自社商品「ちょう明茶」が雑誌ananに掲載されました

ちょう明茶が雑誌ananの<anan カラダにいいものカタログ>特集で紹介されました。
紹介内容はこちら⇒https://magazineworld.jp/anan/anan-karada/catalog-2238/

編集部が実際に試して選んでくださったそうです。

是非、ご覧ください。

今回紹介いただいたのはanan No.2238です。

ちょう明茶(オンラインストア)→https://www.teikoku-drugstore.co.jp/products/choumeicha/
ちょう明茶(楽天)→https://item.rakuten.co.jp/choumeicha/choumeicha_28h/

 

IFMC.商品が一般医療機器として届出・受理されました

2020年11月20日
IFMC.商品が一般医療機器として届出・受理されました。

商品はこちら

<バランスガード>

届出番号 27B3X00313000001

血行促進、疲労回復、筋肉の疲れ・こりの緩和、神経痛・腰痛・筋肉痛の緩和、体幹の安定


<IFMC. サポーター>
(カラー:ホワイト・ブラック)ひざ用・ひじ用・足首用・手首用

届出番号 27B3X00313000002

血行促進、疲労回復、筋肉の疲れ・こりの緩和、神経痛・関節痛・筋肉痛の緩和、体幹の安定


<IFMC. 敷きパッド>

届出番号 27B3X00313000004

血行促進、疲労回復、筋肉の疲れ・こりの緩和、神経痛・腰痛・筋肉痛の緩和、睡眠の向上


<IFMC. 枕カバー>

届出番号 27B3X00313000005

血行促進、疲労回復、筋肉の疲れ・こりの緩和、神経痛・筋肉痛の緩和、睡眠の向上


<IFMC. 温泉靴下>

届出番号 27B3X00313000003

血行促進、疲労回復、筋肉の疲れ・こりの緩和、体幹の安定

何が違うの?ベジタリアンとビーガンの違いを徹底分析

健康食ブームが広まっていて「ビーガン」や「ベジタリアン」という言葉をよくききますが、両者の明確な違いは分かりますか。

ビーガンとベジタリアンは非常に似ているので良く理解できていない方も多くいらっしゃいます。
そこで、この記事ではビーガンとベジタリアンの違いを詳しく説明しながら、両者の特徴もご紹介します。

ビーガンはベジタリアンを超える完全菜食主義!

ビーガンはベジタリアンを超える完全菜食主義!

ベジタリアンという言葉は知っていてもビーガンという言葉を知っている人は少ないかもしれません。
どちらも英国が発症の造語ですが、ビーガンはベジタリアンとい言葉を語源につくられた言葉で、ベジタリアンの方が古いことからもビーガンの認知度が低いのは頷けます。

しかし現在では健康食ブームから、ベジタリアンとともにビーガンも注目を集めています。
ただし双方の明確な違いや本来の意味を説明できる人は少ないでしょう。

そこで2つの違いを明確にご説明いたします。

まず2つの名前についてご紹介します。
「ベジタリアン(vegetarian)」とは「菜食主義者」と訳されることも多く、菜食の主になる野菜の「ベジタブル(vegetable)」に読みも綴りも似ていることから、ベジタブルが語源と思っている人が多いようです。

しかし本当はラテン語の「vegetus(ベジェトゥス)」が語源で、「健全な」「新鮮な」「活力のある」という意味を持っています。

つまり健康志向の食事を採って活力のある生活を目指すことが「菜食主義」であり、それを主張し実践する人達という意味を持ってつくられました。
現在では単に「菜食主義者」であり、動物性食品を採らず植物性食品のみで生活する人達と理解されています。

もう1つの「ビーガン(vegan)」は「ベジタリアン(vegetarian)」を語源として最初の「veg」と最後の「an」をくっつけた造語です。

このことからもビーガンの方が新しい言葉だということが分かります。
「ビーガン(vegan)」という言葉は1944年に英国においてビーガン協会が発足したときに創設者が命名したといわれています。

ビーガンは菜食主義でありながら卵や乳製品・ハチミツなども採らないのが特徴で、「純粋ベジタリアン」「完全菜食主義者」などといわれることもあります。

簡単にいえばビーガンは「菜食主義者・ベジタリアン」に含まれるもので、ベジタリアンというカテゴリーよりも小さなカテゴリーであり、より純粋で厳しい規制のある菜食主義者といえます。

ビーガンは食事だけでなく生活にも規制をともなう新しいライフスタイル

ビーガンは食事だけでなく生活にも規制をともなう新しいライフスタイル

しかし「ビーガン(vegan)」という言葉は食事だけにとどまりません。
動物食品を避けることに加え、動物由来の製品を使わないことも主張する新しいライフスタイルです。

動物を加工してつくった毛皮や革製品の使用も拒みます。
この考え方および主義主張を「ビーガニズム」と呼び、単にビーガンと呼ぶ場合にはこのビーガニズムを根本に持つ人達のことをいいます。

ただし最近ではベジタリアンとビーガンが良く比較されるように、食事の方に注目が多く集まっています。

そこでライフスタイルまでは求めない、完全菜食主義の「ビーガン」のことを「ダイエタリービーガン」という言葉を使って区別しています。

「ダイエタリ―」とは「食の」とか「食事の」という意味があり、食事に限定したビーガンという意味です。

ビーガンという言葉が生まれた理由には「動物の商品化を否定すること」で、この考え方を「エシカル・ビーガニズム」といいます。

前述のように動物由来の食事を避けるとともに、動物製品を身につけたり更には動物実験や鶏卵を用いた薬やワクチン接種も拒むという徹底ぶりです。
「エシカル」とは「道徳」とか「倫理」という意味で、動物愛護の考え方に通じる主義主張といえるでしょう。

更には「エンバイロメンタル・ビーガニズム」という言葉もあり、これは畜産業が持続可能な生活領域を破壊しているという考えを持ち畜産業全体を否定する考え方です。

ビーガン協会では以下のように「ビーガン」を定義しています。
「Veganisimとは、可能な限り食べ物・衣服・その他の目的のために、あらゆる形態への残虐行為、動物の搾取を取り入れないようにする生き方」

このように「ベジタリアン」とは単に食事に関する用語であるのに対し、「ビーガン」には食事のみの用語と動物愛護の考え方およびエンバイロメンタルという環境維持の考え方までを含む3つの意味を持つ言葉です。

ビーガンとベジタリアンは似て非なるもの!!!

食事に重点をおいて2つを比べれば非常に似ていることはご説明した通りです。
似てはいるものの、ビーガンはベジタリアンに含まれるものでベジタリアンの種類の1つだといえます。

しかし根本の考え方が大きく異なります。
ベジタリアンが「健康」に重点をおいているのに対し、ビーガンは「動物との関わり」に重点をおいています。
ビーガンは「動物愛護」の観点から菜食主義にいたる2次的なベジタリアンともいえるでしょう。

注目されている健康食としては「菜食主義」と「完全菜食主義」の差であり、似かよっていると考えることもできますが、個々が健康になろうとするベジタリアンの考え方と、動物の命を守り環境維持をはかろうというビーガンの主張は全く別のものです。

部分的には似ていますが、全く別ものといえるでしょう。

最近日本でも注目されはじめたビーガンやベジタリアン

最近日本でも注目されはじめたビーガンやベジタリアン

ベジタリアンには肉類でも鶏肉は大丈夫とか魚だけは食べてもよいというライトなベジタリアンから、ビーガンのように完全菜食主義のベジタリアンまで様々です。
この禁食の文化は宗教が関わっているのは事実です。

日本においても仏教が盛んになり「精進料理」などが僧侶の食事とされたこともあります。
現在では宗派の違いで禁食の内容も違います。

日本と海外での食事に関わる宗教の影響が大きく異なるのは、日本の仏教では出家した僧侶のみが禁食の対象になるのに対し、海外の宗教では信者たち(仏教では在家と理解)も禁食の対象となることです。

それだけに日本では菜食主義や完全菜食主義に注目が集まったのは海外に比べると遅れており、これも日本に多く広まっている仏教の影響だといえるでしょう。

英国ではビーガンの人口が全人口に対する1%を越えており、70万人以上も存在するとビーガン協会が発表しています。

また米国においてもビーガン人口が2,000万人近くに達しており、5年も経たないうちに6倍に増加しています。

それに比べると日本ではビーガンもベジタリアンも注目されはじめたばかりだといえますが、ビーガン専門の食事を供給するレストランなども増加傾向にあります。

日本人発祥のマクロビオテック(Macrobiotic)とは?

