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痛みを伴う切れ痔!トイレが怖くなる前に切れ痔の「原因」や「治療方法」

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痛みを伴う切れ痔!トイレが怖くなる前に切れ痔の「原因」や「治療方法」
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

毎日のトイレで用を足した後にいきなり出血を見ると、自分の身体がどうなったのかと不安になりますよね?

少なくとも体内のどこかから血が出ているわけで、それに排便の度に激しい痛みが伴うとなれば重大な問題です。

トイレにおける出血の主な原因である切れ痔を予防しつつ、症状に合わせた対応をして早期解決しましょう。

そこで今回は、切れ痔の原因や症状、切れ痔の適切な治療方法や予防する方法について紹介します。

切れ痔とは?切れ痔の原因と症状を知ろう!

切れ痔とは?切れ痔の原因と症状を知ろう!
切れ痔について正しい知識を持ち、セルフチェックに役立てましょう。

【切れ痔の原因】切れ痔は20~40代の女性に多い!

軽度の出血と痛みがある切れ痔は、20~40代の女性がよく発生します。

女性は便秘になりやすく、大きくて硬い便を出す時に肛門を傷つけやすいのが原因です。

下痢においても、勢いよく排泄されることから肛門の皮膚に負担がかかります。

具体的に傷つくのは、肛門の出口の周辺にある皮膚です。

神経が通っている部位でもあり、切れ痔における排便では強い痛みが伴います。

痛いから排便をしたくない気持ちが大きくなり、余計に切れ痔が進行する悪循環になりがちです。

【切れ痔の症状】切れ痔を放置すると悪化する!

切れ痔をそのまま放っておくと、どんどん悪化します。
肛門の皮膚の傷が酷くなっていき、やがて便が通る道が潰瘍によって狭まっていきます。

傷口にはかさぶたができるので、肛門で流れをせき止めるダムが作らます。

元々、スムーズに排便できない状態であるのに、そこに肥大する突起物の増加です。

身体の外にある傷ならば自然治癒でも対応できますが、体内にある傷には適切な処置が必要になります。

切れ痔は急性期から慢性期になる!

切れ痔は急性期から慢性期になる!
切れ痔は文字通りに皮膚が切れる症状で、いきなり要手術になるわけではありません。

通常の切り傷と同じように、急性期から慢性期に移行することを知っておきましょう。

切れ痔の「急性期」について知ろう!

急性期の切れ痔では、排便をした時に少量の出血と痛みが残ります。
肛門の皮膚が裂けて、小さな裂肛がいたるところに発生している状態です。

この時点ではまだ通常の肛門を保っており、部分的に傷ができているだけに過ぎません。

ただし、排便の後に痛みが続くため、トイレに行くことを嫌がる傾向になります。

他の痔に比べて出血が少ないことから、自覚症状なしで生活している方も大勢います。

傷が小さいうちは痛みも軽く、あまり気にしないまま慢性期にまで進行する事例が珍しくありません。

切れ痔の「慢性期」について知ろう!

慢性期に入ると、排便時にハッキリした痛みがあります。

肛門の周辺の皮膚は既にズタズタになっており、潰瘍や突起物がいくつも作られている状態です。

便が通る道そのものが狭窄(きょうさく)になることで、より一層の切れ痔の悪化につながります。

この狭窄がとても厄介になっており、通常の肛門の広さに比べてかなり狭くなるのです。

肛門については日常的に見られる部位ではなく、慢性期にまで悪化したら専門家の助けが必要です。
慢性期の切れ痔はかなり危険で、手術になる可能性が高まります。

切れ痔を治療する方法を知ろう!

切れ痔を治療する方法を知ろう!
切れ痔は、要するに肛門の切り傷、裂き傷です。

そのため、医療機関の治療は肛門の負担を小さくした後に、経過観察する方針になっています。

【切れ痔の治療方法】軽度は薬で治す(軟膏・軟便薬)

切れ痔の担当は、病院の肛門科です。
軽度であれば、基本的に専用の薬物による保存的治療によって少しずつ治していきます。

自分のお尻を他人に見せることは恥ずかしいものの、診察を先送りにするほど悪化します。

手術になるケースは全体の約10%に過ぎず、過剰に怖がる必要はありません。

切れ痔の軟膏や軟便剤でアプローチして、しばらく様子を見るのが一般的です。

この段階で医療機関の治療を受ければ、外来のみで痛い思いをせずに回復します。

【切れ痔の治療方法】重度は内括約筋側方皮下切開術する!

