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寒気+発熱=風邪「寝れば治る」はもう古い!寒気に隠された多くの病気と対処法をご紹介!

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寒気+発熱=風邪「寝れば治る」はもう古い!寒気に隠された多くの病気と対処法をご紹介!

「全身が寒い」「震えが止まらないほど寒い」「背中がゾクゾクする」などと、ひとくちに「寒気」と言っても症状は千差万別です。
寒気と発熱は風邪の症状だと甘く見る人が多いものです。

しかし寒気は思いがけない重病の兆候のときもあります。
この記事では寒気と病気、寒気をともなう病気の予防法や対策を解説いたします。

寒気を感じるときには発熱をともなうことが多い

寒気を感じるときには発熱をともなうことが多い

寒気を感じたりすると熱があるのではないかと心配されることが多いと思います。
幼少期からそのように教えられているため何の疑問も感じませんが、これは不思議なことですよね。

もし体温が上れば(熱が出ていれば)、「あつい」と感じるのが普通ですが「さむい」と感じるのです。
これには身体の免疫システムが深くかかわっています。

以下の項でも詳しくご説明いたしますが、寒気を感じたり発熱をおこす場合には、ウイルスや細菌などが体外から侵入する場合が80%以上です。
身体の免疫機能は、外部からの進入者を排除しようと双方の戦いが始まります。
ここで免疫機能は自分に有利な環境をつくります。

ウイルスや細菌は温度が低い方が増えやすく、逆に免疫機能は温度が高い方が動きは活発になります。
つまり高温だとウイルスや細菌には不利になり、免疫機能は有利にたたかえるのです。

ウイルスや細菌が侵入すると免疫機能が戦いやすくするように、脳から「体温を高くしろ」という指令が出されます。
「さむい」とか「あつい」という感覚は脳が判断しています。

脳内ではウイルスなどが撃退されるまでは、まだまだ体温を上げなくてはいけないと判断し「まだ体温が低い高くしろ=まだ寒い」という脳からの発信を受けるため、あついはずなのに「寒気」を感じるのです。

そして体内は熱くなります。火傷や切り傷にばい菌が入った場合なども同じで患部があつく発熱します。
これは体内の免疫機能がウイルスや細菌などと戦っている証拠なのです。

このような仕組みで、発熱がおこり寒気を感じるということです。

寒気がして発熱がある場合には感染症や臓器の炎症の疑いが大きい

寒気がして発熱がある場合には感染症や臓器の炎症の疑いが大きい

寒気や発熱のシステムで解説しましたように、このような状況になる80%の原因が感染症です。
感染症といっても特別なものではありません。

風邪やインフルエンザ、気管支炎や肺炎などがあります。
それぞれの病気や疾患を詳しく解説いたします。

寒気を感じる時① 風邪

風邪という病気があるかといえば難しい話になります。
語源も確かなものはなく中国から伝わった「風邪・ふうじゃ」という東洋医学の言葉が、現在の西洋医学でも「風邪症候群」として、ウイルスなどの病原体が付着しておきる鼻・口・喉などの疾患を総称したものです。
ちなみに「症候群」とは、同じような症状を一まとめにいう便利な言葉で、病名ではありません。

また病気という言葉や疾患という言葉の違いについても多数の意見がありますが、この記事本来の主旨から外れるため、今回は説明を省かせていただきます。
とにかく風邪は病名ではないのですが、「風邪は万病のもと」といわれるように、風邪をこじらせると気管支炎や肺炎という病気になったりする危険信号です。

風邪の原因の80%以上がウイルスであり、ウイルスが鼻に付着すれば「鼻水」という症状があらわれ、ウイルスが喉に付着すれば「咳」などの症状があらわれます。
患部では免疫とウイルスとの戦いが始まるため発熱をともなうことも多く、発熱すれば免疫の作用により「悪寒・おかん」とも呼ばれる寒気を感じこともあります。

軽度の場合や免疫機能が強く働いてウイルスを排除すれば、発熱時間も短く寒気を感じないこともあります。

寒気を感じる時② インフルエンザ

インフルエンザは皆さんもご存知のようにウイルスの名前です。
インフルエンザウイルスはA・B・C・型などがあり、高熱になるのが特徴です。
そこで、「寒気といえばインフルエンザ」というように、寒気の原因の最上位として扱われる病気でもあります。

風邪はライノウイルスやコロナウイルスなどが原因であり、これらは発熱してもゆっくりと進行し病状も軽いものです。
38度を超える高熱をともない、悪化すれば命の危険や障害を残す恐れのあるインフルエンザは、まったく別の病気に区分されています。