近年では「日本食」にも注目が集まっています。
通称「マクロビ(正式名称はマクロビオテック)」と呼ばれ、「macro」とは「長い」、「bio」は「生命」という意味で、直訳すると「長生きする方法」を意味する食事です。

考え出したのは日本人ですが、アメリカから始まりました。

「マクロビ」は東洋の考え方を集約した食事で、「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」の3つを原則としています。

「身土不二」とは、人間は土地と切り離せないものという意味で、「地産地消と土地の旬のものを食べる」という意味です。

「一物全体」は、1つのものは切り離すことのできない個体であり、「食材は全て残らず使い食べる」ということです。

「陰陽調和」は、ものには必ず両局面(表と裏・光と影・プラスとマイナス)があり、「季節などに合わせて温かい食事や冷たい食事などの対極にある食事をバランスよく採る」という意味があり、この3つにこだわってつくる料理です。

全体像としては「自然環境を大切にしたバランスの良い健康食」と理解してください。
ベジタリアンやビーガンと大きく異なるのは、禁止された食材がないということです。

食べてはいけない食材はないけれども、ビーガンと同じような発想で食材を大事にすることや、人間と土地の結びつきを大切にして長く環境を維持するためにも無駄に食材を使わないで健康な食事を採るということで、重なる部分が多くあります。

日本発祥の健康になれる美味しい食事にも注目してみてください。

昔の日本食はベジタリアンやビーガンに似たものだった!!

日本では家畜などの歴史は浅く、150年以上前の日本食はベジタリアンやビーガンに近いものでした。

鶏卵や牛乳などは高価なもので庶民が味わえることは少なく、「一十一菜」などのつつましい食事が普通でした。

何かお目出度いことがあったときくらいは、魚を食べたりすることはありましたが、肉を食べる文化が本格的に始まったのは文明開化で海外から伝わってきてからです。

しかし日本でも縄文時代などでは狩猟民族として肉を中心に食べていました。
肉を食べなくなったのは、日本人が米をつくるようになってからです。

農耕民族となった日本人にとって、牛は田畑を耕すのに欠かせず、馬は人を運び、鶏は時間を知らせ、犬は番犬になるということで動物を食べることをためらうようになったのです。

文明開化まで日本人が一切の肉を食べなかったわけではありませんが、ビーガニズムに似た考えを持っていた時期もあり、昔の日本の食事は現在で言うベジタリアンやビーガンに非常に近いものでした。

ベジタリアンやビーガンの人は栄養不足にならないの?

ベジタリアンやビーガンの人は栄養不足にならないの?

ベジタリアンやビーガンが健康食だといいますが、肉や魚、牛乳や卵は栄養が豊富です。
日本で卵は貴重な食品でした。
風邪をひいたり病気にならないと食べられない高価な食材だった時代もあります。

ベジタリアンやビーガンの人たちはどのように栄養を補給しているのでしょうか。
菜食主義というだけに同じような栄養分を含む野菜や果物を肉や魚のように加工して食べています。

ところがベジタリアンとビーガン発祥の地である英国において大きな事件がおきました。
ベジタリアンやビーガンの方向けに加工食品をつくっていた「ホールフーズ」という会社のトップが、ベジミートと呼ばれる大豆などを加工した食品は身体に良くないという内容の発言をしたのです。

ベジタリアンやビーガンの味方であったはずの加工会社が、自社の食品をはじめとする加工食品は環境には良いけれども人の手をかけすぎた食品は身体に害を与えると驚くことを発表しました。

「加工しないままの食品の方が自然で身体にも良く、加工された食品を食べるよりなら肉を食べた方が良い」という内容です。

これにビックリしたビーガン協会は、すぐさま反論しましたが、その後も「ビーガン食では栄養分が不足する」とか「脳が十分に働かない」などの意見が相次いで発表されています。

内容は「コリン」という栄養が欠乏すると腎臓や肝臓などの重要な臓器の支障をきたしたり、神経系の病気になる可能性が高くなるというものです。
また妊婦の人に「コリン」が不足すると胎児に影響を与えてしまうと、英国の栄養と健康を専門に研究するコンサルタントの博士が英国政府に意見したのです。

「コリン」は植物性食品にも含まれるが動物性食品の方が圧倒的に含有量は多く、特に牛肉や卵・魚などにはコリンが豊富でビーガン食はコリンの摂取を阻害しているということです。

ここでは「コリン」という栄養素に注目しましたが、他にも動物性食品に多く含まれる栄養素があります。

健康を目指してベジタリアンやビーガン食を採ったとしても、バランスの良い栄養を考えないと危険な状態になることが考えられます。

ベジタリアン食もビーガン食も、栄養のバランスなどを十分に注意したうえで採るようにしましょう。

ベジタリアンは健康志向・ビーガンは動物愛護を目的とした菜食主義!!

ここまでベジタリアンとビーガンという健康食の違いを中心にご紹介いたしました。
この記事を読んでいただき以下のようなことを解説しご理解が得られたはずです。

  • ベジタリアンの語源は野菜のベジタブルではなくラテン語のvegetus(ベジェトゥス・「健全な」「新鮮な」「活力のある」という意味)からきた言葉
  • ベジタリアンは菜食主義全体を指す用語で、ビーガンはもっと限定された「完全菜食主義」をあらわし、ベジタリアンに含まれるカテゴリー
  • ベジタリアンは食事制限だけだがビーガンは日用品にも制限がされるライフスタイルをあらわす用語である
  • 150年以上前の日本でもベジタリアンやビーガンに近い食生活をしていた
  • ビーガン発祥の地であるイギリスではビーガン食に難色を示す意見が相次いでおり、議論が交わされている
  • ビーガンは栄養バランス考えて食事を採らないと危険を伴うことがあるので注意が必要

ベジタリアンもビーガンも内容に違いはありますが最終的には同じ健康を求めた菜食主義です。

大きな違いはベジタリアンが自分の身体を第一に考える菜食主義であるのに対し、ビーガンは動物の命を擁護するために完全菜食主義をとるというところにあります。

双方とも栄養不足が心配され、過度に偏った食事をしていると自分だけでなく子供までに被害を与えてしまいます。

バランスよく皆が幸せになれるのが本当の健康食であることを心に刻んで食事を楽しんでください!

高血圧は自覚症状がないゆえに恐ろしい!高血圧の症状から予防までを徹底解説!!

高血圧は大病のもととして恐れられていますが、自覚症状がほとんど無いということはご存知でしたか。

高血圧は特別な症状がないまま着実に進行して、重い合併症を引き起こす恐ろしい病気です。

この記事では自覚症状のない高血圧を早期に発見する方法や治療と予防の方法を詳しくご説明いたします。

高血圧は自覚症状のない「サイレントキラー」

高血圧は自覚症状のない「サイレントキラー」

血圧とは血管の内壁(血液と血管が触れる内側)を押す力で、血圧は心臓の拡大や縮小に伴って変化します。
心臓が最も縮小する収縮期には血液が最も多く身体に送り出されるので血圧は高くなり測定した数値を「最高血圧」または「収縮期血圧」といいます。

反対に心臓が最大に拡大する拡張期には血圧が低くなり測定した数値は「最低血圧」または「拡張期血圧」と呼び、最高血圧を単に「上の数値」と呼び、最低血圧を「下の数値」とも呼んでいます。(単位は圧力を示す ㎜/Hg)
このように血圧は最高血圧と最低血圧の2つの数値を見て正常であるかを見極めるのはご承知の通りです。

また血圧は身体の状態によっても変化します。
激しい運動したり、急に起き上がった時に血圧は上がり、眠っていたり横たわってリラックスした状態のときに血圧は低く安定しています。

高血圧とは身体の状態などに関わらず常に血圧が高い状態のことをいいます。
目安としては上が130、下が100を越えたら要注意といわれ、一般には最高血圧が140㎜/Hg以上または最低血圧が100㎜/Hg以上であれば「高血圧」と診断されます。

血圧が高い状態が続くということは常に血管の内壁に強い力がかかることになり、血管を傷つけてしまいます。
血管が傷んでくれば血流は悪くなり、必要な酸素や栄養分が身体の各所に十分に行き渡らなくなり随所で不具合が発生します。

ただし、この過程はゆっくりと進行し、気付いた時には重い脳の障害や心臓などの疾患に到っていることが多く、高血圧が「サイレントキラー」と恐れられる理由です。
知らないうちに静かに進行して生命をおびやかす病気をおこしてしまう病気です。
何か特別な症状が早めにあらわれてくれれば、なんらかの対症療法も施せますが自覚症状がなく進行してしまうのが「高血圧」の最もお揃いい病気といわれる由縁でもあります。

高血圧の85%以上が原因不明!

高血圧の85%以上が原因不明!

