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元気もやる気も出ない!倦怠感にひそむ「病気と原因」倦怠感が長引く際は要注意!

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元気もやる気も出ない!倦怠感にひそむ「病気と原因」倦怠感が長引く際は要注意!
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

日常生活や仕事のなかで、誰でも一度や二度は身体にだるさを感じたり、何もやる気が起こらない、すべてが嫌になってしまったなど倦怠感を覚えたことがあるかと思います。

そこで今回は、その倦怠感を引き起こしている原因が何なのかを紹介します。
また、倦怠感が長引く場合は、何かの疾患が潜んでいる場合もあるので、心あたりのある方はチェックしてみてください。

原因や予防法を知り、なるべく早くその倦怠感から解放されましょう。

だるさや倦怠感を引き起こす原因はどこにあるのか

身体のだるさや倦怠感をおぼえる原因はいろいろあります。
例えば「過労や睡眠不足・不規則な生活」「ストレスの蓄積」「栄養バランスの欠如」などが主な要因ですが、なかには、何らかの病気によって、身体にだるさや倦怠感を覚えることも少なくありません。

原因①過労や不規則な生活からくる寝不足

倦怠感の原因①過労や寝不足

長時間労働でなかなか休憩時間がとれなかったりすると、当然、身体に疲れがたまります。
同じく、不規則な生活からくる睡眠不足も疲れやだるさを蓄積していきます。
そうすると、何をするにも億劫になって、やる気が起きなくなります。
ひどくなると何もかもが嫌になって、倦怠感にさいなまれてしまいます。

原因②ストレスがたまりすぎる

倦怠感の原因①ストレス

どんな病気や症状にもストレスは影響するといわれています。
身体のだるさや倦怠感は、ストレスの蓄積によって引き起こされることがあります。

たとえば、仕事面では社内の人間関係がうまくいかない、取引先との担当者と相性が悪いなど、日常生活だと近所とのトラブルなどで、ストレスを抱えることが少なくありません。

そうしたストレスが毎日積み重なっていくと、身体や精神の疲れの原因になり、身体のあちこちにだるさを感じたり、何をやるにもやる気が起きなくなるなど、倦怠感に悩むことになります。

倦怠感やだるさが重くなってくると、鬱病や不安症、心身症などを発症する可能性が高くなります。

原因③好き嫌いが激しく、栄養が偏りすぎる

倦怠感の原因③栄養の偏り

人間の身体をかたちづくるのは、なんといっても食事が重要になってきます。
出された食事をなんでもおいしく召し上がる人は問題がないのですが、食事に好き嫌いがある人は、好き嫌いの度が過ぎると、栄養不足を生じる可能性が高くなります。

身体にだるさや倦怠感を芽生えさせるのは、身体に必要な栄養が不足している証拠です。
そのため、身体に必要なタンパク質やビタミン類、鉄分などは十分に接種するようにしましょう。

ビタミン類や鉄分などが不足すると、身体のだるさや倦怠感もそうですが、他の疾患や疾病を引き起こすことがあります。

たとえば、鉄分が不足すると貧血を引き起こしやすくなります。
貧血になると身体がふらふらしたり、歩くこともやっとという状態になります。
貧血がひどくなってくると、輸血をしなければならなくなります。

だるさや倦怠感の背後に隠れている重大な疾病・疾患とは

倦怠感の背後に隠れている疾病・疾患

だるさや倦怠感が原因で、疾患や疾病を引き起こす可能性があります。

どんな疾病や疾患が考えられるかと言えば、たとえば、風邪インフルエンザ急性肝炎です。

この3つの病気がだるさや倦怠感によって引き起こされる代表的な疾病や疾患です。
このほか、腎臓や心臓疾患、貧血、更年期障害、低血圧症、うつ病、心身症、慢性肝炎、肝硬変、糖尿病、結核、慢性腎盂腎炎、胃がん、大腸がんなどもあります。

