする」などの症状を感じた場合は早急に医療機関を受診しましょう。この場合、気管は呼吸器にあたるため、呼吸器内科や呼吸器の専門医がいる病院を受診しましょう。

まとめ

ゲップが多いという理由で病院に行くのは少し恥ずかしいと思う人が多いと思いますが、ゲップが病気のサインになっている場合もあります。ゲップの回数が明らかに多い、すっぱいゲップが出る場合は体からのサインかもしれません。またゲップに付随する血便や貧血、激しい痛みなど症状が重い場合は必ず医療機関を受診してください。

病気は早期発見が非常に重要です。放置すると、手が付けられないという事態にもなりかねません。おかしいと感じた場合は早めの受診を心がけましょう。

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