病気には感染や遺伝もしくは食生活によるものなどと原因が分かるものが殆どですが、高血圧の85%以上が原因不明とされています。
これらの原因不明の高血圧を「本能性高血圧」と呼び、他の病気や心臓などの臓器の異常および血管の異常などからおきる高血圧を「二次性高血圧」と呼び分類されます。

二次性高血圧は原因が特定されているので治療方法も決定しやすいのですが、原因不明の場合には多数の原因が混在していることが考えられるため治療方法は難しくなります。

原因が分かる高血圧がたったの15%以下であり重度の病気に移行する可能性が高いため、早期に高血圧であることを発見し重症に至らないようにするのが最善の方法とされています。

高血圧で最も恐ろしいのが「合併症」!病気ごとの症状を解説!!

高血圧で最も恐ろしいのが「合併症」!病気ごとの症状を解説!!

高血圧は恐ろしい病気だといわれますが、高血圧自体は血圧が高い状態が続くことであり恐い病気ではありません。
最も恐れられるのが高血圧を原因としておきる「合併症」です。
血管が傷付いたり強い力がかった状態が続くと血管の収縮作用が上手くいかなくなります。
いわゆる動脈硬化という状態で血流に合わせて血管を広げたり縮めたりという柔軟な血管の働きができなくなってしまいます。
この状態になると血液の流れ(血流)が悪くなり、身体の末端にまで必要な血液が届かず身体の各部位に負担がかかります。
最も恐ろしいのが脳や心臓などに必要な血液が送り込まれなくなることで、脳障害や心臓病に到ってしまえば生命の危険さえ考えられるのです。

主な合併症と症状を解説いたします。

<③-1 脳梗塞・脳出血>

血液にはコレステロールなどの脂分も含まれており、高血圧により傷付いた血管に脂分が付着していき、進行していけば血管は細く硬くなってしまいます。
脳の血管は細い血管がたくさん通っており、その一部が詰まってしまうのが脳梗塞です。
脳の血管は細いものの重要な役割を持つものが多く、詰まった場所によっては脳が完全に働きを失ってしまうこともあります。

脳出血は血管を突き破って血液が流れ出る状態です。
傷つけられた血管に強い圧力がかかることで血管が破れやすくなります。
血管を破って流れ出た血液は脳内を圧迫し脳全体の機能を破壊します。

これらの病気は死に直結します。
そして脳梗塞や脳出血の半分以上は高血圧を原因とするものだと分かっています。

<③-2 心筋梗塞・狭心症>

血流が悪くなれば全身を巡って心臓に戻ってくる血液の量も減ってしまいます。
心臓は血液を全身に送るポンプの役目を果たしていますが、心筋という心臓を動かす筋肉によって常に心臓が働いています。

心筋は3本の冠動脈という血管から必要な栄養分を取り込んで動いていますが、高血圧によって冠動脈が詰まってしまうと栄養分が行き渡らない心筋は壊死(二度と機能しなくなる)してしまいます。

1本だけが詰まっても大変なことですが、3本全てが詰まれば心臓は全く動かなくなり死に至ります。

狭心症も心筋梗塞と理屈は同じで、分かりやすく簡単にいえば完全に血液が滞ってしまうのが心筋梗塞であるのに対し、多少なりとも血液は流れているものの非常に血流が少なくなった状態を狭心症と考えると理解がしやすいでしょう。

ですから病状も心筋梗塞の方が重篤であり、症状も重くなります。
ただし、どちらも生死にかかわる重い病気であることは覚えておきましょう。

そして、これらの心臓疾患の5割以上が高血圧を原因とすることが解明されています。

<③-3 慢性腎臓病>

「肝腎かなめ」とは肝臓と腎臓が重要だということから来た言葉で、昔から重要な臓器であることは良く知られています。
腎臓は血圧を調節する重要な役割を持つ臓器でもあり、腎臓に障害が起きることから高血圧になることも多く、慢性腎臓病になると心臓や脳への負担も心配されます。

慢性腎臓病は「CKD」といって恐れられ、通常の他人の6割以下しか正常に機能しなくなります。
必用のなくなった老廃物や毒素が十分に排泄されなくなり、身体を徐々にむしばんでいく危険な病気です。
心筋梗塞や脳卒中になる確率も高くなるので要注意です。

しかし腎臓も「静かなる臓器」といわれるように異変の兆候などがないため見つけにくく、分かったときには重度の腎臓病になっていることも多いのが特徴です。
健康診断などの定期的な尿検査により早期に発見するしか方法がありません。

これらの他にも高血圧による合併症はありますが、主だったところは上記の病気です。
症状は脳に関わる病気であれば、「頭痛」や「めまい」「手足のしびれ」、重くなれば「言語障害(ろれつが回らない)」「視野の欠損(見えない場所があらわれる)」などもあり、特に激しい頭痛などが起きたときにはすぐに病院にいくか救急車を呼んでください。

心臓の病気であれば、「動悸・息切れ」「胸のいたみ」「息苦しい」などの症状があらわれます。
少しでも異変を感じたときには躊躇せず病院に行くようにしましょう。

頭痛や吐き気は「高血圧脳症」の疑いあり!

普通の高血圧では頭痛や吐き気をもよおすことはありません。
急激に異常なほど血圧が上がってしまうときには頭痛や吐き気をともなうことがあり、「高血圧脳症」という病気であることが考えられます。
高血圧脳症では、頭痛や吐き気の他に意識障害やけいれんを起こすこともあります。
脳に影響を及ぼすことは必須ですが、心臓など他の臓器にも負担をかける場合が多いので、早く血圧を下げる必要があります。

吐き気をともなう頭痛などを感じたら病状が重くなる前に病院に駆け込むようにしてください。
同じ症状に「くも膜下出血」や「脳出血」もあります。
全てが命にかかわる危険な病気ですので絶対に見過ごすことのないようにしましょう。

肩こりは血流が悪いサイン!高血圧の症状かも!!

肩こりは血流が悪いことで起きるものが多く、高血圧の小さなサインともいえます。
特に肩こりと頭痛はセットになる場合が多く、単なる疲れだと油断しないようにしましょう。

確かにパソコン業務などで目が疲れると、肩こりや目の裏側から頭にかけて軽い痛みを感じることもありますが、念のために血圧を測ったり、医師に相談することをおすすめいたします。

痛みは身体からのSOSだと思い、病気を疑ってみましょう。
あまり神経質になる必要はありませんが、軽視することは危険です。

何でもなければ、それにこしたことはありません。
異常を感じたら病院で受診するなどして安心を得るようにしましょう。

高血圧の症状を緩和する治療と予防方法!

高血圧の原因は遺伝が関係しているともいわれますが、ハッキリとした答えは出ていません。
ただし近親の人に高血圧の人がいる場合に高血圧になりやすいとか、喫煙やアルコールを摂取している人に高血圧の人が多いという結果は出ています。
身近に高血圧で悩んでいる人がいるならば十分に注意された方が良いでしょう。

また、高血圧と診断された人は「タバコやアルコールの摂取は厳禁」だといわれます。
タバコは血管を傷め動脈硬化を進めてしまうことが分かっています。
過度な飲酒も血圧を上げてしまうので重症にならないためにも十分に注意してください。

加えて高血圧は生活習慣病であるといわれます。
空腹時と満腹時では血圧にも変化があらわれます。
規則正しい生活を送り、決まった時間に食事をとり就寝することが重要です。

食事では塩分の取り過ぎは高血圧につながることは皆さんもご存知の通りで、薄味の食事で食材そのものの味を堪能してください。

高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれる自覚症状のないまま進行してしまう病気なので、定期的な検査により早期に高血圧であることを自覚することが大事です。

会社員でない主婦の方々も定期的な健康診断を受けるようにしてください。
前述のように喫煙やアルコールの摂取は高血圧の原因であることが分かっていますので、禁煙および禁酒は高血圧の予防策といえるでしょう。

最後に最も高血圧に効果があらわれるものをご紹介いたします。
それは「軽い運動」を継続して行うことです。
簡単で楽な運動でも続けることで健康な血管を維持できます。
健康な血管は血流を良くして血管の収縮を良くしてくれます。(やわらかく伸び縮みしてくれる柔軟な血管)
これにより動脈硬化が防げて安定した血圧を保てるのです。

簡単な運動とは「ふくらはぎ」をつかった運動です。
激しい運動は心臓にも血管にも良い影響は与えません。
また長続きもしませんので、効果的で簡単な運動をご紹介いたします。

1つは「つま先立ち運動」です。
つま先で立つと第二の心臓といわれる「ふくらはぎ」の筋肉がつかわれ、血流が多くなります。
心臓に多くの血液を送りこむことになり、正常な血圧となり必要な栄養分も十分に身体中に行き渡って健康な生活が戻ってきます。

もう1つは「体操」です。
身体を伸ばすストレッチなども効果的です。
体操だけでも軽く汗ばんできますから、これを継続すれば高血圧の改善と予防になるのは間違いありません。

他にも半身浴などで血行を良くすることが可能です。
まずは何でも継続して行うことが大事ですから、続けておこなえるように楽しみながら取り組んでください。

高血圧になれば血圧を下げる薬をもらいますが、投薬治療だけではその場しのぎです。
また薬をやめればすぐに元に戻ってしまうので、高血圧にならない体質改善をおこないましょう。

高血圧は症状がでないやっかいな病気!定期的な検診と運動で改善と予防を!!