だるさや倦怠感が原因と考えられる疾病や疾患は多岐にわたっているのが特徴です。
また、だるさや倦怠感によって出現する身体の症状としては、痛みや貧血、不安、不眠、気分の落ち込み、栄養状態の変化、筋力低下、感染症、脱水、電解質異常(ナトリウムやカルシウムなど電解質の体内でのバランスが悪くなること)が考えられます。

以下では、だるさや倦怠感が引き起こす代表的な疾病や疾患について解説をいたします。

貧血

貧血は、血液中のヘモグロビンが減少すると起こります。
一般的には、男性は13.0g/dl以下、女性は12.0g/dl以下になると、貧血を発症するといわれています。

ひどい貧血になると、ちょっと動いただけでも息切れした状態になります。
立っていられなくなり、座るのもやっとの状態になることもあります。身体から冷や汗がでたり、身体が浮いているように感じて、歩いていても自分の足で歩いているような感じがしなくなります。

目の下をめくると白くなっていたり、顔が青白くなるのは、赤色のヘモグロビンが減少しているからです。

風邪

風邪は万病の基と言ってけっして軽んじていい病気ではありません。
風邪をひくと多くは発熱したり、咳が出たり、頭痛がしたり、鼻水、鼻づまりになったり、身体がだるくなったり、動きにくくなったり、ひどいときには何もやる気がおきなくなるほどの倦怠感に見舞われることがあります。
こうした症状がでるのは、体内に進入した風邪のウィルスを、免疫作用によって排除する動きが活発になるためです。

通常は免疫機能のおかげで1週間、あるいは長くても10日ぐらいで風邪は完治します。

更年期障害

男性にもありますが、女性特有に現れるのが更年期障害です。
とくに、閉経後に発祥しやすくなります。
女性ホルモンのバランスが崩れるのが原因と考えられていさすが、更年期障害になると身体や精神面でいろいろな症状が歯称するケースが少なくありません。

たとえば、不眠症・肩こりの悪化・身体の火照り・気分の落ち込みなど、さまざまな症状を引き起こすことがあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、眠りが浅いときに発症します。
睡眠中に呼吸が停止する状態が何度もおこるわけですが、本人は自分が睡眠時無呼吸症候群に陥っているとはなかなか気がつかないものです。
むしろ、周りがびっくりします。

睡眠時無呼吸症候群が続くと、眠りが浅いものですから、身体の疲れがなかなかとれなくなります。
そうすると身体にだるさを感じたり、それがもとで何もやる気が起きないという倦怠感にさいなまれたりします。
だるさや倦怠感がひどくなると、日常生活や仕事面にも悪影響を及ぼすことになります。

睡眠時無呼吸症候群をそのまま放置しておくと、深刻な疾病や疾患を招くこともあります。
たとえば、高血圧をはじめ糖尿病心臓病脳卒中などです。

睡眠時無呼吸症候群の人は、睡眠中にものすごく大きないびきをかくのが特徴ですから、注意しておきましょう。

慢性疲労症候群

この病気はいつも身体に疲れを感じていたり、なかなか疲れがとれない状態が長く続くのが特徴です。
疲れがとれないと、どうしても仕事に影響をしたり、家事をするにも億劫になってきて、家のなかが乱雑になったり、あれてきます。

この病気の特徴は疲労がなかなかとれないことですが、疲労が続くと全身の筋肉にコリや痛みが生じたり、眠れなくなったり、果ては記憶が低下したり、ものを考える力が失われてきます。
精神的にも不安定になり、ひどくなると精神疾患などを引き起こすことがあります。

うつ病

身体のだるさや疲れ、倦怠感が長く続くと、人によってはうつ病を発症することがあります。
うつ病になると気力が低下し、何もやる気が起きず、ぐっすりと眠れなくなり、食欲も減退します。

