ARTICLE お役立ちコラム

すぐ実践できる!食べ合わせの良いもの・食べ合わせの悪いものについて考えよう。

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皆さんは、小さい頃に親から「しっかりとバランスの良い食事をとりなさい」と言われたことはありませんか?
バランスの取れた食事は、必要な栄養素を取るうえで欠かせません。

しかし、そこには食べ合わせということも関わってきます。
では、なぜ食べ合わせが重要であるのか、そして具体的な組み合わせについてお伝えしていきます。

そもそも食べ合わせって何?

皆さんは、食べ合わせという言葉を既に知っているかと思います。
しかし、詳しく聞かれたときに答えられる人は少ないでしょう。
まず食べ合わせの具体例に入る前に、食べ合わせとは何かということから始めます。

食べ合わせとは合食禁(がっしょくきん)や食合禁(しょくごうきん)といわれ、中国から伝えられたものに加えて、陰陽五行思想を食材にあてはめたものとされています。

そのため、医学的には根拠のないものもあれば、医学的に正しいとされているものもあります。
近年では、栄養面からも考慮されています。

簡単にいうと、食べ合わせとは食材の組み合わせ次第によっては、食材が本来の持っている以上の効果が得られ、逆に合わない組み合わせでは、胃腸障害や消化不良を起こすもの、食材が持っている栄養素の吸収を阻害するもの、発がん性物質を産生ものなどがあります。

【食べ合わせOK】相性の良い組み合わせとは?

ここでは、組合わせの良い食べ物とその理由をご紹介します。
普段から意識せずとも一緒に食べていたという物でも、実は栄養面で体に良いということから一緒に食べられている物は多くあります。

相性の良い食べ合わせ①焼き魚+大根おろし

焼き魚に大根おろしという組み合わせは、日本人にとってごく普通のことでしょう。
しかし、実はこれも食べ合わせの理に適っています。

大根にはジアスターゼ(でんぷん分解酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)などが含まれています。
これが胃の消化を助け、胃もたれ、胸やけなどに効果があるといわれています。

また、魚にはEPAやDHAという不飽和脂肪酸が豊富に含まれていて健康によいというのは聞いたことがあるかと思いますが、これらの脂肪酸は空気中で容易に過酸化物になってしまいます。

そして、さらに分解が進むと嫌な臭いの元となる低級脂肪酸となります。
大根に含まれているビタミンCがこの酸化を防いでくれるので、相性が良いです。

相性の良い食べ合わせ②とんかつ+キャベツ

定食屋さんでとんかつを頼むと、必ずといっていいほどキャベツが添えられていますが、それにもきちんと理由はあります。
キャベツにはビタミンUが含まれています。

ビタミンUとは、胃腸薬にも含まれており、胃腸を保護する働きがあります。
これが、とんかつの油分による胃もたれを抑えてくれます。
そのため、相性が良いといわれています。

相性の良い食べ合わせ③お寿司+ガリ

ガリには殺菌作用があります。
寿司は生魚を調理しているため、どうしても食中毒の危険があります。
ガリは、食中毒を予防し、さらに消化を促進してくれます。
お寿司にガリがついているのは、これが理由だったということですね。

相性の良い食べ合わせ④カレー+らっきょう

らっきょうには、硫化アリルという物質が含まれています。
独特の香りの正体です。

硫化アリルは、胃液の分泌量を増やし、食欲増進や消化吸収を助けます。
らっきょうのこういった作用が、カレーの消化を促進してくれます。
またらっきょうには、ビタミンBの吸収をよくする働きもあるため、血液をさらさらにしてくれます。

相性の良い食べ合わせ⑤ほうれん草+ゴマ

ほうれん草にはビタミンCが豊富に含まれています。
これがゴマのビタミンEと合わさることで、相乗効果をもたらし、抗酸化作用を高めます。
ほうれん草の胡麻和えはこの理に適っていると言えるでしょう。