ここまで高血圧の症状をはじめ、高血圧についてご紹介いたしました。
この記事を読んでいただき以下のようなことを解説しご理解が得られたはずです。

  • 高血圧は上が140mmHg、下が90mmHg以上の場合のことをいう(どちらか一方でも超えた場合に高血圧症と認定)
  • 高血圧の原因は「遺伝」や「食生活」などと言われるが、原因不明が85%~95%である
  • 高血圧そのものよりも進行して「合併症」を起すのが最も恐ろしい
  • 高血圧を放っておくと、脳をはじめ心臓など重要な臓器の疾患をまねく
  • 薬で高血圧を治療することも多いが、食事や生活習慣を見直さないと根本の治療にはならない
  • 高血圧の早期発見のために定期的な検診を受けよう

何度も繰り返しになりますが高血圧は自覚症状のないサイレントキラーです。
放っておけば重病に移行する危険な病気ですから、定期的な検診と継続した運動でサイレントキラーを改善・予防してください!!

あなたのお腹にも存在している「デブ菌」!「デブ菌」を減らせば本当に痩せられるのか!

人間の腸の中には多数の細菌があり、太りやすい体質をつくる「デブ菌」があるというのはご存知でしたか。

医学会においても腸内に「デブ菌」と「ヤセ菌」が存在することは証明されており、「デブ菌」を減らし「ヤセ菌」を増やせば理想のダイエットが可能です。

この記事では本当にデブ菌が肥満の原因となっているのかを検証し、デブ菌やヤセ菌を調整することで肥満を抑制する方法をご紹介いたします。

あなたの腸内にも存在する太りやすくなる「デブ菌」

最近では「腸内環境」や「腸内フローラ」などという言葉が頻繁に使われるようになり、腸内には「善玉菌」や「悪玉菌」があって「善玉菌」を増やすことで腸内環境が整うなどということも広く知られています。

では腸内環境とはどの部分をいうのでしょうか。

人間の腸は「小腸」と「大腸」があり、2つはつながっています。
小腸では食事で得たものを胃で消化したあとに栄養分を取り込む働きをしています。

それに続く大腸では栄養素が抜き取られた残骸から水分を取り除き便にして排出するという役目をおいます。
2つの腸はつながっていますが、役割はまったくことなるものです。

そして、この2つの腸内には100兆個といわれるスゴイ数の細菌が存在しています。
種類も豊富で1,000種類を超えるといわれ、この多数の細菌が腸内でつくる細菌郡(細菌がつくる生態系)のことを「腸内フローラ」と呼んでいます。

顕微鏡などで拡大して見ると、あたかもキレイな花畑のようであることから「フローラ(品種ごとにキレイに咲く花畑)」の名前が付けられました。

つまり腸内に咲いている花は種類の異なる細菌で、それぞれが群れをなして咲き乱れているのが見れます。

「善玉菌」や「悪玉菌」もそれらの細菌グループの総称です。
そして町内には善玉菌と悪玉菌の他に「日和見菌(ひよりみきん)」という種類の細菌があります。
「日和見菌」は善玉菌や悪玉菌よりも多く存在しており、全体の7割程度を占める細菌です。

この「日和見菌」の中には、人を太らせる「デブ菌」と反対に太らせない役割の「ヤセ菌」があるとアメリカの学者が発見しました。
学者が実際に「デブ菌」や「ヤセ菌」と名付けたわけではありませんが、腸内環境が肥満に深く関わっていることを実験で証明してくれました。
その後に日和見菌の中にある細菌郡には排泄物までも栄養として取り込むものを「デブ菌」と呼び、栄養の吸収を抑えたり脂肪の燃焼を助けて痩せるために活動する細菌郡を「ヤセ菌」と呼ぶのが一般的になりました。

2匹のネズミでの実験では太ったネズミに「デブ菌」が多く、痩せたネズミには「ヤセ菌」が多かったため、「デブ菌」を減らして「ヤセ菌」を増やすことで簡単にダイエットができるという考えが生まれます。

このように「デブ菌」も「ヤセ菌」も人間の誰もが持っている腸内細菌です。
以下で本当にこの理屈が正しいのかを検証してまいります。

「デブ菌」を減らして「ヤセ菌」を増やしても痩せるとは限らない

「デブ菌」を減らして「ヤセ菌「デブ菌」を減らして「ヤセ菌」を増やしても痩せるとは限らない」を増やしても痩せるとは限らない

「デブ菌」や「ヤセ菌」という似た作用を持つ細菌の群れがあることは事実です。
ただし「デブ菌」も「ヤセ菌」も多種の細菌が集まった集合郡であり、「デブ菌」の中にも「ヤセ菌」の役割りもになる細菌があることが分かりました。

そこで単純にデブ菌を増やせば太り、ヤセ菌を増やせば痩せるという理屈は通らなくなりました。
その後にもネズミで実験して、痩せたネズミに太ったネズミの排泄物(デブ菌の入ったフン)を食べさせましたが極端に太ることもありません。
反対のこともしましたが同様に太ったネズミがヤセ菌を採っても痩せないことが分かりました。

大切なのは「デブ菌」も含めた多種多様の腸内菌のバランス

大切なのは「デブ菌」も含めた多種多様の腸内菌のバランス

2匹のネズミの実験により、「デブ菌」を減らすだけでは痩せないことがわかりましたが、もう1つ大きな事実が判明できました。

お互いに異なる細菌を摂取しましたが身体の大きさには変化が大きくあらわれませんでした。
しかし2匹のネズミはともに健康体になったのです。
つまり、確かに「デブ菌」には栄養を過剰に取り込んでしまう要素を含み、「ヤセ菌」は脂肪の燃焼などを助ける役割を持つが単純に細菌郡を増減するだけで肥満を調整することはできないが、多種類の腸内細菌をかかえることで健康体を得られることが分かりました。

バランスの良い腸内フローラは健康体をつくり、かたよった腸内環境は健康な身体をむしばみ且つ肥満や痩せすぎの状態をつくりあげてしまうのです。

大事なことは「デブ菌」も含めた腸内細菌のバランスであり、多くの細菌を腸内に蓄えることが健康な身体をつくるという重要な事実が発見できました。

ここで「デブ菌」と「ヤセ菌」について、もう1度詳しくご説明いたします。

「デブ菌」とは「ファーミキューティス門」という細菌のグループの集まりです
それに対して「ヤセ菌」は「バクテロイデス門」という分類の細菌集合郡です。
この頭文字をとって「F/B比」という比率が肥満の目安になるといわれたこともあり、「F/B比」が高い(ヤセ菌に対してデブ菌の率が高い)と太りやすいといわれ指標にもなりましたが、「F/B比」が高くても痩せている人も多く、反対のことも多く矛盾が多いと感じるようになり、新しい研究が始まりました。

そして研究を続けるうちに「デブ菌」は「長寿菌」であることが判明したのです。
長寿の人の腸内細菌には「デブ菌」に属する細菌が多く存在しており、栄養を残らず取り込むことが長寿につながっているのではないかと考えられています。

このように善玉菌や悪玉菌、デブ菌やヤセ菌と名前を付けたものの、本当の善悪を示すものではないという結果になりました。
ただし肥満に腸内環境が深く関わっているのは事実で、1,000種類以上の細菌を詳しく解明するには、もっと長い時間が必要になるでしょう。

善玉菌と悪玉菌は「デブ菌」と「ヤセ菌」に影響を与える

善玉菌と悪玉菌は「デブ菌」と「ヤセ菌」に影響を与える

もう1つ分かったのはデブ菌やヤセ菌を含む「日和見菌」は、善玉菌や悪玉菌から大きな影響を受けるということです。
善玉菌はヤセ菌を増やす役割を持ち、悪玉菌はデブ菌を増やす手助けをするのです。
また日和見菌は善玉菌と悪玉菌の攻防を見て、優勢な方に加担するということも分っています。
その名の通りに日和見主義的(自分の都合の良い方に加担する)な細菌だということです。

では善玉菌や悪玉菌も均等に存在した方が良いのでしょうか。
これはデブ菌やヤセ菌郡とは違う考え方になります。

腸内フローラは小腸から大腸にかけての部分に存在します。
小腸は栄養分の吸収の他に免疫に関わる大きな役目を持つ臓器です。
身体全体の6割以上の免疫細胞が小腸に集まっています。
免疫機能を高める為には腸内環境を整える必要があり、現在の多くの人々に善玉菌が不足しているため善玉菌を増やすことは健康を維持する必要条件です。

