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【関節痛の種類】原因や予防方法を知ろう!関節痛を招く病気がある!

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【関節痛の種類】原因や予防方法を知ろう!関節痛を招く病気がある!
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

みなさんは、ひざやひじの関節を動かした時に「痛っ!」と感じた経験はありませんか?

なぜ、関節の痛みは突然起こるのでしょうか?

今回は、関節痛の種類や原因、関節痛を治療する方法や、予防する方法について解説します。

【関節痛】関節の症状や関節の痛みについて知ろう!

関節痛になるとどんな症状がある?まずは、症状や関節の痛み方を確認

関節痛とは、関節に何らかの原因によって炎症が起き、関節部分に痛みを感じる病気です。

中には、関節を動かした時だけ痛みを感じる関節痛もあれば、動かしていない時でも痛みを感じる関節痛もあります。

一言で関節痛と言っても、原因によって痛みの生じ方は様々です。

言い方を変えれば、原因を探るには痛みの生じ方を確認する必要があります。

【関節痛の痛み】関節痛が現れた時に確認するポイント

  • 発熱があるか?
  • 腫れがあるか?
  • 関節部分のこわばりがあるか?
  • 関節周囲の筋肉の痛みはあるか?
  • 力が入らない感じがするか?
  • 体のだるさはあるか?

細かな症状のも確認してください。

  • 左右片方だけか?両方に痛みが急に現れたか?
  • 徐々に痛みが強くなってきたのか?
  • 朝と夜とで痛みの強さに違いがあるか?

老化や大きな負荷が原因?関節痛を引き起こす病気とは?

ひざの関節痛を招きやすい「変形性関節症」について知ろう!

関節痛の原因で最も多いと言われているのが、この「変形性関節症」です。

変形性関節症は、関節を構成している軟骨が加齢に伴い劣化していくことで、欠けたりすり減ったりして起こります。

このような関節の軟骨の老化は、どの関節でも起こり得るのですが、特に膝によく起こります。

膝は立っているだけでも、全体重を支えるほど負荷がかかっています。
また、立ち上がったり、座るなどの日常の動作にも大きな力がかかっています。

さらに、足の筋肉は年と共に衰えてくるので、膝により一層負担がかかるようになり、変形性関節症になりやすく注意が必要です。

【変形性関節症をケアする方法】

変形性関節症の軽い段階であれば、湿布で症状が改善できます。
また、痛みや違和感を感じ始めた関節をストレッチしてほぐすのもいいでしょう。

ひじの関節痛なら、両手を前に伸ばして組んで、左右や上下に引っ張ってみましょう。

膝の関節痛なら、足を前後に開いて、少し体を前に傾け、後ろ側の脚の筋を伸ばすようにしてみてください。

湿布やストレッチで改善しにくいなら、医療機関を受診したほうがいいでしょう。

【変形性関節症を予防する方法】

変形性関節症を予防するポイントは、「関節にかかる負担を減らす」「運動で関節を軟らかくする」の2つです。

【関節にかかる負担を減らす】
関節にかかる負担を減らすために、肥満傾向の人は減量しましょう。

座ったまま作業し続けるなど、長時間同じ姿勢でい続けるのは避けて、適度に体を動かしてリラックスしましょう。

O脚の人は、くつの中敷などで補正しましょう。
膝を伸ばしてかかとから着地して、つま先で後ろに蹴るような正しい歩き方をしましょう。

【運動で関節を軟らかくする】
ストレッチが関節をほぐすのに効果的です。ラジオ体操もいいですよ。

関節痛を引き起こす「肩関節周囲炎」いつて知ろう!

肩関節周囲炎は、一般的には五十肩として知られている病気です。

肩を動かすと痛くなりますが、特にひねる時に痛くなり、腕があげられなくなります。
そして、夜間に痛みが強くなり、眠れなくなるほどです。

こうした症状が起こる原因は、肩の関節の老化です。
肩の関節が老化し、動きが悪くなったことで起こります。

肩関節周囲炎の特徴は、進行によって「急性期」「慢性期」「回復期」の3ステージに分けられる点です。

急性期は、肩関節周囲炎を起こしてから2週間以内の時期です。
痛みが強く、肩が徐々に動かしにくくなります。

【肩関節周囲炎の慢性期について知ろう】
慢性期になると、肩関節の炎症は少しずつ落ち着いてきますが、やはり動く範囲は狭いままで動かすと痛みます。
2ヶ月~4ヶ月ほどこの状態が続きます。