相性の良い食べ合わせ⑥冷や奴+かつお節

豆腐にはカルシウムが多く含まれています。
例えば、木綿豆腐(約1/2丁:150g)の中にはカルシウムが180mg含まれています。
そして、かつお節にはリンやカリウム、ビタミンDが多く含まれています。
その中でも特にビタミンDがカルシウムの吸収を高めてくれるので、豆腐とともに食べることで相乗効果をもたらしてくれます。

【食べ合わせNG】消化が悪くなる組み合わせ

次に、食べ合わせをすると消化が悪くなる食べ物をご紹介します。

相性の悪い食べ合わせ①天ぷら+スイカ

スイカは約90%が水分です。
このスイカの水分が胃液を薄めてしまいます。
胃液は食べ物を消化するために必要な液体ですが、これが薄まることにより本来のような働きが出来なくなります。
そこに天ぷらという油の多いものが入ることで、天ぷらをなかなか消化できず、消化不良を起こしてしまいます。

相性の悪い食べ合わせ②天ぷら+アイスクリーム

先ほども説明したように、天ぷらは油の多い食べ物です。
アイスクリームなどの冷たい食べ物を天ぷらのあとに食べると、一時的に胃の温度が下がり、消化不良や腹痛を起こしやすくなります。

しかし、最近では体に良い油も多く売られています。
そのため、一概にすべてが悪いとは言えませんが、こういったことをもたらしやすいということは覚えておいた方がよいかと思います。

相性の悪い食べ合わせ③ところてんと生卵

ところてんは約99%が水分で出来ていて、残りはタンパク質と炭水化物です。
ほとんどが水分のところてんには体を冷やす作用があります。

では、なぜ生卵と食べ合わせが悪いのでしょうか。
日本では卵かけご飯といって、生卵をご飯にのせ、醤油をかけて食べるという食べ方があるので皆さんはさほど意識はされないと思いますが、海外では生で卵は食べません。

それは、生卵にはサルモネラ菌という菌がくっついていて、それが食中毒を引き起こすことがあるからです。
特に多いのが殻といわれています。
日本の場合、衛生管理の観点から汚染率は極めて低くなります。

しかし、ところてんが体を冷やし、そこに生卵が入ることで、生卵の消化が悪くなり、消化不良を起こしやすくなるということです。

【食べ合わせNG】吸収が阻害される組み合わせ

トマト+きゅうり
サラダなどでよく見る組み合わせですが、意外にも食べ合わせが悪いとされています。
きゅうりには、ビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素が含まれています。
そして、トマトにはビタミンA(カロテン)、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンEなどビタミンが豊富に含まれていて、とてもバランスが良い食材といわれています。
きゅうりをトマトとともに食べることで、トマトに含まれているビタミンCを破壊してしまい、本来とれるはずだった量のビタミンCが取れなくなってしまいます。
アスコルビナーゼは酸や熱に弱いため、きゅうりとトマトを一緒に食べる際はドレッシングや酢を使うとよいとされています。

大根+人参
これはトマト+きゅうりと同じ理由です。
人参には、きゅうりと同様にビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素が含まれています。
そして、大根にはビタミンCが多く含まれています。
大根に含まれているビタミンCを人参が破壊してしまうので、ビタミンCの吸収が阻害されます。
紅白なますは酢を使っているため、アスコルビナーゼの酸や熱に弱いという性質をうまく利用しているといえます。

わかめ+ネギ
みそ汁の定番の具材であるこの両者も食べ合わせがよくありません。
ネギにはカレー+らっきょうで説明したらっきょうと同じように硫化アリルという物質が含まれています。
硫化アリルは消化吸収を助けたり、抗酸化作用があったりと良いイメージですが、実はカルシウムの吸収を阻害してしまいます。
わかめにはカルシウムが豊富に含まれているため、ネギとともに食べることでこのカルシウムが吸収されなく、破棄してしまいます。
ただ硫化アリルは熱に弱いため、熱を加えてからわかめを入れれば、わかめに含まれているカルシウムを阻害することなく美味しくいただけます。