また悪玉菌は排泄物を発酵させてしまい腸内環境を悪くしてしまいます。
そこで善玉菌を多く採り、悪玉菌を減らすことで腸内環境が整っていくのです。

善玉菌はヤセ菌を応援し、悪玉菌はデブ菌の味方になりますから、自然にデブ菌が不利になりヤセ菌が有利になることが理想になります。
そうは言っても悪玉菌が0になることも好ましいことではなく、理想の最近のバランスは「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」といわれます。

デブ菌やヤセ菌が肥満に関わることも事実ですが、それ以上に腸内環境を整えることが大事で、それにはアテにできない日和見菌よりも善玉菌を増やすことが大切だということが結論です。

母親が子供に「デブ菌」を運んでくる

母親が子供に「デブ菌」を運んでくる

次に母親が太っていると子供も太るということに根拠があるのか検証した結果があります。
デブ菌は母親が子供に受け継ぐということです。
実際に母子で太っているケースが多いことから調査しましたが、母に「デブ菌」が多いと子供にも「デブ菌」が多いという結果が出ました。

ではデブ菌は遺伝するのでしょうか。
細菌が遺伝するということは考えにくいため調査を続けたところ、デブ菌は生まれるときに母親から受け継がれることが分かりました。
どういう事かというと、子供が産道を通って生まれる際に最近も付着して出てくるためだということです。
ですから実際に帝王切開で生まれてきた子供は肥満体質が受け継がれないことが多いとの結果も出ています。

ただし、もう1つの結論として母親の食生活を子供は受け継いでしまうということも指摘されています。
肥満体型の母親は往々にしてデブ菌の増えやすい食事を採っており、子供も同様の食事を続けるために同じようにデブ菌の増えやすい環境に育ってしまうというのです。
肥満の大きな原因の1つが食事であり、母子で食事することが多いことからも十分にうなずける話です。

こうしたことから、デブ菌は母親が運んでくるという結論に至っています。

「デブ菌」を減らす食事

「デブ菌」を減らす食事

デブ菌は悪玉菌の影響を大きく受けるので、悪玉菌を減らすという方法を考えがちです。
しかし増やす方法はいろいろとありますが、減らす方法は抑制したりと面倒なことも多く考え方を変えた方が無難です。
善玉菌を増やせば悪玉菌は劣勢になり、日和見菌であるデブ菌も善玉菌の影響を受けることになります。

そこで善玉菌を増やせは「デブ菌」を全体数から見ると減らせるということになります。
善玉菌を増やす方法は、雑誌やメディアなどでも多く紹介されているので簡単に見つけられるでしょう。

いくつかを取り上げてご紹介いたします。

  • 発酵食品を採る
  • 善玉菌のエサとなる食事を多くする
  • ヤセ菌のエサとなる食事を多くする
  • サプリメントで善玉菌を補給する

簡単にいえば上記のようなことを実践すれば善玉菌やヤセ菌を増やせて、結果的にデブ菌の構成率(全体に対するデブ菌が占める割合い)が減ることになります。

1つずつ説明しますが、ヨーグルトや納豆などの発酵食品は善玉菌を増やしてくれます。
またオリゴ糖などは善玉菌のエサとなり、オリゴ糖と摂取することで善玉菌を増やせます。
発酵食品のヨーグルトとオリゴ糖は非常に相性が良く、合わせて食べれば美味しくて善玉菌を増やす格好の食品です。

またヤセ菌のエサとなるものを摂取するのも良く、難しい言葉では「プレバイオティクス」と呼ばれるものがエサになります。
この中には善玉菌のエサであるオリゴ糖も含まれており、双方に効果があります。
また「お酢」はヤセ菌の好物らしく、「お酢キャベツ」を食べるだけで痩せられると提唱している人もいます。
他に食物繊維の多いものなどもヤセ菌のエサになるので積極的に食べるようにしましょう。

食事で摂取することが難しい人は、サプリメントという強力な味方がいます。
少量でも凝縮された目的のものが摂取でき、持ち運べることも便利です。

あとは雑多な細菌が存在することで腸内環境が整うのとおんじように、かたよった食事ではなく多彩な食事を楽しむことも良い方法です。
いろんな栄養素を採ることは自然であり健康にも良いことは説明するまでもありません。
バラエティーに富んだ食事を楽しみながら、腸内環境を整えて健康な身体を手に入れてください。

まとめ【デブ菌は健康を維持する長寿菌!細菌の種類を増やして腸内を整える!】

ここまでデブ菌の存在と肥満との関係を中心にご紹介いたしました。
この記事を読んでいただき以下のようなことを解説しご理解が得られたはずです。

  • 人間の腸内には1,000種類以上の細菌があり、肥満に影響を与える細菌もある
  • 腸内細菌には「善玉菌」「悪玉菌」の他に「日和見菌」があり、日和見菌は全体の7割以上を占める
  • 「デブ菌」と「ヤセ菌」は「日和見菌」の一種であり、全ての人が持っている
  • 「デブ菌」が多く「ヤセ菌」が少ないと太るというのは間違い
  • 「デブ菌」のカテゴリーの中にも「ヤセ菌」があり、また長寿につながる健康菌もデブ菌の一種である
  • 太りやすいか痩せやすいかは、腸内細菌が大きく関係するが、重要なのは多種多様の細菌が存在することが望ましくバランス良く混在することである
  • 「デブ菌」に対して「悪玉菌」が、「ヤセ菌」に対して「善玉菌」が影響を大きく与える
  • 「デブ菌」は遺伝しないが、母親から生まれるときに子供に運ばれる
  • 太った母親は「デブ菌」を増やす食事を採るため、子供も同じ食事を継続していると「デブ菌」が増える

実際に「デブ菌」と総称される細菌のグループは存在しますが、デブ菌が増えることで太るのではなくヤセ菌を増やしてデブ菌を減らしても簡単にダイエットは成功しないという結論に達しました。

ただし思わぬ収穫がありました。

デブ菌は長寿菌であり、腸内をバランスのとれた環境にすることが望ましく健康で肥満や痩せすぎを防げることがわかっています。
これらを実生活に生かし健康な生活を送り続けてください!!

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なかなか治らない腱鞘炎を徹底分析!腱鞘炎の原因や症状、予防法や治療法を解説!

手首がうまく動かなかったり、物をつかむと痛んだりする「腱鞘炎(けんしょうえん)」
なかなか治らなくて、どうしたらいいか悩んでいませんか?

腱鞘炎は正しく予防と治療をしないと、逆に治りにくくなり慢性化しやすい疾患です。
ぜひ、今回の記事を参考にして、手首や指のわずらわしさや痛みから解放されてみませんか。

なかなか治らない腱鞘炎!そもそもどんな疾患でどんな症状がでる?

では、まずそもそも腱鞘炎とはどのような疾患なのかについて解説します。

腱鞘炎とは、その名前の通り、簡単に言うと「腱鞘」と言う部位が炎症を起こしている状態を言います。
私たちの指や手足の筋肉の両端には、骨と筋肉をつなぐ「腱」と呼ばれるひも状の組織があり、この腱には、筋肉の力や動きを指や手足に伝えるという重要な役割があります。

一方、腱鞘炎の名前の由来である「腱鞘」ですが、その名前の通り腱の「鞘(さや)」と言うことができます。
さやというのは、刀などを納める筒のことを言いますが、まさに腱鞘もその役割を果たしています。

つまり、腱を保護するため、腱をさやのように包み込んでいるものが腱鞘です。

腱鞘炎のメカニズム

部位の役割が分かったところで、どのようにして腱鞘炎が起こるのか解説します。

手首や指を曲げたり伸ばしたりして関節が動いたとき、同時に腱も動きます。
もちろん、腱は腱鞘に包まれているので、腱鞘の間を行ったり来たり動くことになります。

異常がない腱鞘の場合、腱とこすれ合うことも少なく痛みもありません。
スムーズに腱鞘の間を腱が動きます。

しかし問題は指や手首などを使いすぎて酷使している場合です。
指や手首を稼働させすぎると、それだけ腱が腱鞘内を動くことが多くなってしまいます。

そのため、頻繁に腱と腱鞘の間で摩擦が起こり、段々と腫れて腱鞘が分厚くなるため、やがて腱が腱鞘の間を通りにくくなってしまいます。

そのまま症状が出ている部位を使い続けてしまうと、痛みを伴い、腫れが引かない状態になります。
この状態が腱鞘炎です。

腱鞘炎の症状

では、腱鞘炎のメカニズムが分かったところで、実際にはどのような症状が出るのかを解説していきます。

全体としては、主に次のような症状が出ます。

・発症している箇所周辺が腫れ、熱感を伴う
・発症している箇所を動かすと痛みが伴う
・関節が動かしにくくなったり、指が動かせなくなったりする

基本的には、腱鞘が炎症を起こしているため、患部が熱を持ち、腫れるのが一般的です。

初期段階では、痛みはピリッとした瞬間的なものですが、症状が進みひどくなってしまうと強い痛みに変わります。
初期段階で正しく察知し、早めに治療することが大切です。

腱鞘炎の種類について

実は腱鞘炎には発症する部位によって、いくつか種類に分けられます。
手首や指について発症する腱鞘炎としては次の2種類があります。

①ドゥ・ケルバン腱鞘炎(狭窄性腱鞘炎)