【肩関節周囲炎の回復期について知ろう】
慢性期が4ヶ月ほど続くと、回復期に入ります。

回復期では、肩を動かさなければ、肩の関節の痛みはほぼ治まっていますが、癒着により肩の動かせる範囲が狭く動きも悪くなっています。
回復期は3カ月~6カ月/span>程続きます。

この3つの進行ステージにあった対処法をとり正しく治療していくことが大切です。

【肩関節周囲炎を予防する方法】

肩関節周囲炎は、誰にでも起こりうる病気ですが、肩をあまり使わない人に起こりやすい傾向もあります。

そこで予防するためには、日常的にストレッチ体操をして、肩を十分動かすような運動習慣を身につけるといいでしょう。

《肩関節周囲炎のケア方法》

肩関節周囲炎の痛みに対しては、痛み止めの薬が効果的です。
また、日常生活では肩をあまり冷やさないようにする、お風呂でゆっくり温めることも症状の緩和に効果的です。
動きが悪い場合は、ストレッチをして関節をほぐすのもいいです。

肩関節周囲炎の適切な治療を受けず、放置していると、肩の関節が固まってしまうことがあります。
そんな時、無理に肩を動かそうとすると、肩をより一層傷めてしまうことになります。
あくまでも無理のない範囲でストレッチをするようにしてください。

関節痛を引き起こす病気「リウマチ」を知ろう!

関節痛を引き起こす病気③リウマチ

変形性関節炎の次に多い関節痛の原因が、リウマチです。
リウマチは、関節が炎症を起こし、関節の軟骨や骨がうまく機能しなくなる病気です。

進行すると、関節の形が変形てしまうこともあります。

他の関節痛がじっとしていれば痛みが生じにくいのに対し、リウマチの痛みは、関節を動かさなくても痛みが生じます。

リウマチは、手足の関節に起きやすく、また左右の関節が同時になりやすいのが特徴です。
その痛みは非常に強く、特に朝方は痛みが増します。

リウマチは、免疫系の異常によって起こる病気と考えられています。
こうした病気を、自己免疫疾患と言います。

本来、免疫系は、身体の中に侵入した細菌やウイルスなどの病原体を攻撃するためにあるのですが、間違って自分自身の正常な細胞を攻撃してしまう、これが自己免疫疾患の正体です。

このように、免疫細胞が関節の正常な細胞を間違って攻撃することで、関節細胞に炎症が起き、腫れや痛みが生じる病気がリウマチです。

【リウマチを予防する方法】

リウマチを予防する確実な方法は見つかっていませんが、タバコがリウマチに関係しているという見方がなされています。
そこで、リウマチを予防するためには禁煙が重要だと言えるでしょう。

【リウマチを予防する方法】

リウマチになると、手がこわばったり、痛くなったりして、思うように動かせなくなります。

そこでリハビリをして動かしやすくするわけですが、服を着る、靴を履くなどの身支度に時間がかかることは否めません。
だからと言って、諦めてしまっては症状を改善させることはできません。

そこで、着やすい服、履きやすい靴を選び、日常の身支度をご自身で行うことから取り掛かるといいでしょう。

そのほか、歯磨き、爪切り、食事などで使いやすい便利グッズが発売されていますから、症状に応じて便利グッズを使って、日常生活を通して関節を動かしケアしていくようにしましょう。

関節痛を引き起こす「痛風」について知ろう!

関節痛を引き起こす「痛風」について知ろう!

痛風は、血液の中に含まれる尿酸という老廃物が増えすぎることで起こる病気です。
尿酸は、プリン体というお肉やお魚、野菜などに含まれる成分を分解することでできます。

通常の場合、尿酸はおしっこに混じって排出されます。
ところが、排出がうまくいかなったり、排出する量以上にたくさんの尿酸が作られると、血液中の尿酸の濃度が高くなります。

