ARTICLE テイコク健康推進課

【これってもしかして認知症?】そう思ったら、まずは初期症状を確認

【これってもしかして認知症?】そう思ったら、まずは初期症状を確認
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

認知症は、誰でもなる可能性がある病気です。年齢を重ねると、よくもの忘れを実感することがありますが、認知症の初期症状ともの忘れはまったく違うものです。ご自身やご家族の症状に気付かないままだと進行してしまい、気付いたころには深刻な症状が起こっているかもしれません。まずは、初期症状を確認し、早めに受診や対策をすることによって認知症の悪化を穏やかにすることができます。

認知症とはどのような病気なの?

認知症とは、脳の認知機能の病気です。代表的なアルツハイマー型やレビー小体型、前頭側頭型、脳血管性のものなどに分類されます。加齢によるもの忘れとは違い、周囲から見て明らかに様子がおかしいことや、違和感を覚えるものが認知症です。進行の速さには個人差がありますが、初期症状がみられ、ゆっくりと進行していきます。

深刻な症状がみられるようになってからでは治療が遅れてしまう危険性があるため、初期症状に気付いたら治療を始めることが望ましいです。

認知症ともの忘れ、うつ病との違いは?

認知症かもしれないと思っても、実際には他の病気の可能性もあります。特に、もの忘れやうつ病などの場合、認知症の初期症状に似ていることがあるので、注意が必要です。

もの忘れは認知症の初期症状に似ていることがあります。

もの忘れとは、加齢から起こる認知機能などの低下です。
例えば、次のような症状がみられます。

  • テレビで見る俳優さんの名前が思い出せない
  • 数日前に遊びに行った時の出来事を少し忘れている
  • 3日前のごはんのメニューが思い出せない
  • 何かをしようとしていたけれど、何をしようとしていたのかが分からなくなる
  • 最近、自分自身の物忘れが気になるようになった

これらは、認知症ではなく、もの忘れに当てはまります。

認知症の初期症状の場合は、物事の全体を忘れてしまうことが特徴です。
もの忘れや記憶力などに不安がある方は、忘れている物事が一部なのか全部なのかに着目することである程度の判断ができるでしょう。

高齢者のうつ病は認知症の初期症状と間違われることがあります。

高齢者がうつ病になると、認知症になったように見えることがあります。
例えば、以下のような症状がみられます。

  • 以前と比べて口数が減った
  • 今まで好きだったテレビ番組を観なくなった
  • 趣味だったものから離れてしまった
  • 地域の付き合いや、友人との誘いに足を運ばなくなった

これらは、認知症の初期症状でもみられますし、うつ病の症状でもみられます。

なかなかうつ病と認知症を見分けることは難しいですが、違いは以下のようなことがあげられます。

  • 夜が眠れない
  • 悲しい気持ちになる
  • 「自分なんてダメだ」と自責の念を持つ
  • 「死にたい」と思ったり、口に出したりする

このような違いがあります。

これらは認知症の初期症状に似ていますが、うつ病の場合、お薬などで対策が可能です。早めに受診することによって、状態を安定させることも可能です。

認知症の初期症状とは?

認知症の初期症状には様々なものがあります。
以下の行動はよくみられる認知症の初期症状ですので、心配な方は当てはまるかを確認してみてください。

いつも物を探している
認知症では、物をどこに置いたのかがわからなくなります。そのため常に何かを探している初期症状がみられるようになります。

人の顔がわからない
芸能人などの名前が出てこなくなるだけでなく、身近な人の名前が出てこなくなったら認知症の疑いがある可能性があります。親しい関係にある人かどうかが見分けるポイントになります。

今の季節や時間、場所などがわからない
認知症の初期症状には見当識障害と呼ばれるものがあります。今、どこにいるのか、家なのか家ではない場所なのか、昼なのか夜なのかなどの広めにみた違いでも分からなくなるのが初期症状です。

いつご飯を食べたかが思い出せない
認知症では、つい先ほどしたことの記憶も思い出せなくなります。ご飯のメニューを忘れているのはもの忘れの可能性がありますが、ご飯を食べたことそのものを忘れている場合は認知症の疑いがあります。

料理の味付けが上手くできなくなった
初期症状では味覚が変わることもあります。心当たりのある方は、他の初期症状もないか確認してみてください。

車の運転が危ない時が目立ってきた
初期症状では車の運転時の判断や注意力などが弱っていることに気付きにくいです。そのため、バックが心配になったり、事故を起こしそうになることも増えていきます。

急激に物忘れが目立つようになった
ただのもの忘れだと感じていても、急激にもの忘れが目立つようになった場合には、認知症に進んでしまっている可能性があります。不安な方は病院で検査を受けて指示を仰ぎましょう。

もしかして認知症かも?今すぐできる対策は?

自分や家族が認知症かも?と思ったときには何か対策を始めたいものです。ここでは初期症状があっても今すぐできる対策をご紹介します。

・規則正しい食生活を心がける
・水分をしっかり取る
・足の運動を無理のない範囲で行う
・家族行事などには積極的に参加するようにする
・趣味を持つ
・近所の人たちとの関わりを増やす
・人と会話をする機会を増やす
・運転が不安な方は免許の返納を考える
・病院を受診し、医師の意見なども参考にする

認知症は脳の血管の病気などからも発症します。血液がドロドロにならないように食事や脱水に気をつけた生活を送りましょう。また、ふくらはぎを動かすことによって脳に血がめぐりやすくなります。足踏みや散歩などの運動を行いましょう。さらに、人との関わりは脳を刺激します。初期症状が出ていてもそこからの進行を遅らせることにも繋がりますので、積極的に人と関わるようにしましょう。

認知症は進行を遅らせることが可能です

人は誰しも気になる初期症状があると、認知症にはなりたくないと感じるものです。しかし、初期症状の段階で見つけることができると薬や生活習慣などの環境によって進行を遅らせることも可能です。まずは、ひとりで悩まずに病院を受診してみることをお勧めします。

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薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

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35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

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