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インフルエンザは潜伏期間でも他人にうつる!感染を防ぐ方法とインフルエンザの潜伏期間の過ごし方

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インフルエンザは潜伏期間でも他人にうつる!感染を防ぐ方法とインフルエンザの潜伏期間の過ごし方
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

インフルエンザの病原体に感染してから症状が現れるまでの期間は約3日と言わていますが、この潜伏期間にもインフルエンザの場合は感染力がすでにあるので、疑わしい症状が出たときには、他人にうつさない対処が必要です。

ここでは、潜伏期間に見られる症状やその間の過ごし方、また感染を防ぐ方法などについて紹介します。

子供やご老人などと一緒に住んでいる人は特に参考にしてみてください。

インフルエンザの潜伏期間年齢や性別で個人差はある?

インフルエンザの潜伏期間に個人差はあるの?

潜伏期間とは、病原体に感染してから症状が現れるまでの期間のことです。
インフルエンザの潜伏期間は年齢や性別によって違いがあるのでしょうか?

答えはNOです。潜伏期間の差はほとんどありません。

インフルエンザウイルスに感染すると、多くの人が1~3日ほどの潜伏期間の後に症状が現れ始めます。
ただし、免疫力が高い人や予防接種を受けている人は、感染しても症状がほとんど出ないこともあるので、感染したことに気づかない人もいます。

潜伏期間に見られるインフルエンザの症状は風邪に似ている

潜伏期間に見られるインフルエンザの症状は風邪に似ている

インフルエンザが発症する前兆になると次のような症状が現れます。
基本的に風邪と似たような症状が現れます。

時期 風邪の症状 インフルエンザの症状
発症前 喉に違和感がある 強い寒気
鼻がムズムズする 体がだるい
胃腸の調子が悪い
発症後 微熱 37℃~38℃ 高熱 38℃~40℃
頭痛 軽い 頭痛
関節痛
筋肉痛
強い
喉の痛み
咳/たん
軽い 咳/のどの痛み 強い
くしゃみ
鼻水
鼻づまり
ひき初めに出る くしゃみ
鼻水
鼻づまり
後から出てくる

 

しかし、風邪との大きな違いはインフルエンザの場合、急激に強い症状が出るというところと全身に症状が現れるところです。

個人差はありますが、これらの前兆の症状が出た後、ほぼ同時に高熱や関節痛などのインフルエンザの本格的な症状が現れはじめます。
インフルエンザが流行する11月~3月の寒い時期は、風邪っぽいかな?と思ったらまずインフルエンザを疑い、外出を控えてください。

ただし、インフルエンザも型によって症状の出方が少し変わってきます。
A型の場合は38.0℃~40.0℃高熱や関節痛などがみられますが、B型の場合は37.0~38.0℃程度の発熱で高熱が出にくいとされています。

実際ただの風邪だと思い様子をみていたものの微熱と体のだるさが続き病院行った時に検査をして貰ってB型インフルエンザと分かり驚く人もいます。

インフルエンザの特徴的な症状が現れなくても周りでインフルエンザが流行っている時は、病院で検査してもらうことをおすすめします。

インフルエンザの潜伏期間にも感染力があるので注意!

インフルエンザの潜伏期間にも感染力があるので注意

インフルエンザは感染力がとても高い病気で、症状が現れる1日前の潜伏期間中にも感染力があるので注意が必要です。

特に小さな子供やお年寄りは、インフルエンザ脳症や肺炎など命に関わる合併症を起こすことがあるので一緒に住んでいる場合は、あなたがインフルエンザと診断される前のにも疑わしいと感じた時は、人との接触をなるべく避けるようにしましょう。
そして、ウイルス飛沫をなるべく抑えるマスクも装着して感染率を下げるよう心がけてください。

このインフルエンザの潜伏期間でどれだけ早く適切な対応をするかで感染率をぐんっと下げることが可能です。

また、インフルエンザの診断が下りると、熱が下がってから2日間は保育園や学校をお休みするように一定期間外出を禁止することが法律で決まっています。
これは、発症後1週間は熱が下がっていてもウイルスの感染力はまだ残っているからです。

インフルエンザに感染する前に出来ること!予防と対策について

インフルエンザの感染は、せきやくしゃみなどでウイルスが飛ぶことによる「飛沫感染」と、ドアノブなどに付着したウイルスが手などについてそこから口や鼻などの粘膜などから感染する「接触感染」とがあります。

インフルエンザの感染を予防することが一番大切ですが、感染した時に他人にうつさない為の対策もとても大切です。

インフルエンザの感染を防ぐ!5つの予防法について

①インフルエンザの予防接種を受ける

インフルエンザはワクチン接種を受けることでインフルエンザウイルスに対する抗体ができ、うつりにくくなります。
予防接種を受けた後は2週間ほどで効果が出始め、5か月くらい効果が続きます。
ただし、インフルエンザワクチンはその年に流行る型を予測して作られており、ワクチンとは違う型に感染することもあるので、予防接種だけでなくその他の予防法も必ず一緒に行ってください。

インフルエンザの予防接種は毎年10月頃から始まり、1歳から12歳までの子供は年2回(2~4週間の間隔を置いて2回目を接種)13歳以上は年1回接種します。ただし、受験生や旅行や結婚式など大切な行事が控えている人は13歳以上でも2回接種することを勧めています。

