ARTICLE テイコク健康推進課

痔の検査ってどんな感じ?~自分でできる治療法も~

痔の検査ってどんな感じ?~自分でできる治療法も~
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

おしりに違和感があると痔なのかもしれない、と不安になりますよね。痔は、早期に対処するのが大切です。そこで、今回は自分でできる痔の治療法をご紹介します。さらに、病院での「痔」の検査方法についても紹介していきます。

痔の種類と自分でできる痔の治療方法

≪痔の種類≫

治療法を紹介する前に、簡単に痔の種類について説明をします。大きく分けて3種類の痔があります。

いぼ痔とも呼ばれる痔核、これは肛門の外にできる外痔核と直腸内にできる内痔核とに分けられます。
次に切れ痔と呼ばれる裂肛。肛門の皮膚が切れている状態を差します。
最後にあな痔と呼ばれる痔ろう。肛門内部に膿がたまって、外にトンネルのようになってしまった状態を差します。種類によっては、誤った治療方法もあるので、注意しましょう。

≪自分でできる痔の治療方法≫

  • 市販薬を使った治療

痔が軽いうちは、市販薬と生活改善を組み合わせた治療法が一番有効的です。痔の市販薬には、外用薬と内用薬とに分けられます。まずは外用薬ですが、炎症を抑えたり、殺菌作用があったり、痛みやかゆみを抑える成分が含まれています。症状に合わせて使い分けましょう。軟膏タイプのものですが、裂肛や外痔核などに有効です。次に座薬ですが、これは、内痔核のような肛門内部の痔に有効です。最後に注入軟膏ですが、外痔核、内痔核どちらにも有効です。

  • 便秘、排便習慣の改善

排便習慣が悪い人は、痔になりやすい傾向または悪化する傾向にあります。便秘になってしまうと、必要にいきんでしまうことや、腸に長い時間便が滞留していることにより、便が硬くなってしまいます。結果、排便をする際に肛門を傷つけてしまい、そこから雑菌が入って炎症を起こしてしまいます。また、下痢の場合でも、肛門や直腸に炎症を引き起こす原因となります。便秘を改善するには、正しい生活習慣を送ることが大切です。

  • 食習慣の改善

上記の便秘、排便習慣の改善に通じる所がありますが、食習慣を整えることで、便秘解消や下痢予防をすることができ、結果、痔の悪化予防につながります。便秘の予防には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく取り、かつ水分をしっかり補給することが重要となってきます。水溶性食物繊維とは、わかめやひじきなどの海藻類やバナナやリンゴなどの果物に含まれており、不溶性食物繊維は、サツマイモなどのイモ類とれんこんやごぼうなどの根菜類に含まれています。ヨーグルト、チーズなどの乳酸菌もよいでしょう。

  • 温罨法

痔核の場合、血流が悪い、いわゆるうっ血していることがほとんどです。お風呂で体を温めたり、腰などにホットタオルやホッカイロなどを使用して、体を温めると、痛みが改善したりします。但し、切れ痔の場合や痔ろうの場合は、温めてしまうと、出血を助長してしまうため、注意が必要です。

  • 座りっぱなし、立ちっぱなしを止める

立ちっぱなしは、下半身に血が行きっぱなしになりやすく、お腹に圧力がかかるため、肛門がうっ血しやすくなります。また、座りっぱなしでは、肛門を長時間圧迫し続けるので、これまたうっ血しやすくなります。なるべく同一姿勢は止めて、時々姿勢を変えたり、立ち上がったりしてうっ血することをを防ぎましょう。

病院での痔の治療方法と検査方法

病院での検査方法について

受診する科ですが、肛門科もしくは肛門外科を受診します。近くにこれらの科がない場合は、外科や消化器外科でも対応してくれます。

痔の可能性がある場合、外痔核ですと、そのまま視診で診察することも可能ですが、内痔核の場合は視診では難しいので、肛門視診という直接肛門の中に指を入れて、痔の状態を確認します。また、視診で特定の場所や大きさを判別するのに、肛門鏡という肛門を押し広げる器具を使ったりします。

もし、がんやポリープの可能性があると診断された場合は、直腸鏡という特殊な器具を使い、直腸の奥まで調べることもあります。ここまでが、通常の診察で可能な検査ですが、さらに詳しく診察する場合は、別の日に腸全体を詳しく調べる、直腸内視鏡検査という検査を行います。

病院での治療法について

治療の第一選択として、薬物療法です。先に挙げた市販薬の治療と同じように、座薬や軟膏、注入軟膏などの薬を処方してもらい、それを継続していきます。市販薬と同じ効果を表示している場合でも、含量が異なったり、成分が異なったりしますので、市販薬とは全く違った効果や効き方があります。

ほとんどの場合、薬物療法で痔の改善は見られますが、それでも改善が見られない場合や痔が重度の場合、痔ろうが形成されている場合には、手術療法が選択されます。症状によりますが、日帰りで手術して治療することも可能です。

痔を放置してしまうと・・

痔には、症状の段階により4段階に分類されます。軽い段階であれば、自宅での治療でも改善は見込めます。しかし、重度となってしまうと、手術が必要になったり、最悪の場合、ガンだったり、痔核が破れて出血死してしまうケースもあります。痔は、基本的に症状が強い、弱いが基準となっています。とにかくお尻や肛門に違和感を感じた場合は、恥ずかしがらずに病院に受診することを強く勧めます。

最後に

痔はつらく大変な病気ではありますが、違和感を覚えたら、早期に治療することが大切です。

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薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

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35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

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