そして38度を超える発熱は「強い寒気」を感じることが多く、全身が寒くて眠れない状況にまで陥ります。
全身が震えて寒気は長く続き、他の人への感染力も強いこともあり、病院でも特別の治療薬が使われます。

ウイルスは事前にワクチンを接種することで、予防や罹患しても病状を軽くできます。
ただし同じインフルエンザウイルスでも、A・B・Cなどと型が違えばワクチンも効かないため、難しい事情もあります。

風邪との区別も難しいため、自分で普通の風邪だと思い込んで市販の風邪薬などを飲んで治そうとする人も多くいますが、症状が悪化してウイルス検査をして判明しインフルエンザ用の投薬をしないと重症になることもあるので注意が必要です。

寒気を感じる時③ 気管支炎や肺炎

気管支炎や肺炎などは、風邪の原因であるウイルスなどが気管支や肺などに入り込むことにより起きる病気です。
幹部が炎症を起こして発熱して寒気を感じます。

同じようにインフルエンザウイルスからも肺炎に到ることもあります。
また現在世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスも風邪の原因となるコロナウイルスの一種です。
新型というように今までにない感染力があり内臓(特に肺)への負担も大きく、対処療法もまだ明らかになっていません。
また普通では肺炎になるまで時間を要するところが、数日で重症化して肺炎を越えて肺機能を著しく低下させることで、脅威の感染症となっています。

上記の3つは寒気を感じる主な病気や疾患ですが、他にも寒気を伴う病気がたくさんあるので、簡単にご紹介しておきます。

  • 全身性エリテマトーデス
  • 血管炎
  • 悪性リンパ腫
  • スティル病
  • 虫垂炎(盲腸)
  • 食中毒
  • 薬疹 副
  • 鼻腔炎
  • 扁桃炎
  • 熱中症

この他にも寒気をともなう病気は多くあります。
これらの病気を自分で判断するのは極めて難しいともいえます。
最初の「全身性エリテマトーデス」は国の難病(特定疾患)にも認定されている病気ですが、自分の免疫が自分の身体をいためつける病気で「自己免疫疾患」ともいわれます。
病状が重くなれば分かることもあるでしょうが、初期に発見することは難しい病気です。
また発見できたとしても、難病に指定されているように根治するのは非常に困難な病気でもあります。

寒気を感じる時④ 熱中症

暑くておきる熱中症ですが、他の病気や疾患と同じように炎症をともなう病気なので寒気を感じます。

日焼けをしすぎると肌が熱くなっているのが分かります。
肌が炎症を起こしているのです。

病院の先生からすれば軽度の火傷です。
火傷でも寒気を強く感じることがあります。

特に火傷で注意しなければいけないのが、やはり感染症です。
火傷で亡くなる方よりも、火傷のあとにばい菌が入って亡くなる人が多いので日焼けのし過ぎにも注意しましょう。

このように熱中症ではありませんが、夏に日焼けをしすぎて病院で手当てを受ける人も多くいます。
この方々も寒気を感じて何の病気か分からずに悩んでいるのです。

寒気の詳しい症状と、他の症状を合わせて寒気の原因をつきとめる

寒気の詳しい症状と、他の症状を合わせて寒気の原因をつきとめる

寒気にも種類があります。
背筋が寒くなるような悪寒もあれば、全身が震えるような寒くてたまらない強い寒気まで様々です。

寒気の症状によって、病気を見極める方法をご紹介いたします。

まずは「震え」をともなう寒気です。
震えるほどに寒いと感じているので、軽症とは思えません。
インフルエンザなどで高熱になったときには震えと寒さが同時にくることが多くあります。

なぜ身体が震えるのか、それは身体の筋肉や骨を震わせることで体温を上げるためです。
脳から「体温を上げなさい」と強い指令を受けた場合に全身が震えて体温が上がっていきます。
自分の頭では考えていないのに震えがおきるのです。
この震えと「痙攣・けいれん」との区別も難しく困ることがあります。

痙攣とは自分の意志とは無関係におきるもので、何かに拒絶反応をしたりショック状態になるときの危険信号です。
高熱の場合には震えなのか痙攣なのか見極めるのは難しいですし、本人も分らないことがあるでしょう。
特にお子様の場合には、今までに経験したこともなく苦しい状態なので判断に困ります。
なるべく早く医師に診せることが大事です。

震えの他に「痛み」などがないかも調べてみましょう。
どこかが炎症を起こして寒気を感じている場合には患部に痛みを感じたり幹部が特に熱いと感じることもあります。
炎症部位から病気の原因が分かることもあります。
本人は苦しいとは思いますが、「ここは痛くないか」などと詳しく聞いてみましょう。