②こまめに手を洗いウイルスを持ち込まない

こまめに手を洗いインフルエンザのウイルスを持ち込まない!潜伏期間にも効果的

手に付いたインフルエンザウイルスは洗い流すことで予防できます。
しかし、正しい洗い方をしないと感染予防にはならないので注意しましょう。

【正しい手の洗い方】

① 手を水で濡らして石鹸を手のひらにつけ、しっかりこすって泡立てる
② 手の甲をのばすようにこする
③ 指先や爪の先を手のひらにこすりつけるようにして洗う
④ 指の間を洗う
⑤ 親指と手のひらをねじるように洗う
⑥ 手首を洗う
⑦ 流水できれいに石鹸を洗い流す
⑧ 清潔なタオルやペーパータオルなどでしっかり水分をふき取る

という手順です。

全部で30秒ほどかかり、「ぞうさん」の歌を2番まで歌うのと同じくらいの時間になります。小さなお子さんは「ぞうさん」を歌いながら手洗いをすると楽しくできるのでおすすめです。

③インフルエンザの感染率が上がる人ごみを避ける

潜伏期間の人がお大勢いるのでインフルエンザの感染率が上がる人ごみを避ける

インフルエンザが流行している時期に人が多い場所に行くとうつる確率が高くなります。

それこそ、中にはすでにインフルエンザの潜伏期間中の人もいるでしょう。
小さなお子さんやお年寄り、疲れがたまっている人、糖尿病などの基礎疾患がある人などは、なるべく人ごみを避けるようにしましょう。

どうしても人が多い場所に行かなければならない時は、マスクを付けたり外出時間を短くするなどの対策を取るようにしてください。

④十分な睡眠やバランスの良い食事を取り免疫力を付ける

体が弱っているとインフルエンザにかかりやすくなってしまいます。
インフルエンザが流行る時期こそぐっすり眠って疲れが残らないようにし、バランスの良い食事を取って免疫力が落ちないようにしましょう。

⑤加湿でインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ

加湿でインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ!潜伏期間にも効果的

インフルエンザウイルスは空気が乾燥した環境を好み、活発に増殖していきます。
逆に湿度が高くなるとウイルスの増殖力や感染力は低下していき、湿度が50%以上あればウイルスの生存率が3~5%にまで低下するので予防効果は抜群です。

冬はエアコンなどで空気が乾燥しやすくなるので、加湿器や濡れたタオルを干すなどして室内の湿度を50~60%に保つようにしましょう。

⑥こまめなうがいで喉の乾燥を防ぐ

こまめなうがいで喉の乾燥を防ぐ!潜伏期間にも効果的

以前までは、うがいは手洗いに並ぶ風邪やインフルエンザの有効な予防法と言われていました。しかし、最近の研究結果では、うがいは予防効果があるのかどうかハッキリしないとされています。

インフルエンザウイルスは喉の粘膜に付くと数分~20分以内に洗い流さないと体内に入ってしまいます。

20分以内の外出ならうがいも有効かもしれませんが、学校や会社などの外出先で数分~20分おきにうがいをすることは難しいため、うがいで洗い流すよりマスクでウイルスの侵入を防ぐ方が有効だということになります。

ただし、喉の粘膜が乾燥していると感染しやすいので、喉を潤すという意味ではうがいは有効と言えます。

インフルエンザに感染した時、他人にうつさない対策

インフルエンザの発症後1週間は感染力が残っており、発症してから3日目の感染力が一番強いとされています。

インフルエンザをうつさないようにする方法としては次のようなことが有効です。

うつさないようにするためのポイント

①咳やくしゃみが出る時にはマスクをつける
②ティッシュで口や鼻を押さえて人のいない方に顔を向けて咳をする
③使ったティッシュはすぐに捨てる
④こまめに手を洗う
⑤インフルエンザと診断されたら外出しない

ウイルスは目に見えるものではないので、うつしたり貰ったりしないように普段から一人一人が気を付けるようにすることが大切です。

インフルエンザの疑いがある時の診察を受けるタイミングは?

インフルエンザに感染したかもしれないと思ったら、必ず病院で診察を受けましょう。

インフルエンザは、症状が出てから48時間以内に抗ウイルス薬を投与することで発熱期間が1~2日短くなりより早く回復します。
しかし、現在使われている検査キットだと、体内である程度ウイルスが増殖してからでないと正しく診断する出来ず、潜伏期間や初期症状の段階ではインフルエンザかどうか確定は出来ません。

そのため、医療機関では発熱してから12時間後~48時間の間に検査を受けるように勧めています。

インフルエンザと診断されたら、お医者さんの指示のもと抗ウイルス薬を服用して自宅で安静にしておきましょう。

インフルエンザの疑いが出た時のポイント

①インフルエンザの検査は、発熱してから12時間後~48時間の間に受ける。
②抗ウイルス薬を投与すると回復が早くなる。

インフルエンザの潜伏期間中の過ごし方

インフルエンザの潜伏期間中の過ごし方

インフルエンザの潜伏期間は1~3日間です。
そして、インフルエンザ発症前の1日前からは他人にうつしてしまう程度の感染力があります。

インフルエンザが流行している時期はいつでも感染する可能性があると思い、普段から外出する時は必ずマスクを付けて、帰宅後や食事前などマスクを外す時を目安としてこまめに手洗いをするなど予防と対策を心がけましょう。
そうすることでインフルエンザの感染を最小に抑えられます。

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