ARTICLE テイコク健康推進課

痔の種類は3つある!原因から痔のタイプを見極めよう

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痔の種類は3つある!原因から痔のタイプを見極めよう
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

痔はお尻の病気で出血や痛みを伴うとてもつらいものです。初めて痔になった方は症状に戸惑うと同時にまさか痔だとは思われないでしょう。一言に痔といってもいくつかの種類があり原因も様々です。今回は痔の原因と各種類の症状のご紹介です。

そもそもの痔の原因は二足歩行にあった!?

痔の原因は二足歩行にあります

人間は二本足で歩くことが出来るため、手を使い色々なことが出来るようになりました。しかしその結果、肛門周辺の血液が流れにくくなり「痔」という病気を患ってしまうことになります。そこには人間の体の構造が深くかかわっています。

人体の構造

痔の原因は人体の構造が関係しています

人間は心臓をポンプとして血液が常に身体を循環しています。下にいった血液は重力に逆らってまた心臓に戻らなければいけません。そのため、心臓より下にある肛門には血液が溜まりやすくなります。

その結果、肛門付近は他の部分に比べて少しの刺激で傷ついたりしてしまいます。それにより起こってしまうのが「痔」です。

痔になるのには理由がある

全員が痔になるわけではありません。その違いは生活習慣が原因と言われています。

代表的なものとして、

  • 長時間の座位の作業
    長時間同じ状態で座っていると血液は肛門にたまる傾向があります。
  • 便秘
    便秘にも種類がありますが、固い便だと力んだ時に肛門に負担がかかり血管が破裂して出血することがあります。日頃から固くなる前に出す習慣をつくり、水分を多めにとり便を軟らかくしておくことが必要です。

どの痔のタイプ?原因と症状から見分けよう

痔には大きく分けて3種類あります。それぞれ症状や原因は異なります。
ご自身がお尻に違和感があるようであればチェックしてみてください。

痔の種類は大きく分けて3種類あります

痔核(いぼ痔)

原因

痔の中で最も多いのがこの痔核です。
長時間同じ姿勢で座っていたり、排便の際に一気に力んだりを繰り返すと肛門の周りに血液がたまり、それが時間をかけて少しずつ膨らみ最終的にいぼのようになる事からこう呼ばれます。

日頃から休憩時には立ち上がったり、水分を多くとり便を固くしないように生活習慣や食生活に注意することが必要です。

状態

直腸内に出来たいぼを内痔核といいます。
これが悪化すると根元の粘膜がたるんで中にあったいぼが外に出てきてしまいます。これを脱肛といい最初は手で押せば戻りますが悪化すると戻らなくなってしまいます。

症状

最初は気付かないことが多いですが固い椅子などに座ったり硬い便をするときなどに出血や痛みがでます。外痔核や脱肛であれば自身でお尻を見たり触ったりすればわかります。

特に肛門から何か出ていると分かれば脱肛でほぼ間違いないでしょう。

 

裂肛(きれ痔)

原因

硬い便によって肛門の粘膜が傷ついてしまう事が原因の一つです。その為、便秘の多い女性の方がかかりやすいと言われています。

他には勢いよく出る下痢でもなりやすいと言われています。
裂肛においては便の状態に細心の注意を払う必要があります。

状態

直腸の粘膜に比べて肛門の周りは粘膜が軟らかくなっています。その為、上記のような便の状態のちょっとした刺激でも傷ついてしまいます。

その結果、肛門粘膜が切れたり裂けたりしてしまう状態となります

症状

排便時に出血を伴いますが痔核に比べると少ないと言われています。

特徴的なのは排便時に激しい痛みを伴いそのあともしばらく痛みが続くことです。(しびれるような痛みと例えられることがあります)

痔瘻(あな痔)

原因

下痢によって引き起こされることが原因です。
下痢を起こしやすいアルコールの大量摂取や心因性(ストレス)によるものは注意が必要です。これらの原因からこちらは比較的男性に多いと言われています。

下痢をすると菌が感染しやすくなるのでストレスが原因の方などは早めに受診しましょう。(現在はストレス性の下痢にも効果がある薬も出ています)

状態

下痢を原因としてまず細菌感染がおこります。その結果、直腸外側に膿がたまり炎症を起こしますが時間が経つと膿は排出されます。

しかし、膿が溜まっていた部分の穴が深くなり肛門の外まで穴が貫通しトンネルのような状態になり再び細菌感染をおこし再発を繰り返してしまいます
こうなるとトンネルを埋めるしか方法が無いので手術の適応となります。

症状
 

排便の際などに激しい痛みを伴い、場合によっては発熱を伴う事もあります。
他の痔にない特徴としては膿が排出されるため下着が茶色く汚れてしまいます。

前述のように悪化してしまうと薬だけでは完治は難しく早めに手術を受ける必要があります。手術を行う場合は病院にもよりますが日帰りで出来ることがほとんどです。ただ次の日は経過観察で受診しなければならなかったりでしばらくは通院が必要となります。

なかなかに言い出しにくい痔。でも早期の対処が大切に

なかなかに言い出しにくい痔デスガ、早期の対処が大切です

痔はなかなか言いづらいものですが早めに治療を開始すれば痛みも軽減できます。市販の薬も出ていますが初めての方は病院で診察を受けることをお勧めします。痔は早期発見・早期治療で症状を完治させることが可能です。

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薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

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