腱鞘炎の中でも最も一般的とされているのが、「ドゥ・ケルバン腱鞘炎」です。
これは、親指側の手首に起こる腱鞘炎です。

手首にある二本の腱(短母指伸筋腱、長母指外転筋腱)とそれを包んでいる親指側にある腱鞘との摩擦によって生じます。

症状の特徴として、親指側の手首に腫れが生じます。
また、痛みも伴い、関節が動かしにくくなってしまい、正しく治療をしないまま症状が悪化すると、力が入らなくなってしまうこともあるため注意が必要です。

②ばね指

「ばね指」は、主に指の使いすぎによって起こる腱鞘炎です。
指の曲げ伸ばしをする働きを持つ「屈筋腱」を包んでいる「靭帯性腱鞘」が分厚くなり、屈筋腱がスムーズに動かなくなる事で生じます。

ばね指の症状は、手のひら側の指の付け根に痛みや腫れが生じます。
特徴的なのが、指を伸ばしたときに引っ掛かりがあり、その後ビンッと伸びるばね現象を伴います。

症状が悪化してしまうと、指が動かなくなることもあります。

その他、腱鞘炎の症状が出るものとして次のようなものがあるので簡単に解説します。

③化膿性腱鞘炎

刺し傷など指にけがをしたとき、ブドウ球菌などの菌が侵入し、腱鞘が炎症を起こすことで発症します。
症状としては、痛みが強く、指が動かせなくなります。

④アキレス腱鞘炎

スポーツなどによるアキレス腱への負荷が原因で起こる腱鞘炎です。

なぜ治らないかを理解するには腱鞘炎の原因を正しく知ることが大切!

なぜ治らないかを理解するには腱鞘炎の原因を正しく知ることが大切!

腱鞘炎は手や指の使い過ぎによって、腱鞘が炎症を起こしてしまうことと解説しましたが、実際にどういった行動が要因で腱鞘炎へとつながるのかを解説します。

腱鞘炎を正しく治療するには、日常生活における腱鞘炎になりうる要因を知ることが大切。

主に次のような行動が原因となって、腱鞘炎が起こります。
どれも指や手首を酷使する行動ですよね。

腱鞘炎の原因となる日常生活の行動

・テニスなどのスポーツ(主にグリップやボールなどを握るもの)
・ピアノなどの楽器演奏
・パソコン操作
・スマホ操作やゲームプレイ など

もともと、腱鞘炎はテニスやピアノ演奏、文字を書く人など、手首や指をよく酷使する人に見られる疾患でした。
しかし、最近ではパソコンやスマホ、ゲーム機でのゲームプレイなどが原因となることもあります。

特にパソコンとスマホについては、毎日使用するという方も多くいますので、腱鞘炎にならないためにも注意したいですよね。

パソコン操作については、キーボードでの文字入力、マウスのクリックが手首や指を酷使する行動となります。
スマホについては、片手で持ってスマホ操作をするときに親指を酷使することになります。

知らず知らずのうちに摩擦が生じて徐々に症状として現れることがありますので、指や手首に違和感があるときは要注意ですよ。

腱鞘炎はこのように指や手首を酷使することで起こりますが、他の要因として腱鞘炎はホルモンの変化も関係があげられます。
このため、妊娠・出産期、更年期などの女性が腱鞘炎になるケースもあります。

腱鞘炎が中々治らない原因

さて、腱鞘炎が治らない原因ですが、ポイントは症状が軽くなった時にあります。

安静にして治療した結果、症状が少し改善されたときには特に注意が必要です。
「ああ、これで治った」と思ってしまい、これまでと同じように症状が出た箇所を再び酷使してしまうことがあるからです。

治りかけのときに酷使することで、腱鞘炎が再発してしまい、さらに再発が繰り返された場合、慢性化してなかなか治らなくなってしまうのです。

症状が軽くなったからと油断せず、正しい治療を継続して行うことが腱鞘炎を早く治すのには重要です。

治らないのは治療法の選択が問題?腱鞘炎の治療法を解説!

治らないのは治療法の選択が問題?腱鞘炎の治療法を解説!

では、実際の治療法についてはどのようなものがあるのでしょうか。

腱鞘炎は指や手首を酷使することで発症してしまうため、何はなくともまずは患部を「安静」に保つことが大切です。
決して無理に動かしたり、痛みを放置したりすることがないようにしてください。

実は、腱鞘炎はその症状の段階によって、治療法を使い分けるのがポイント。
症状に合わせた治療法を選択することが早期改善につながっていきます。

主な腱鞘炎の治療法は次の通りです。

腱鞘炎の治療法①ギブスやテーピングなどで患部を固定する

安静にするということはつまり動かさないということ。
患部を保護するためにギプスやテーピングで固定することも治療法として有効です。

腱鞘炎の治療法②冷やす・温める

腱鞘炎に対して冷やすか温めるかは症状がどういう状態かによって変わります。
初期症状の場合はまず氷で冷やすことが大切です。

ピリッとした電気が走るような痛みがある初期症状の場合は患部を冷やすと効果的。
冷やすときは凍傷を起こさないようにタオルなどで巻いてください。

腫れや痛みが落ち着いたら今度は血行を良くするために患部を温めてください。
この時に逆に冷やしてしまうと、痛みがぶり返すことがあります。

腱鞘付近の筋肉が固まってしまい、神経が圧迫されて炎症を起こしてしまうためです。
状況によって冷やすと温めるを使い分けるようにしてください。

腱鞘炎の治療法③薬物療法

薬物療法としては、湿布薬や塗り薬、痛み止めの薬を使用します。
薬局で販売されているものを使用する場合は、貼ったり塗ったりしたときに皮膚がかぶれないか確認しながら使用してください。

腱鞘炎の治療法④注射による治療

局所麻酔剤を混ぜたステロイド薬を炎症を起こしている腱鞘に直接注射します。
ただし、糖尿病や薬剤に対してアレルギーがある患者には投与できません。

腱鞘炎の治療法⑤手術する

ステロイド注射でも効果がみられない場合は、手術になります。
炎症を起こしている腱を切開する「腱鞘切開術」を行います。
ぶ厚くなった腱鞘を切開することで、腱を解放します。

以上が腱鞘炎に対して行われる治療法です。

腱鞘炎の症状の段階に応じた治療を行うのがポイントです。
間違った方法で行うと症状を悪化させてしまうので要注意です。

腱鞘炎がなかなか治らない状態になる前に予防しよう!

先ほど解説した通り、腱鞘炎が長期化してしまうのは、少し症状が良くなったからと言って、症状が出た個所を再び酷使してしまうことが原因です。

症状が出た箇所を酷使することによって、腱鞘炎が再発してしまいます。
そして、再発が繰り返されると、慢性化し、なかなか治りづらくなってしまうのです。

なかなか治らない腱鞘炎から逃れるには、なってしまう前に腱鞘炎を予防することが大切です。

予防方法としては、手首や指を酷使しないことが基本となります。
それ以外に有効な予防法としては次の通りです。

腱鞘炎の予防法①ストレッチをする

安静にするのと同時に、使った手首や指をストレッチすると予防に有効です。
自宅で簡単に出来る方法としては、指のストレッチや手首のストレッチがあります。
それぞれ休憩時間に行うと効果的です。

指のストレッチを行う場合、指を1本1本、手の甲側へ反らすようにグーっとゆっくり反らしていきます。
手首も同様に手を広げて人差し指から薬指を指をつかみ、グーっと手の甲側へ反らすことでストレッチができます。

いずれも10秒くらい、無理しない程度に反らすのがポイントです。

腱鞘炎の予防法①ツボ押しを試してみる

腱鞘炎に効果があるツボを押すことで、予防効果が期待できます。
効果があるとされているツボは次の通りです。

ツボを直接押したり、お灸をすえたりすることで腱鞘炎への効果が期待できます。

①陽渓(ようけい)
親指の付け根の手首部分にあるくぼみです。
手のひらを広げるとくぼむ箇所を押すのですが、すでに手首に痛みがある場合は控えるようにしましょう。

②合谷(ごうこく)
親指と人差し指が交わる箇所で、人差し指側にあるくぼみにあります。

まだ痛みや腫れを伴う前からきちんと予防をすることで腱鞘炎のリスクを最小限に押さえることができます。
とにかく安静にしてストレッチをして日ごろから手首や指をケアしていきましょう。

それでも腱鞘炎が治らない場合は早めに専門医を受診しよう!