集中力が欠如し、仕事など何も手に付かなくなります。
身体が鉛のように重くなってたっていることができなくなったり、料理や選択、掃除などの家事も億劫になります。

理由もなく落ち込んで周囲を心配させます。
笑うこともなくなり、楽しいことも見いだせなくなり、ひどくなると世の中をはかなんで自ら命をたとうとすることもあります。

うつ病を自力で回復することはなかなか難しく、精神かを受診して薬物療法に頼るのが一般的ですが、うつ病は精神的にも、身体的にも大きな影響を及ぼすことにつながります。

ビタミンB1の欠乏にる症状

身体のだるさや倦怠感、さらに、動機や息切れ、身体のむくみなどを発祥する要因の一つが、ビタミンB1が不足するからです。ビタミン類は身体にとって必要な栄養素ですが、とくに、B1の不足はいろいろな症状を身体に引き起こす可能性があるので、常日頃から気を付けて、意識をしながらビタミンB1の接種に努めることが重要になってきます。

また、ビタミンB1の欠乏は脚気を引き起こすとも言われていますし、飲酒をとりすぎる状態が長く続くと、ビタミンB1欠乏症になるといいます。

糖尿病

生活習慣病の代表といったら糖尿病ですが、糖尿病も身体のだるさや倦怠感を引き起こす要因となります。
糖尿病は膵臓でつくられるインシュリンの量が慢性的に不足し、作用しにくくなることで、血液中の血糖値が異常に高くなって発症します。
いったん、糖尿病を発症すると完治することはありません、一生仲良くつきあっていかなければなりません。

糖尿病は身体のだるさや倦怠感の引き起こすほかに、のどの渇きをしょっちゅう覚えるようになります。そのため、多くの水分を接種するため、必然的に尿の量も多くなります。

統合失調症

統合失調症になると、幻覚や妄想をみることがあり、それが重なってくると緊張感が強くなったり、不安感が強くなったり、それがもとで疲労が蓄積することがあります。

統合失調症の症状が深く、長くなると、家の外に一歩でただけで不安に陥ったり、目にするものの刺激が強すぎて、その刺激に耐えられず非常に疲れることもあります。

適応障害や不安障害なども同じような症状を示します。
心身共に疲れ切ってしまうのが特徴だといえます。

疲れが取れないのは何が原因か?

身体が疲れる時というのは、休みもなく長い時間、あるいは長い期間労働をしたり、ひっきりなしに運動を続けた結果から起こることが多いのは誰もが認めるところでしょう。

例えば、運動をすれば筋肉が疲労します。
腕や足、あるいは肩や背中の筋肉など、全身の筋肉に疲れがたまり、筋肉にコリや張りができて、筋肉が固まってしまいます。そうした筋肉の疲れを取り除く有効な方法がストレッチです。

一方、長時間の運動や労働は肉体だけではなく、脳にも疲れをもたらします。
脳の機能でわかっているのは1割ぐらいだといわれますが、脳も疲れることは確かです。

さらに、不規則な生活や睡眠不足、運動不足などでも、疲労が蓄積し、身体のだるさや倦怠感の要因になります。

しかし、これらの疲れはストレッチをしたり、規則的な食生活に切り替えたり、十分な睡眠をとったり、湯船にゆったり使ってリラックスすることで、疲れはとれるはずです。

疲れがとれず、常に身体にだるさや倦怠感を感じている状態がつづくのであれば、何らかの精神疾患や、身体内の病気を疑うことになります。

疲労がなかなかとれず、常にだるさや倦怠感に陥っている人は、身体的な疾患、たとえば、貧血だとか、糖尿病、高血圧、ガンなどの悪性腫瘍などを疑うべきです。
そして、内科を受診しましょう。

内科では血液検査や胃カメラの検査など、身体に疾病や疾患を抱えていないかどうかを診断します。
もしそこで、何らかの病気が発見されることがあれば、それは早期発見にもつながり、疾病や疾患の回復、緩和にもつながります。

次に、だるさや倦怠感がなかなか抜けきれないものと密接に関係する精神性疾患には、うつ病があることは上記で説明をしました。
しかし、うつ病以外の精神疾患も関係しているのも事実です。
たとえば、統合失調症であるとか、適応障害だとか不安障害、身体表現性障害などがこれにあたります。

だるさや倦怠感を取り除く対処法とは?

