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薬の飲み合わせには注意が必要!注意が必要な薬の飲み合わせって?

薬の飲み合わせには注意が必要!注意が必要な薬の飲み合わせって?

薬は病気を治すためのものですが、飲み方を間違えるとリスクが大きくなるので注意が必要です。

間違った飲み方をすると、薬の効果を得られなかったり必要以上に効果が強く現れたりするので、薬を飲むときは飲み合わせなどに気をつけましょう。
ここでは薬の飲み合わせについてお話していきますので、参考にしてください。

薬の「飲み合わせ」って?副作用とは違うの?

薬の飲み合わせとは?

人生をいかに健康に生きるかが問われている今、注目されているのが「セルフメディケーション」です。
セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)が定義しています。

最近ではインターネットや一部のコンビニでも医薬品を取り扱うようになり、以前よりも手軽・気軽に薬を購入することができるようになりました。
また「スイッチOTC」といって、医療用医薬品(処方薬)として用いられている成分が一般用医薬品(市販薬)にスイッチ(転換)されたものもあり、高い効果を実感することもできるようになりました。

しかし、1つひとつには問題がない薬でも、飲み合わせによっては体に良くない影響が出る組み合わせがあります。
複数の薬を併用した場合や、保健機能食品・健康食品を含む特定の食品と一緒に摂取した場合に、薬の作用が強く出すぎたり弱くなったりすることがあり、これを「相互作用」といいます。
作用が強く出すぎると副作用が発生しやすくなり、弱くなると薬の十分な効果を得ることができなくなるので注意が必要です。

外用剤・注射剤にも注意

相互作用は内用剤(飲み薬)だけに限らず、外用剤(塗り薬や湿布など)や注射剤であっても一緒に摂取した食品などによって相互作用が発生する可能性があるので、内用剤以外の薬であっても飲み合わせには注意しましょう。

市販薬には必ず添付文書がついているので、使用する前にしっかりと読んでおくことが大切です。
処方薬でも市販薬でも、分からないことがある場合や不安な場合は医師や薬剤師に相談してから使用するようにしましょう。

また、自分だけでなく親や子どもが薬を飲む機会も多くあると思います。
特に高齢者の方では、高血圧や催眠鎮静薬などの内服薬、湿布などの外用薬を数種類服用していることも多いので、家族や施設のスタッフがしっかりと管理してあげることも大切です。

病気を治すための薬で体調を崩してしまっては本末転倒ですから、飲み合わせには十分注意して薬を服用しましょう。

飲み合わせとはどのタイミングのことを言うの?

飲み合わせと聞くと、薬と「同時」に食べたり飲んだりしてはいけないものと解釈する人がいますが、そうではありません。

「薬を服用する際の飲み物」「服用直前(直後)の食事」だけではなく、2~3時間、長いものでは数日空けなければならないものもあります。
これは薬や食べ物によって差がありますので、自己判断せずに病院や薬局で相談しましょう。

注意すべき飲み合わせについて~薬と食品~

注意すべき飲み合わせについて

「グレープフルーツジュースで降圧剤を服用してはいけない」という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
これは、降圧剤と一緒に摂取すると薬が体内に長時間とどまって必要以上に強い効果が出る可能性があるためです。

では、ジュースではなく果実そのものならいいのかというと、その答えはNOです。
グレープフルーツに含まれている成分が原因になっているので、ジュースに限らず果実の摂取も控えましょう。
また、この成分は様々な柑橘系の果物に含まれているため、グレープフルーツだけでなくスウィーティーや夏みかんも控えたほうが良いといわれています。

ここでは日常的に摂取するものを中心に注意すべき飲み合わせについて紹介しますので、参考にしてください。

飲み合わせ禁止①:牛乳・ミネラルウォーター

カルシウムやマグネシウムを多く含む牛乳やミネラルウォーターは、薬の吸収や作用を低下させることがあります。
また、大量摂取により高カルシウム血症(悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、傾眠など)を引き起こす薬もあるので、普段からこれらをよく飲む人は、その旨医師や薬剤師に伝えておきましょう。

飲み合わせに注意すべき主な薬剤

  • 抗菌薬(クラビット・ミノマイシン・ケフラールなど)
  • 骨粗鬆症治療薬(ボナロン・ベネットなど)
  • 制酸・緩下薬(酸化マグネシウムなど)

これらの薬を服用している人は、薬の服用後2~3時間は牛乳の摂取を控えましょう。
また、牛乳やミネラルウォーターの多量摂取にも注意しましょう。

飲み合わせ禁止②:納豆・クロレラ・青汁

これらの食品に共通するのは「ビタミンK」です。
ビタミンKは緑色の強い野菜や海藻類にも含まれていますが、これらを排除すると栄養不足に陥るので、医師の指導の下、一定量は摂取する必要があります。

飲み合わせに注意すべき主な薬剤

  • 抗血栓薬(ワーファリンなど)