【食べ合わせNG】その食べ物と理由について

焼き魚+漬物
白菜や大根などの野菜や漬物には多くの硝酸が含まれていて、これが口の中の細菌(口腔細菌)と反応し、亜硝酸ができます。
魚にはジメチルアミンという第二級アミンが含まれています。
これは、主に魚肉、魚卵に含まれています。
この両者がpHの低い胃の中で反応し、ジメチルニトロアミンという物質を作ります。
実は、このニトロソアミンは発がん性物質です。
もちろん大量に食べなければ問題はありません。
しかし、気を付けたほうがよいといえる食べ合わせです。

食べ合わせではありませんが、焼き魚についているコゲには、ベンゾピレンという多芳香族炭化水素が含まれています。
これも発がん性を示すといわれています。
魚、特に青魚ではDHA、EPAを多く含んでいて体によいとされています。
積極的にとったほうがよいですが、こういったこともあるということを念頭に置いておきましょう。

【薬と食べ物】薬と飲み合わせの悪い食べ物は?

薬局でお薬をもらうときに、薬剤師さんから特定の食べ物・飲み物で薬の効果が強まる、もしくは弱まるという説明を受けたことがある人もいるかと思います。
また、最初のアンケートでお酒や納豆、コーヒー、牛乳などのし好品をチェックする欄が存在する薬局もあります。
なぜ確認するか?
食べ合わせではありませんが、薬と食べ物の飲み合わせも大切で決して無視は出来ないためです。

降圧薬(一部のカルシウム拮抗剤)+グレープフルーツジュース
グレープフルーツジュースとともに降圧薬を服用すると、薬の血液中での濃度が増え、薬の効果を強めてしまいます。
そのため、服用期間のグレープフルーツジュースは避けた方がよいとされています。
グレープフルーツだけでなく、夏みかんやはっさくも同様の効果があるといわれています。
逆に、温州みかんやレモン、カボスは問題ないとされています。

ワルファリン+納豆、青汁
ワルファリンには、肝臓でビタミンKと拮抗し、ビタミンK依存性凝固因子というものを作るのを阻害する作用があります。
納豆、青汁はビタミンKを多く含んでいるため、より多くのビタミンKが入ってきてしまい、ワルファリンの効果を弱めてしまいます。

睡眠薬+アルコール
睡眠薬には中枢神経抑制作用があります。
中枢神経系とは、体のさまざまな部位から送られてきた情報を整理し、その情報に対して適切な指令を下す役割をしています。
ここを抑制することで眠気をもたらします。
実はアルコールにも中枢神経抑制作用があり、アルコールを飲むことでこの作用を強めてしまいます。
薬を服用している間は、アルコールはお休みしたほうがよいといえます。

一部の抗生物質+牛乳
一部の抗生物質では、薬の成分と牛乳に含まれているカルシウムが結合してしまい、薬の吸収を低下させます。
また、歯の形成期(12-13歳ごろまで)に特定の抗生物質とカルシウムとともにとると、薬の成分とカルシウムが結合し、歯の着色をしてしまいます。
牛乳を飲む場合は、薬の服用後2時間程度あけてからにしてください。

自分の飲んでいる薬が上記のいずれかに該当し不安だという人は、一度薬剤師さんへ相談してみてください。
また、アンケートだからといって適当に書くのではなく、しっかり事実を記入しましょう。

まとめ【明日から実践!食べ合わせを意識しよう】

今回は食べ合わせについての具体例と薬と食べ物の関係性についてお話ししました。
普段何気なくとっていた食事の中にも良い食べ合わせ、悪い食べ合わせがあったと思います。
今後は意識して食材を選んでいけたらよいですね。

  • 食べ合わせには、良いもの・悪いものがある
  • 日常生活でよく見る組み合わせが実は食べ合わせがよいものが多い
  • 胃液を薄めたり、体を冷やすと消化不良を起こしやすい
  • 吸収阻害により栄養素が取れなくなる
  • 焼き魚と漬物では発がん性物質をつくる
  • 食べ物で、薬の効果を弱めたり強めたりする場合もある

少し意識するだけでも食事は変わってきます。
無理のない範囲で楽しく工夫していきましょう。

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