腱鞘炎の治療で解説した通り、治療法には注射や手術など、病院での施術が必要なものもあります。
先ほどご紹介したセルフケアを実施しても手や指に痛みや動かしにくいなどの感覚がある場合、早めに専門医を受診してください。

症状が軽くなったからと言って放置しておくと、どんどん治りにくくなってしまいますよ。

まとめ【なかなか治らない腱鞘炎は安静にすることが絶対条件!】

なかなか治らない腱鞘炎は安静にすることがまず大切です。
治らない時点ですでに慢性化している可能性があるため、原因を把握し、正しい治療を実施することが早期回復に大変効果的です。

治療を行い、症状が改善された場合でも、症状が出た箇所は特に気を付けてセルフケアを行いましょう。

  • 治らない腱鞘炎には絶対安静が基本
  • 腱鞘炎の原因をはっきりと把握する
  • 腱鞘炎の予防につとめる
  • 長引いて治らないときは早めに病院へ行く

日常生活でどんな行動が負担をかけているのか、腱鞘炎の原因を正しく認識して予防し、腱鞘炎の痛みのない快適な生活を過ごしましょう。

ホワイトニングにはデメリットも?ホワイトニングの種類やそれぞれのデメリットについて

歯の黄ばみや黒ずみが気になる人にはホワイトニングがおすすめですが、ホワイトニングにはいくつか種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

メリットやデメリットを踏まえて、自分に合ったホワイトニング方法を見つけることが大切です。

ここではホワイトニングについてわかりやすく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

ホワイトニングの種類や違いについて解説!

ホワイトニングにはいくつかの種類があって、それぞれやり方や効果の違いがありデメリットもあります。
ここでは4つの種類についてお話していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

ここではメリットに着目してお話していきますが、後程デメリットについて詳しく書いていきますので、そちらも目を通していただければと思います。

<その① オフィスホワイトニング>

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングのことで、皆さんがイメージしているのがこのオフィスホワイトニングなのではないでしょうか。
ジェルやペースト状のホワイトニング材(過酸化水素など)を歯に塗布して特殊な光を照射することで歯を漂白します。

施術時間は1時間程度で定期的に3~6回通院するのが一般的ですが、1回の施術でホワイトニング効果を実感できるのが特徴で、結婚式を控えた方にも向いています。
どこの歯科医院でもやっているという訳ではないので、ホワイトニングを考えている方は事前に調べてから行くことをおすすめします。

<その② ホームホワイトニング>

ホームホワイトニングとは、その名の通り「自宅で行うホワイトニング」のことです。
オフィスホワイトニングは何度か歯科医院に通院する必要がありますが、ホームホワイトニングは自宅で好きな時間に自分のペースでホワイトニングを行えるのがメリットです。

最初に歯科医院で自分専用のマウスピースを作る必要がありますが、その後は自宅で自分のペースでホワイトニングができます。
作成したマウスピースに専用のホワイトニング材を流し込み、2~8時間装着すると徐々に白くなっていきます。

装着時間に大きな差があるのは、薬液の種類や濃度の違いによるものです
濃度が低いものだと装着時間が長く、濃度が高くなるほど装着時間が短くなります。
夜寝ている間に装着するタイプのものもあるので、自分に合ったホワイトニング方法を見つけましょう。

<その③ デュアルホワイトニング>

デュアルホワイトニングとは、歯科医院でやってもらう「オフィスホワイトニング」と自宅で行う「ホームホワイトニング」を並行して行うものです。
どちらかを単独で行うよりも歯を白くすることができるのがメリットです。

じっくりと時間をかけて行うことで色戻りしづらく、半年~1年ほど歯の白さを保てるとも言われています。
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングだけでは十分な白さが出せなかった人におすすめです。

<その④ セルフホワイトニング>

ここでお話する「セルフホワイトニング」とは、歯科医院で行うものではなくエステサロンで行うホワイトニングのことで、歯科医院で施術するよりも価格がリーズナブルなので、費用がネックになっている人には向いている方法です。

しかし、エステサロンには歯科医師がいないため、お客様の口に触れたり医薬品や医療機器を使用したりできません。
歯を漂白するタイプのホワイトニングではないので、「真っ白でなくてもいい」「歯本体の白さを取り戻したい」という人に向いています。

ホワイトニングにはデメリットはあるの?

ホワイトニングで歯を白くすることで、清潔感が出たり笑顔に自信がついたりするので多くのメリットを得られますが、やはりデメリットもあります。
ここではホワイトニングのデメリットについてお話しますので、後悔しないためにもデメリットも把握したうえで施術を受けましょう。

<全てのホワイトニングに共通するデメリット>
・どのホワイトニング方法も効果は永久的ではないので、コーヒーやワインなどの着色しやすい食品によって再着色(色戻り)することがある。
・元々の歯の色や質には個人差があるので、人によっては期待した効果が得られないこともある。
・ホワイトニングを受けられない場合がある。
・ホワイトニング後12~24時間は着色しやすい飲食物はNG。(着色しやすくなっているため)

<オフィスホワイトニングのデメリット>

●しみることがある
健康な歯でも、歯の質やホワイトニング材の濃度によってオフィスホワイトニング施術後に歯がしみることがあります。
冷たいものがしみたり温かいものを食べると違和感を覚えたりする場合がありますが、長引く場合は施術を受けた歯科医院で相談しましょう。

●施術までに時間を要する場合がある
オフィスホワイトニングを行えるのは「健康な歯」です。
虫歯や歯石、歯周病などがある人は、ホワイトニング前に治療や除去が必要な場合があります。
結婚式などを控えている人は早めに虫歯の治療などを済ませておくことを勧めます。

●費用が高額
オフィスホワイトニングの相場は1万5千円~5万円になります。
ホワイトニングは保険が適用されず全額自費負担になるので、歯科医院によって費用に大きな差があります。

●通院が必要
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うものなので、その都度通院する必要があります。
1回の施術に約1時間、定期的に3回~6回通院する必要があるので、仕事が忙しい人には難しい場合もあります。

<ホームホワイトニングのデメリット>

●白くなるまでに時間がかかる場合がある
オフィスホワイトニングで使用する薬剤に比べて濃度が低いため、歯が白くなるまでに時間がかかる場合があります。
歯の質や施術前の歯の色にもよりますが、「すぐに真っ白にしたい」という人には向いていないかもしれません。

●マウスピースを装着して過ごさなくてはならない
薬剤の濃度にもよりますが、2~8時間ほどマウスピースを装着する必要があります。
マウスピースを装着しているときは飲食や喫煙ができないので、若干の不自由さを感じるかもしれません。

●しみることがある
オフィスホワイトニングに比べれば頻度は低くなりますが、人によっては知覚過敏を起こして歯が染みる場合があります。

<デュアルホワイトニングのデメリット>

●費用がとても高額
デュアルホワイトニングはオフィス+ホームホワイトニングを行うので、当然ですが費用が高額になります。

●痛みが出る可能性が高い
オフィスホワイトニングで高濃度の薬剤を使用しさらに自宅でもホームホワイトニングを行うので、歯に刺激や負担が多く掛かり、痛みが出やすくなります。

<セルフホワイトニングのデメリット>

●思うような白さにならない
先ほど少しお話しましたが、過酸化水素水を使用しないので思ったような白さにならない可能性が高いです。
「歯を真っ白にしたい」という人にはあまりおすすめできません。

●歯にダメージを与える可能性がある
エステサロンでは歯科医や歯科衛生士が施術を行うわけではないので、歯にダメージを与える可能性があります。
また、重曹などではなく酸性の薬剤を使用する場合も歯にダメージを与える可能性があるので注意が必要です。

ホワイトニング以外で歯を白くする方法!