ウイルス性の風邪やインフルエンザなどでは、熱が下がるとウイルスとの戦いが終わり寒気もおさまります。
時間が経過しても寒気がしたり、熱が下がったのに手が震える場合などは別の病気の可能性があります。
原因の分からない寒気や、熱もない震えは非常に危険なシグナルです。
すぐに病院にいき、医師に相談してください。

寒気がしたときには「震え」があるか、震えがあっても熱からくる震えであれば問題ないと覚えておきましょう。
ただし長く持続する震えには注意をすることです。
また寒気が収まったのに震えることは異常です。
残念ながら寒気の状態だけでは病気を特定できませんが、寒気とあわせた症状や経過観察により他の病気の兆候を見つけることもできるのです。

寒気の原因をつきとめたあとの対処法

寒気の原因をつきとめたあとの対処法

寒気の原因の8割以上が感染症です。
現在、日本はもちろん、世界中が新型コロナウイルス「COVID-19」という巨大な感染症と戦っています。
感染症対策については新型コロナウイルス対策が基本にするとよいでしょう。
具体的には

  • 3密をさける
  • うがい、手洗いの励行
  • マスクの着用

などが挙げられます。

また通常の風邪やインフルエンザウイルスなどにかかった場合には、水分と栄養補給が大事です。
特に熱が出て汗をかくこともあり、水分の補給は必ず怠らないようにしましょう。

汗で濡れた衣類をこまめに取りかえることも必要です。(身体は温めるも薄着で汗をかかないようにする)
加えて栄養補給とともに休養をとること、ゆっくりと身体を休めることが大事です。

感染症対策のために身体を清潔に保ち、他の人にうつさないようにマスクなどを着用することも大事です。

寒気の原因を自分だけで決めつけるのは危険な行為!

寒気の原因を自分だけで決めつけるのは危険な行為!

寒気の原因の8割以上が感染症だからといって勝手に決めつけてはいけません。
上記に挙げたような様々な病気の可能性もあるのです。

ほとんどの病気が最初は風邪と同じような症状のため気がつきにくいので注意してください。
微熱が続いたり、熱が下がっても何かの症状が残っているならば、必ず医師に相談してください。

風邪は万病のもとであり、万病を発見するチャンスでもあります。
身体が訴えているシグナルを見逃さないようにしましょう。

あまり深く考えすぎることも良いとはいえませんが、簡単に「軽い風邪」だと見くびっては痛い目にあうことにもなります。
痛い目だけならばまだ良いかもしれません。
後遺症や命の危険にさらされることもあることを心しておきましょう。

寒気をともなう病気の予防法と対策

寒気をともなう病気の予防法と対策

寒気をともなう主な病気は感染症であることは何度も申し上げました。
感染症になった場合には、他の人にうつさないようにするためと早く回復するために、自宅などでしっかりと休養することです。
仕事が忙しいからと出社したり外出するのはもってのほかです。
無理をすることは自分にとっても会社にとっても全く良くないことですから、思い切ってゆっくりと休暇をとりましょう。

また感染症以外の原因も考えられるので、日頃から自分の基礎体温なども知っておくと良いでしょう。
免疫機能を強くするには規則正しい生活と適度な運動が大切です。
日頃から健康な身体づくりを意識して軽い運動でもよいので継続しておこなってください。

今回の新型コロナウイルスでもいわれましたが、日本は入浴の習慣もありキレイ好きな人種です。
全ての病気において、うがいや手洗いは最善の予防策になります。
予防策を継続するようにしましょう。

寒気は病気の合図!甘くみないでしっかりと治す!!

ここまで「寒気」の原因や「寒気をともなう病気」についてご説明しながら、対処法や予防策もご紹介いたしました
この記事の以下のようなことを理解されたはずです。

  • 寒気を感じたときは発熱をともなうことが多いので、すぐに熱をはかる
  • 寒気と発熱があるときは、風邪やインフルエンザなどの感染症が多い
  • 体内の臓器やケガなどで炎症を起こしている場合も発熱して寒気を感じることがある
  • これらの代表的な病気や疾患以外にも「寒気」をともなう思わぬ重病の兆候であることも
  • 自分一人で簡単に病気を特定する行為は危険であり、収まらない場合には医師に相談する
  • 寒気をともなう病気の予防は「手洗い」と「うがい」

寒気がするような感染症にかかるときは、ストレスや疲れがたまって免疫機能が落ちているときにかかりやすいものです。
寒気がしたら身体に異常が起きているとともに、身体が疲れていることを自覚してしっかりと治療に専念しましょう。

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