ARTICLE お役立ちコラム

【“塩”との上手な付き合い方】

薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

テイコク製薬社調剤店舗「薬剤師」

35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

今の日本人は4人に1人が高血圧だそうですが、高血圧って聞いて最初に思いつく言葉は「減塩!」ですよね。

でも、塩って美味しいじゃないですか。しかも、和食って塩をかなり使いますよね。

 

「・・・塩を摂らない生活なんて考えられない!」という方の為に、塩について、ちょっと調べてみました。

 

 

<生き物は塩がないと生きられない>

もともと、ヒトはサルから進化したっていわれてますよね。

でも、そのサルも何か別の動物から進化してきた・・・

どんどん辿っていくと、“海”の生き物に辿りつきます。

 

そういえば、海水って凄くしょっぱい。生き物はもともと塩に囲まれて生きてました。

だから、生きるためのシステムに“塩”をいっぱい活用した。

 

だから、生き物は“塩”がないと生きていけない。

 

 

<陸に上がったら、塩が足りなかった・・・>

さて、海に住んでた生き物は、進化して陸に上がりました。

陸に上がって生きてみると、「塩が簡単に手に入らない!?」という事態に直面。

考えた末、「簡単に手に入らないなら、ため込まないと!」と、塩を貯えるためのシステムを急ピッチで備えます。

 

このシステムは、「塩辛い物が恋しく」なったり、「からだの外に簡単に塩を出さない」という形でヒトにまで受け継がれました。

 

皆さんが塩を美味しく感じるのは、生きていくために当たり前のことなんです。

 

 

<昔の日本人は高血圧だったのか>

昔から日本人の血圧は高かったみたいです。

そこまで古い文献が無かったので1960年のデータになりますが、男女ともに最高血圧の平均が140を超えてました。因みに今の平均は120台。

今(2019年11月)の高血圧の基準が「140以上」なので、1960年の日本人は高血圧症だらけですね。

 

でも一つ大事な事が。

高血圧が原因でなる病気(心不全や脳卒中、腎臓病)は今の方が多いんです。

 

 

<からだは、なぜ血圧をあげるのか?>

血圧が上がる理由は沢山あるけど、シンプルな理由は、

「濃くなってしまった血を薄めるために、水分を増やしたから」

 

血が濃すぎると、血の流れが遅くなって、栄養や老廃物を運ぶのに効率が悪い。

最悪の場合、老廃物が溜り過ぎて血管が詰まると、場所によっては死に至る。

血圧を上げるのは、からだの防御反応なんです。

 

だから、簡単に薬を使って血圧を下げるのは良くない。

※ひと昔前の人は、「100+年齢くらいの血圧がちょうどいい!」って感じだったみたい。

 

 

<減塩で体調が崩れる>

高血圧予防の為に減塩が必要なのは、塩の中の「ナトリウム」っていう成分が、血圧を上げる原因になるから。

でも生き物は、もともと塩の中の「ナトリウム」だけを使ってたんじゃなくて、カリウムとかマグネシウムとか、他のミネラルも同じように大事に使ってた。

だから、ホントは塩を摂らないと、からだの機能が上手く働かない。

 

 

<塩の作り方が変わった>

昔のヒトが食べてた塩は、海水を蒸発させて、水以外の成分を全部摂ってた。他にも、岩塩っていう塩の塊を砕いたものを丸ごと摂ってた。だからミネラルたっぷり!

 

だけど、日本の環境だと大量に作るのが難しかった。

そこで、1971年から「イオン交換膜製塩法」っていう、塩を大量生産できる技術が開発されて、誰でも塩が安く簡単に手に入るようになった。よかったね。

 

・・・では終わらなくて、この方法で作った塩には、ナトリウム以外のミネラルを含んだ「にがり」っていう成分が少なくて、国中でミネラル不足に。ちなみに「にがり」は豆腐作りに欠かせない。

 

 

<やっぱり海塩や岩塩はカラダに良い>

ここまで読んで下されば、「高血圧はカラダにとって、めちゃめちゃ悪いわけじゃない」ことと、「塩は摂らないと生きていけない」ってことは分かってもらえたと思います。

皆さんも、海で生きてた時みたいに、自然な“塩”を摂るようにしてみてはいかがでしょう。

 

海とヒトの体液(血とかリンパ液と)のミネラルの割合は非常に似てるらしいですよ。

 

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薬剤師「伊東」
記事の監修 伊東 和子(いとう かずこ)

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35年の薬剤師キャリアを活かし、「健康を知り尽くした調剤マスター」としてテイコク製薬社の調剤業務に従事。

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