納豆やクロレラ・青汁はワーファリンの働きを弱めるため、服薬中は摂取を控えましょう。
この中でも「納豆」は納豆菌が腸内でビタミンKを産生する可能性があるので、ワーファリンが全く効かなくなる可能性があるといわれています。

飲み合わせ禁止③:コーヒー・紅茶・緑茶など

これらに共通するのは「カフェイン」です。
カフェインには薬の吸収や作用を低下させる働きがあるので、薬を飲んでいる人はカフェインの摂取に気をつけましょう。

飲み合わせに注意すべき主な薬剤

  • 貧血治療薬(フェルムなど)
  • 骨粗鬆症治療薬(フォサマック・ボナロン・アクトネル・ベネットなど)

これらの薬を飲んでいる人は、コーヒーならノンカフェインのものにする、普段飲んでいる緑茶を麦茶やほうじ茶にするなど工夫しましょう。

飲み合わせ禁止④:チーズ・ワインなど

これらに共通するのは「チラミン」という成分です。
薬によりチラミンの代謝が阻害されて体内のチラミン濃度が高くなり、血圧上昇や頭痛などが起こる可能性があります。

飲み合わせに注意すべき主な薬剤

  • 結核治療薬(イスコチン・ネオイスコチン・ヒドラなど)
  • 抗菌薬(ザイボックスなど)

飲み合わせ禁止⑤:グレープフルーツ

先ほど少しお話ししましたが、グレープフルーツは降圧剤と一緒に摂取すると必要以上に強い効果が出る可能性があるため注意が必要です。
降圧剤のほかにも注意が必要な薬がいくつかあるので、頭に入れておきましょう。

飲み合わせに注意すべき主な薬剤

  • 高血圧治療薬(アダラート・ニフェジピン・ノルバスク・コニールなど)
  • 高脂血症治療薬(リポバスなど)
  • 催眠鎮静薬(トリアゾラム・ハルシオンなど)
  • 抗てんかん薬(テグレトールなど)

一緒に服用すると血圧が下がりすぎたり、頭痛やめまいなどの症状を引き起こしたりする可能性があるので、飲み合わせには注意しましょう。

飲み合わせ禁止⑥:アルコール

ここでは特別な注意が必要な薬についてお話しますが、以下に挙げる薬以外でも薬を服用した場合はアルコールの摂取は控えましょう。

飲み合わせに注意すべき主な薬剤

  • 催眠鎮静薬(デパス・セルシン・マイスリー・ハルシオンなど)
  • 抗ヒスタミン薬(アタラックス・レスタミンなど)
  • 解熱鎮痛薬(カロナール・アセトアミノフェンなど)

これらの薬と一緒に摂取すると眠気や意識障害、判断力低下、肝障害を起こすリスクが高いので、アルコールを飲むなら薬は飲まない、薬を飲むならアルコールは飲まないようにしましょう。

この他にもサプリメントやハーブティーに含まれている「セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)」は抗凝固薬や気管支拡張剤、抗てんかん薬、強心薬などと一緒に摂取すると薬の効き目が弱くなる可能性がありますので、薬を飲むときはサプリメントやハーブティーとの併用にも気をつけましょう。

注意すべき飲み合わせについて~薬と薬~

注意すべき飲み合わせについて~薬と薬~

医師から処方された薬以外に、自ら選択した市販薬を飲む場合や市販薬同士を併用する場合にも、飲み合わせには十分注意しましょう。
また、かかりつけ医とは違う病院を受診するときには、既往歴や服用中の薬を必ず伝えることが重要です。

ここでは注意が必要な薬の組み合わせについてお話しますが、複数の薬を飲むときは医師や薬剤師に必ず相談しましょう。

<解熱鎮痛薬>
解熱鎮痛薬との飲み合わせに注意したいのは

  • 風邪薬
  • 利尿薬

風邪薬には解熱鎮痛成分が含まれているので、重複している成分の効果が強く出すぎたり副作用が出現しやすくなったりします。
利尿薬は、効果が強く出すぎたり十分な効果を得ることができなくなったりする可能性があるので、風邪薬との併用は避けるべきです。

<アレルギー薬>
アレルギーの薬との飲み合わせに注意したいのは

  • 風邪薬
  • 鼻炎薬
  • せき止め
  • 酔い止め薬

これらの薬にはヒスタミンが含まれているものがあり、花粉症などでアレルギーの薬を飲んでいる場合には成分が重複し、副作用が強く出る可能性があります。ヒスタミンの代表的な副作用には「眠気」があり、うっかり併用して強い眠気に襲われる…というケースが多くみられます。

<鼻炎薬>
鼻炎薬との飲み合わせに注意したいのは

  • 胃腸薬(痛みを抑えるタイプのもの)