この状態が長期にわたって続くことが、痛風の原因です。

痛風の初期症状は、左右どちらかの足の親指の付け根付近が腫れたり、歩けないほどの強い痛みといった症状が現れます。

痛風という名前の由来は、風が当たっただけでも痛くなるという症状からそう呼ばれています。

この痛みは、痛風が起こってから24時間以内でピークを迎え、この痛みは2〜3日程度続き、そして1〜2週間ほどで治ります。

しかし、痛風は治っても1年以内に再発することがほとんどで、何度も繰り返していると、再発のスパンが短くなってきて次第に、足首や膝の関節まで腫れてきます。

さらに重症化すると、関節痛だけでなく、腎臓の悪化・尿路結石が出来る・関節周りに結節(コブ)が出来るなど様々な症状が出てきます。

【痛風を予防する方法】

痛風を予防するためには、プリン体が増えないようにすることです。
プリン体が増える原因はアルコールです。

そこで、ビールは1日あたり1本までというようにアルコールの摂取量を減らしましょう。

また、尿酸を体から出すために、1日あたり2リットルほどは水分を摂り、おしっこを十分出すようにするのもいいでしょう。

激しい運動は尿酸を作ってしまいますので、日常の運動は軽めにしてさい。

【痛風を予防する方法】

痛風のセルフケアは、尿酸を下げることに重点が置かれます。
具体的には、肥満を解消するために運動をする、アルコールを減らす、水分を日常的にしっかり摂るようにする、ストレスを適度に発散するなどです。

関節痛を引き起こす病気⑤化膿性関節炎

関節痛を引き起こす病気⑤化膿性関節炎

化膿性関節炎は、本来無菌状態であるはずの関節内部に細菌などの感染が生じることで起こる病気です。

化膿に伴い、関節に痛みや腫れが生じます。

化膿性関節炎を起こすと、数日のうちに関節が壊されて、動きが長期間にわたって悪くなってしまう可能性があります。

【化膿性関節炎を予防する方法】

化膿性関節炎を予防するには、関節に細菌感染が起こらないようにするほかありません。
そのためには、免疫力が下がらないようにするのが一番です。

糖尿病などの免疫力を低下させる病気になっている人は、きちんと治療を受けて、病気が悪化しないようにしましょう。

関節痛になりやすい人の特徴とは?当てはまったらすぐ改善を!

関節痛になりやすい人の特徴とは?当てはまったらすぐ改善を!

変形性関節症になりやすい人の特徴

変形性関節症は、加齢によって起こる関節の炎症なので、誰でも起こりえます。
ですが、中でも『肥満の人』『運動不足の人』『O脚の人』に起こりやすいとされています。

肥満の人は体重が重く膝にかかる負担がもともと大きい、運動不足の人は関節が固くなり、動きが悪くなっているからです。
O脚の人は、膝の関節のすり減り方が不均等になり、内側の軟骨のすり減りが進みやすい傾向があり、膝関節症になりやすいです。

  • 肥満の人
  • 運動不足の人
  • O脚の人

肩関節周囲炎になりやすい人の特徴

年齢層では、40〜60代の方に肩関節周囲炎になりやすい傾向があります。
男女間で発症傾向にあまり差はありません。
中でも、日常的に肩をあまり動かさない人に起こりやすい病気です。

  • 40~60代の男女
  • 肩の運動が少ない人

リウマチになりやすい人の特徴

リウマチは、男性:女性=1:4と女性に多い病気です。
年齢層では、30〜50代にピークがあります。
リウマチは、タバコを吸うなどの生活環境が引き金になっているとも言われています。
なお、リウマチは遺伝によって起こることはありません。

  • 30~50代の女性
  • タバコを吸う人

痛風になりやすい人の特徴

痛風は、男性:女性=98:2と言われるほど、圧倒的に男性に多い病気です。
これは、女性ホルモンに尿酸を排出させる働きがあるからです。

早食いや大食いの傾向のある人、アルコールをたくさん飲む人、肥満の人、仕事がかなり忙しい人などは、尿酸が高くなりやすいので、痛風を引き起こすリスクが高いです。
近年では、痛風の30%は遺伝によって起こるとも言われています。
家族の方に痛風患者がいる場合は、生活習慣により一層気をつけておいた方がいいでしょう。