手術では、狭まった肛門を広げるために処置します。
内括約筋という筋肉に切れ目を入れて、肛門を広げるための手助けします。

内括約筋側方皮下切開術による傷口は、平均1cmとなります。

身体への負担は小さく、専門医が行うから数分間で完了です。

潰瘍や突起物が増えすぎている場合には、入院による本格的な手術もあり得ます。

肛門を切開して広げ、ポリープなどを全て取り去った後に近くの皮膚の縫合で閉じる流れです。

【切れ痔の予防方法】生活習慣の見直しが大切

【切れ痔の予防方法】生活習慣の見直しが大切
切れ痔にまで悪化する前に、生活習慣の見直しで予防することが理想的です。
少しの改善で痛みのない日々を維持できるから、下記の注意点を覚えておきましょう。

【切れ痔の予防方法】主な原因である便秘を解消する!

切れ痔の原因となる大きくて硬い便は、だいたい便秘によって発生します。
したがって、便秘を解消することを考える必要があります。

ウォーキングと腹筋によって、お腹に適度な刺激を与えることで排泄につながります。

負荷は軽く汗ばむぐらいが最適で、おへそを中心としたマッサージも効果的です。

起床時の水分補給は、朝の排便のリズムを作ってくれます。
朝食は必ず食べるべきで、トイレで大便を済ませるまでの時間も確保しましょう。

【切れ痔の予防方法】同じ姿勢を長時間続けると悪化する!

長時間の座り仕事と立ち仕事は、肛門のうっ血によって痔につながります。

休憩の時には場所を変える、軽くストレッチをするなどの工夫で、血の流れを促進させましょう。

冷えもうっ血の原因になるため、職場で空調の冷気が噴き出してくる位置では保温が必須です。

特に女性は冷えやすいので、真夏でも油断せずに下半身を守ることが求められます。

毎日の入浴は、最善の切れ痔の対策です。
肛門の血行促進と洗浄になるため、できるだけシャワーではなく湯船に浸かるのがオススメです。

【切れ痔の予防】食事で切れ痔予防しよう!

【切れ痔の予防】食事で切れ痔予防しよう!
排出しやすい健康的な便にすることが、有効な切れ痔対策になります。

食物繊維を豊富に含んでいる食品を意識して摂取すると、快便になる可能性が高いからです。

【切れ痔の予防】毎日食べてたい食品

食物繊維が多い食品は、「納豆」「ブロッコリー」「大豆」です。
ごぼうや大根、玄米についても効果があるので、いずれかを毎日の食卓に並べましょう。

コストパフォーマンスと食べやすさでは納豆がダントツです。
嫌いでなければ積極的に食べることをオススメします。

納豆が苦手な方には、茹でたブロッコリーやごぼう、切り干し大根がオススメです。
玄米は独特な味になっているものの、簡単に食べられることがメリットです。

基本的に生野菜よりも加熱した方が、より多くの食物繊維を摂取できます。

【切れ痔の予防】朝のフルーツで元気になる!

【切れ痔の予防】朝のフルーツで元気になる!
朝の牛乳とヨーグルトでも、腸の働きが活発になります。
起床時には軽い脱水症状になっているので、水もきちんと飲みましょう。

バナナ、りんご、キウイなどを朝食に食べるのがオススメです。
ダイエットをしていても、同じ時間帯に1日3食にした方が結局は身体のためになります。

干し柿などのドライフルーツもおすすめで、常備しておくとスナック感覚で食べられます。

切れ痔は日頃の生活習慣によって予防できます!

切れ痔は日頃の生活習慣によって予防できます!
今回は、切れ痔の原因や症状、切れ痔の適切な治療方法や予防する方法について紹介しました。

毎日の食事で食物繊維をしっかりと摂り、朝にきちんとトイレに入ることを心がけましょう。

規則正しい運動や大豆などの食品の摂取は、身体の健康そのものに役立ちます。

そして、トイレの排泄時に出血や痛みが残ったら、早く肛門科で診察を受けましょう。

市販薬は応急処置に過ぎないので、専門医からの処方箋と助言によって適切な治療しましょう。

薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

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