鼻炎薬には鼻水を止める成分(抗コリン成分)が含まれていますが、鼻水だけでなく全身の分泌腺にも作用する恐れがあります。
胃腸薬の中でもロートエキスなどの抗コリン成分を含むものは、成分が重複して副作用の口渇や排尿障害、眼圧の上昇などの症状が現れやすくなるので注意しましょう。

<便秘薬>
便秘薬(腸溶タイプ)の薬との飲み合わせに注意したいのは

  • 胃腸薬(酸を中和するタイプのもの)

腸で溶けるタイプの便秘薬と、酸を中和するタイプの胃腸薬を併用すると、便秘薬が腸に届く前に溶け、効果を得られなかったり副作用が生じやすくなったりします。
便秘薬と胃腸薬を併用する人は意外と多く、便秘薬を過剰摂取する原因にもなるので注意しましょう。

<漢方薬>
漢方薬との飲み合わせに注意したいのは

  • 漢方薬
  • 風邪薬
  • 鼻炎薬

例えば、漢方薬に含まれている「カンゾウ(抗炎症作用)」や「マオウ(気管支拡張・血管収縮作用)」は、風邪薬や鼻炎薬に含まれている「グリチルリチン酸(抗炎症作用)」や「エフェドリン(気管支拡張・血管収縮作用)」と重複する場合があります。
また、漢方薬は様々な作用を持ち合わせているので、漢方薬と漢方薬の併用にも注意しましょう。

肝炎などの治療に用いられる小柴胡湯(しょうさいことう)とインターフェロンの併用で間質性肺炎という重い副作用が出ることもあるので、「漢方薬は効果が穏やかだから安全」とは思わずに飲み合わせには十分気をつけましょう。

薬の飲み合わせによる相互作用を防ぐには

薬の飲み合わせによる相互作用を防ぐには

その①普段飲んでいる薬について知っておこう

高血圧や糖尿病の人は普段から毎日薬を服用していると思いますが、自分が飲んでいる薬をきちんと把握できていない人もいると思います。
飲み合わせによっては薬の効果を得られなかったり作用が強く出すぎたりするので、自分が飲んでいる薬と一緒に飲んではいけない薬や、控えるべき食べ物について知っておきましょう。

その②おくすり手帳を利用しよう

おくすり手帳は自分がどのような薬を飲んでいるのかを把握するためにとても役に立つので、作っておくことをおすすめします。
自分だけでなく、医師や薬剤師に見せることで使用中の薬が一目でわかるので、相互作用を防ぐことにつながります。

処方薬に限らず、普段から飲んでいるサプリメントや市販薬の記録も残しておくと便利です。

その③かかりつけ医を持とう

中には、いつも違う病院へ行ったり新しい病院ができたらそちらに行ってみたりする人もいると思いますが、初めて行く病院や久しぶりに行く病院の医師は服用中の薬や既往歴を把握できていません。
お薬手帳を見せることで有害な飲み合わせは回避できますが、お薬手帳を持っていない場合などは情報が不十分なので適切な治療・処方ができなくなります。

その④食品や薬との飲み合わせについて確認する

薬を処方されたときは飲み合わせについて医師や薬剤師に確認しましょう。
市販薬を購入するときは薬局やドラッグストアの薬剤師にお薬手帳や処方箋を見せて、飲み合わせや相互作用について聞いておきましょう。

薬の飲み合わせに注意しながら正しく服薬しよう

薬の飲み合わせに注意しながら正しく服薬しよう

薬の服用における注意点①正しいタイミングで

食前、食後、食間、頓服など、決められたタイミングで服用しましょう。
飲み忘れたときは、自己判断で服薬しないで医師や薬剤師に確認しましょう。

薬の服用における注意点②正しい量を

自己判断で薬の量を増やしたり減らしたりしないようにしましょう。
なかなか効かないからといって多く服用すると、副作用が出やすくなるので危険です。

薬の服用における注意点③正しい方法で

薬を飲むときは「コップ1杯の水」で飲むのが基本です。
苦みが強い薬などは、水以外のもので服用しても良いかを医師や薬剤師に相談しましょう。

薬の服用における注意点④正しい期間で

症状が改善してきたからといって途中で服用を中断するのはやめましょう。
指示に従って決められた期間は服用を継続しましょう。

薬の服用における注意点⑤正しい飲み合わせを

飲み合わせに注意し、薬を飲んでいる期間の食生活・他の薬の服用に注意しましょう。

まとめ【薬の飲み合わせに気を付けて自分の体を守ろう】

  • 薬は飲み合わせに注意して服用しよう
  • 薬の飲み合わせが良くないと、副作用が強く出たり効果を得ることができなかったりする
  • 正しい方法で服薬し、飲み合わせによる相互作用を防ごう
  • 医師や薬剤師に確認・相談しよう

薬は一歩間違えれば「毒」になりかねないので、自分が飲んでいる薬についてしっかり知っておくことが大切です。
薬の飲み合わせや飲み方には十分注意して、自分の体は自分で守りましょう。

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