では、だるさや倦怠感を取り除くにはどうしたらいいでしょうか。
単純に考えれば、休めば疲れがとれるのではないか、ということです。
確かに一過性の疲れであれば、十分休憩などをとれば、その疲れは取れるでしょう。

しかし、なかなかだるさや倦怠感が取れずに悩んでいる人はどうしたらいいでしょうか。
一番いいのは、内科を受診して、しっかり診断をしてもらうことです。
疲れがなかなか取れないな、だるさや倦怠感が続いているなと感じたら、早めに医療機関を受診することをすすめます。

前述したように、疲れやだるさ、倦怠感が要因で、精神的、身体的な疾病や疾患が潜んでいるケースは少なくありません。
たとえば、うつ病に落陥っている人は、うつ病の治療をすれば、だるさや倦怠感は軽減します。

しかし、医療機関を受診する暇がない、受診したくないという人は、とりあえず、日常生活で、だるさや倦怠感を軽減する努力をするしかありません。

たとえば、適度な運動をするとか、栄養バランスの行き届いた食事をするとか、睡眠時間を最低でも6時間以上はとるとか、栄養を補給する意味でサプリメントを飲むとか、日常生活でやれることはいろいろあります。

実は、倦怠感を完全に払拭する有効な対処法はまだ確立していません。
医学はそこまで進歩はしていないのです。

しかし、倦怠感を緩和することができます。
それは、倦怠感によって引き起こされているであろう、たとえば、貧血や筋肉の痛み、睡眠不足、食欲不振などは、個別に治療が可能ですから、そうした症状を改善することで、倦怠感を緩和することにはつながります。

病状によっては、ステロイド薬を処方することも考えられますが、副作用の問題があるので、医師と十分に相談した上で、活用するようにしましょう。

だるさや倦怠感を予防する方法とは?

だるさや倦怠感を予防するためには、本人自身が自覚をもって日常生活のライフサイクルを、負担のないものに変える必要があります。だるさも倦怠感も、もとはといえば、不規則な生活を続けていることが根本的な要因です。

ですから、生活を改めることによって、だるさや倦怠感と永遠におさらばをしたいと思うわけです。

では具体的に、日常生活で何を気を付ければいいのでしょうか。

まず、最初に把握しなければいけないことは、自分の症状です。
だるさはどんな状況なのか、倦怠感は常に感じるのかどうか、どんな時に倦怠感を感じているか、など、自分の症状を把握することから始めましょう。

そうしないと、医療機関を受診したときに、自分の症状をうまく説明できないと、医者も判断に困りますし、適切な治療を施される可能性が低くなるかもしれません。

それから、次に、十分な休息時間、休憩時間をとることです。
やはり、疲れからくるだるさや倦怠感を軽減するには、身体をリラックスに保ち、精神的にもゆとりや余裕を持つことが大事です。

さらに、気分転換もいいかもしれません。
仕事や日常生活の範囲からはずれて、ふだんなかなかできないことをやってみたり、精神的仁もリラックスする場所に行ってみたり、ひとときでもいいですから、日常を忘れることです。

さらに、体調にもよりますが、適度な運動をするのもいいでしょうか。
運動のやりすぎはかえって筋肉を疲れさせることになるので要注意ですが、軽い運動であれば気分転換にもつながります。

そして、何よりも実践したいのは、規則的に正しい生活スタイルを取り入れることです。
暴飲暴食はしない、夜更かしはしない、早寝早起きを心がける、適度な運動)散歩でもOK)を心がける、バランスの取れた食事をするなど、身体や精神にとっていいことをしましょう。

まとめ【だるさや倦怠感がひどい場合は医者に相談しよう】

だるさがなかなか抜けない、倦怠感が続いていると思ったら、迷うことなく医療機関を受診しましょう。自分の症状を説明して、適切な処置をしてもらうことです。

まだ、医療機関を受診しなくても大丈夫だと思ったのであれば、生活面を見直して、身体や精神医負担をかけない、無理のない生活スタイルを実践することにしましょう。

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