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もしかして…痔!?痔の治し方を知っておこう!【2019年版痔の治し方】

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もしかして…痔!?痔の治し方を知っておこう!【2019年版痔の治し方】
薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

おしりに違和感があると、「痔」かもしれないと不安になりますよね?

痔は、早期に対処するのが大切です。
そこで今回は、自分でできる痔の治し方や、病院での痔の検査方法について紹介します。

痔には大きく分けて3種類があります!知っておこう!

痔には大きく分けて3種類があります!知っておこう!
痔の治し方を紹介する前に、簡単に痔の種類について説明をします。
大きく分けて3種類の痔があります。

いぼ痔とも呼ばれる「痔核」、これは肛門の外にできる外痔核と直腸内にできる内痔核に分けられます。

次に切れ痔と呼ばれる「裂肛」、肛門の皮膚が切れている状態です。

最後にあな痔と呼ばれる「痔ろう」、肛門内部に膿がたまって、外にトンネルのようになってしまった状態です。
種類によっては、誤った治し方もあるので、注意しましょう。

痔のセルフケアの4つの方法について知っておこう!

痔のセルフケアの4つの方法について知っておこう!

市販薬を使って痔の治し方を知ろう!

痔が軽いうちは、市販薬と生活改善を組み合わせた治療法が一番有効的です。
痔の市販薬には、外用薬と内用薬に分けられます。

まずは、外用薬ですが炎症を抑えたり、殺菌作用があったり、痛みやかゆみを抑える成分が含まれています。
症状に合わせて使い分けましょう。

軟膏タイプのものですが、裂肛や外痔核などに有効です。

次に座薬ですが、これは、内痔核のような肛門内部の痔に有効です。
最後に注入軟膏ですが、外痔核、内痔核どちらにも有効です。

便秘や排便習慣の改善をして痔の治し方を知ろう!

便秘や排便習慣の改善をして痔の治し方を知ろう!
排便習慣が悪い人は、痔になりやすい傾向または悪化する傾向にあります。

便秘になってしまうと必要にいきんだり、腸に長い時間便が滞留することで便が硬くなってしまいます。

その結果、排便をする際に肛門を傷つけてしまい、そこから雑菌が入って炎症を起こしてしまいます。
また、下痢の場合でも、肛門や直腸に炎症を引き起こす原因となります。

便秘を改善するには、正しい生活習慣を送ることが大切です。

食習慣の改善をして痔の治し方を知ろう!

食習慣の改善をして痔の治し方を知ろう!
食習慣を整えることで便秘解消や、下痢を予防できて痔の悪化予防につながります。

便秘の予防には水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維をバランスよく取り、かつ水分をしっかり補給することが重要です。

水溶性食物繊維とは、わかめやひじきなどの海藻類や、バナナや、リンゴなどの果物に含まれており、不溶性食物繊維は、サツマイモなどのイモ類とれんこんやごぼうなどの根菜類に含まれています。
ヨーグルト、チーズなどの乳酸菌もよいでしょう。

痔核の場合、血流が悪い、いわゆるうっ血していることがほとんどです。

温罨法(おんあんぽう)がオススメです。
お風呂で体を温めたり、腰などにホットタオルやホッカイロなどを使用して、体を温めると痛みが改善したりします。

切れ痔の場合や、痔ろうの場合は、温めてしまうと出血を助長してしまうため注意しましょう。

座りっぱなしや、立ちっぱなしを止める痔の治し方を知ろう!

座りっぱなしや、立ちっぱなしを止める痔の治し方を知ろう!
立ちっぱなしは、下半身に血が行きっぱなしになりやすく、お腹に圧力がかかるため肛門がうっ血しやすくなります。

また、座りっぱなしでは、肛門を長時間圧迫し続けるので、これまたうっ血しやすくなります。
なるべく同一姿勢は止めて、時々姿勢を変えたり、立ち上がったりしてうっ血することを防ぎましょう。

病院での痔の検査方法について詳しく知ろう!

病院での痔の検査方法について詳しく知ろう!

病院での痔の検査方法は肛門科か肛門外科を受診しよう!

痔で受診するのは、肛門科もしくは肛門外科を受診しましょう。
近くにこれらの科がない場合は、外科や消化器外科でも対応してくれます。

痔の可能性がある場合、外痔核ならそのまま診察可能ですが、内痔核の場合は視診では難しいので肛門視診という直接肛門の中に指を入れて、痔の状態を確認します。

また、視診で特定の場所や大きさを判別するのに、肛門鏡という肛門を押し広げる器具を使ったりします。

もし、がんやポリープの可能性があると診断された場合は、直腸鏡という特殊な器具を使い、直腸の奥まで調べることもあります。

ここまでが、通常の診察で可能な検査ですが、さらに詳しく診察する場合は、別の日に腸全体を詳しく調べる直腸内視鏡検査という検査します。

病院での治療法について詳しく知ろう!

病院での治療法について詳しく知ろう!
治療の第一選択として、薬物療法です。
先に挙げた市販薬の治療と同じように、座薬、軟膏、注入軟膏などの薬を処方してもらいましょう。

市販薬と同じ効果を表示している場合でも、含量が異なったり、成分が異なったりしますので、市販薬とは全く違った効果や効き方があります。

ほとんどの場合は薬物療法で痔の改善は見られますが、それでも改善が見られない場合や、痔が重度の場合や、痔ろうが形成されている場合には、手術療法が必要になります。

症状によりますが、日帰りで手術して治療することも可能です。

痔の治し方は自分の痔の段階を知るのが大切です!

そこで今回は、自分でできる痔の治し方や、病院での痔の検査方法について紹介しました。

痔には、症状の段階により4段階に分類されます。
軽い段階であれば、自宅での治療でも改善は見込めます。

しかし、重度となってしまうと手術が必要になったり、最悪の場合はガンだったり痔核が破れて出血死してしまうケースもあります。

痔は基本的に症状が強い、弱いが基準となっています。
とにかくお尻や肛門に違和感を感じた場合は、恥ずかしがらずに病院に受診することをオススメします。

薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

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