  • 男性が9割
  • アルコールをたくさん飲む人
  • 肥満の人
  • 仕事で忙しい人
  • 早食い・大食いの人
  • 30%は遺伝とも言われている

化膿性関節炎になりやすい人の特徴

化膿性関節炎は、赤ちゃんや高齢の方に発生しやすい病気です。
部位では、膝や股関節など下半身の関節に生じる傾向があります。

そのほか、痛風、リウマチ、人工関節に置き換える手術を受けた方も発症するリスクがあります。

  • 赤ちゃんや高齢の人
  • 痛風・リマウチ・人工関節に置き換える手術を受けた人

関節痛の治療法について

変形性関節症は運動や薬、手術で治す

変形性関節症では、運動・薬・手術による治療が行われています。
運動では、ストレッチや筋力アップ、姿勢を正しくする訓練などによって、骨の状態を良好に保ち、関節を動かしやすくし、そして筋力アップにより関節にかかる負荷を軽くします。

薬を使った治療は、運動の効果を補う目的で行われます。
そこで、消炎鎮痛薬という痛み止めを処方して、動かした時の痛みを緩和します。

また、ヒアルロン酸という正常な関節内部の液体によく似た薬を関節に注射することもあります。
手術は、主に股関節や膝関節の変形性関節症で、運動や薬では効果があまり得られなかった場合に行われます。
多いのが、股関節や膝関節を人工関節に置き換える人工膝関節置換術という手術です。

肩関節周囲炎の時期別治療法

肩関節周囲炎の治療は、急性期と慢性期で異なります。

《急性期の場合》

急性期は、痛みが強いので、肩を大きく動かしたりせず、安静に保ちます。
痛み止めや湿布などの薬を使って、痛みを取り除く治療が中心となります。

《慢性期以降の場合》

一方、慢性期以降になると、痛みは和らいできます。
そこで、肩を温めて関節をほぐす温熱療法、動かす範囲を少しずつ広げていくリハビリテーションなどが行われます。
こうした治療に加え、症状に応じて、痛みを抑え動きを良くするために、ステロイドやヒアルロン酸の注射を肩の関節にうつこともあります。

リウマチは薬や手術での治療が多い

リウマチは薬を使った治療や手術などが行われます。
主に使われる薬は、『抗リウマチ薬』『消炎鎮痛薬』『ステロイド』です。

抗リウマチ薬は免疫系の異常を抑えるため、消炎鎮痛薬は関節の炎症を抑えて痛みや腫れを解消するため、ステロイドは関節の炎症を和らげるために使います。
ステロイドは、炎症緩和効果はかなり強いのですが、一度処方を始めたステロイドを中止すると、たとえリウマチが落ち着いていたとしても、再発する可能性があります。

そのため、まずは抗リウマチ薬や消炎鎮痛薬でリウマチの治療を行い、それらで症状がなかなか改善しない場合に、ステロイドが検討されます。
手術では、関節を人工関節に置き換える機能再建手術があります。

痛風の治療で血液中の尿酸を減らす

痛風の痛みは激しいので、まずは消炎鎮痛薬という痛み止めの薬で、痛みを取り除くことが優先されます。
痛みが治ったら、痛風の原因である血液中の尿酸を減らす薬を使って治療します。

化膿性関節炎の治療法は抗菌薬や点滴

化膿性関節炎では、抗菌薬を点滴したり、関節を手術で開いて内部を洗浄したりします。

まとめ【関節痛の放置は厳禁!あれ?と思った時は受診を】

まとめ【関節痛の放置は厳禁!あれ?と思った時は受診を】

今回は、関節痛についてご説明しました。
関節痛の原因は、変形性関節炎・肩関節周囲炎・リウマチ・痛風・化膿性関節炎などです。

このように原因となる病気はいろいろあり、関節痛の症状も異なります。

  • 関節痛を感じたら、痛み以外の症状がないかどうかと痛みの現れ方に注意してみる。
  • 関節痛の治療は、多くの場合、消炎鎮痛薬などを使った薬による治療、ストレッチや筋力トレーニングによる運動
  • 放置は禁物。関節が動かなくなることもあるので、適切に医療機関で治療を受ける

関節痛の程度によっては手術が必要となるケースもあります。
関節痛には、運動不足や食生活、喫煙などの生活習慣の影響を受けて発症するものが多いです。
そこで、こうした生活習慣を改善しておくことは、関節痛の予防に効果的と言えます。

今回の記事をご参考に、関節痛を予防し、もし発症したら早く治すようにしてください。

薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

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