歯を白くしたいけれどそこまでお金をかけられない…という人もいるのではないでしょうか。
過酸化水素を使用したホワイトニングのようには真っ白にならないのがデメリットですが、ここでは比較的安い価格で歯を白くする方法を紹介します。

<その① クリーニング>

歯科医院で行うクリーニングには保険が適用されるものとされないものがあり、保険が適用されるのは、治療として行う「歯石の除去」です。
歯科医師が「治療が必要」と認めた場合のみが保険の適用になるので、それ以外は自費負担になります。

超音波スケーラーなどの特殊な器具を使って歯石や色素を取り除き、歯本来の白さを取り戻せます。
歯周病や虫歯、口臭の原因となる歯石を取り除くので、口の中を健康な状態に保てるのがメリットです。

費用はホワイトニングに比べて比較的低価格で、自費の場合は5千円~2万円ほどで施術を受けられます。
歯科医院によって費用が違うので、事前に調べておくと良いと思います。

<その② グラディアダイレクト・ハイブリッドセラミック>

グラディアダイレクトやハイブリッドセラミックは、プラスチック素材(レジン)に陶器素材(セラミック)を混ぜ合わせた素材を歯に装着する方法で、歯のつけ爪のようなものです。
プラスチックのような変色がほとんどなく白い状態を保てるのがメリットで、治療も1日で完了します。

自分自身の歯を白くしたいという人には向いていませんが、1歯1万円~1万5千円程度かかりますが、半永久的に白さを保てるので長期的に見ると経済的です。
前歯のみ・笑うと見える部分のみ、などと狭い範囲だけの施術にすれば費用を抑えることもできます。

ホワイトニング後に守るべき注意点について

ホワイトニング後の注意点は主に3つで、

① 酸性の飲食物を控える
② 色の濃い・着色しやすい飲食物を控える
③ タバコを控える

です。

過酸化水素を使用したホワイトニング後は酸により歯が溶けやすくなっているため、酸の強い飲食物は避けた方が良いです。
レモンやお酢、マヨネーズやドレッシングなどは口にしないように心がけましょう。

また、ホワイトニング直後は特に歯が着色しやすい状態でもあるため、カレーやコーヒー、ワインなどの色の濃い飲食物も控える必要があります。
牛乳などの乳製品は歯の表面をコーティングする効果があるので、食前に飲めば着色を防止できるのでおすすめです。

喫煙者は、タバコを控えることも大切です。
タバコは歯へのダメージが大きいばかりでなくタールによって歯が茶色っぽく着色されますので、ホワイトニングを機会に禁煙することも考えてみましょう。

期間は歯科医院によって変わってきますが、1時間程度~24時間など様々です。
ホワイトニングをしてせっかく白くなっても、気を付けなければデメリットを増やすことになるので、歯科医院の指示に従って施術後のケアもしっかりと行いましょう。

ホワイトニング効果のあるおすすめの歯磨き粉

歯科医院でホワイトニングをするのはちょっと…という人は、まずは歯磨き粉を試してみることをおすすめします。
最近はホワイトニング効果の高い歯磨き粉が多く売られているので、いくつか試してみると良いかもしれません。
ここではおすすめの歯磨き粉を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

<コルゲート ハイインパクトホワイト>

アメリカではとても人気のあるホワイトニング歯磨き粉で、過酸化水素が配合されているので高いホワイトニング効果が期待できます。
また、フッ素も配合されているので、虫歯の予防効果もあります。
※対象年齢が18歳以上となっているので、お子様が使用しないように注意してください。

 

<アース製薬 シュミテクト トゥルーホワイト>

研磨剤が配合されていないので知覚過敏をケアしながらホワイトニングできるのが特徴です。
高濃度のフッ素が配合されているので、虫歯の予防にも効果があります。
※6歳未満のお子様は使用できません。

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<ウエルテック コンクール クリーニングジェル ソフト>

着色汚れを吸着・除去する歯磨きジェルです。
高機能シリカが着色を吸着して絡めとり、サンゴパウダーの細かい粒子が汚れを落とします。
研磨剤を使用していますが、歯へのダメージを最小限に抑えている歯に優しい歯磨きジェルです。

 

ホワイトニング効果のある歯磨き粉は年齢制限が設けられている場合があるので、使用方法や注意書きをしっかり読んでから使用しましょう。
歯科医院で行うホワイトニングのような白さを手に入れられないというデメリットはありますが、手軽に購入できるので試してみる価値はあると思います。

まとめ【ホワイトニングのデメリットも覚えておこう】

1、 ホワイトニングには様々な方法があるので自分に合った方法を選ぼう
2、 ホワイトニング後は歯がしみたり痛みが出たりすることもある
3、 ホワイトニングの効果は永久的ではない
4、 ホワイトニング以外の方法も考えてみる
5、 ホワイトニングできる歯磨き粉もある

ホワイトニングは歯科医院によって価格や薬剤が違うので、施術を考えている人は自分に合った方法・歯科医院をじっくり探してみましょう。
後悔しないためにも、メリットだけでなくデメリットも踏まえておくことが大切です。

誰にもいえない心の病の原因は「低血圧」かも!低血圧の症状と改善方法を詳しくご紹介!!

「つかれやすい」「やる気が出ない」「不安になる」などの症状に悩まされていませんか!それは「低血圧症」という病気かもしれません。

低血圧は身体の見えない場所に症状があらわれ、病状が重くなることも少ないため病気として扱われることが少ないのです。

この記事では低血圧の症状と改善方法を詳しく解説いたします。

明確な定義のない「低血圧」!上が100以下なら要注意!!

血圧とは文字通り血液の圧力です。

つまり血液が血管の内側(内壁)を押す力のことで、血圧は心臓の拡大や収縮によって変化します。
血圧は「上が120で下が70」などと2つの数字であらわします(血圧は圧力の単位であるmm/Hg であらわします)。
心臓が収縮したときの血圧を最高血圧(収縮期血圧または単に上ともいう)、心臓が拡張したときの血圧を最低血圧(拡張期血圧または単に下ともいう)と言います。
この最高と最低の2つの数値を見て正常な血圧かどうかを判断するのは皆さんもご存知の通りです。

もっと簡単にいえば、心臓が収縮した状態は血液を送り出すポンプ(心臓)を押して血液を最大に送り出しているため血圧は高くなり、反対の場合の心臓が拡張しているときはポンプが元に戻った状態になるので最低の圧力を示します。

高血圧を判断する場合には目安の血圧(一般に上が130、下が100以上であれば高血圧と診断されます)が明確に定義されており自分で数値を見て判断できますが、低血圧の場合には明確な基準がありません。
これには2つの理由があります。

まず大きな原因である1つ目は、高血圧が重い病気に進行することが多いのに比較して低血圧はそれほどの重症になることが圧倒的に少ないことです。
高血圧は血管に与える影響が大きく、長く高血圧の状態が続くと血管を傷つけてしまい正常に血液が送れなくなると、身体の各所で大きな問題をひき起こしてしまいます。
低血圧の場合には、これらの危険に比べると生命の危険にさらされることは非常に少ないことが大きな理由です。

もう1つの理由は血圧とは身体の状態態により増減するからです。
例えば急に立ち上がったり力を入れると血圧は上がり正常値を超えることがあります。
就寝時などのように身体を横たえていたり、リラックスした状態のときに血圧は下がります。
これは血液が重力(頭から足の下の方に向かって働く力)に反して血液を脳などの上部や身体全体に力を働かせている
ためで、横たわっている際には大きな力を使わなくても良いからです。

つまり低血圧はリラックスした安全近い状態と判断されるため、医療機関などでも血圧が高いことの方に注意が集中してしまうため、低血圧の状態を問題視することが少ないのです。

では低血圧とは病気ではないのでしょうか。
そうではありません。
低血圧の状態が長く続くと高血圧と同じように身体の各所で異変を生じます。
高血圧に比べて注目度が低く、実際の症例の数も多くはありませんが注意しなければいけない危険な病気です。

なお厳密な低血圧を判断する指標はありませんが、一般的には上が100を下回っている場合には低血圧症が疑われます。

低血圧症は病気!症状も違う3つの低血圧症!!

リスクが少ないといわれ軽視されがちな低血圧ですが、血圧が低い状態が続くと身体に様々な症状があらわれます。
特に多いのが脳に与える障害です。

「不安」や「やる気がおきない」、「寝ても寝ても眠気がおさまらない」などは、血圧が低いため十分に脳に血液が行き渡らないために起きる症状です。
重力に勝らければいけない血圧が不足しているために特に上部にある脳に影響が出ることが多くなります。
他にも「身体がだるい」「力が入らない」などの症状もあり、生命の危険とまではいえないまでも本人にとってはかなりの苦痛です。

このように低血圧の状態が長く続くことを低血圧症という病名でいいます。
低血圧症は症状によって3つに分類されます。

《②-1 本態性低血圧 》

低血圧で最も多いのが「本能性低血圧」です。
親族などに同じ症状を持つ人が多いために遺伝が原因にかかわっているのではといわれますが、現在の段階では立証されておらず可能性があるという程度で解釈されています
低血圧の状態が長く続き、ほかに原因となる病気や異常が見られない場合に「本能性低血圧」と診断されます。

原因は分からないものの、何かしらの症状があらわれます。
やはり血圧が低い状態が続くため、脳が正常に働かず不安をあおったりするので精神的に不安定な状態になります。
うつの状態にも似ているため、精神的な疾患と間違われることも多く、血圧をまめに測っておき低血圧の状態が数日間続くようであれば本態性低血圧を疑って医師に相談してみましょう。

《②-2 症候性低血圧 》

「症候性低血圧」は本能性低血圧と相反するもので、ほかに原因となる病気や異常があっておきるもので、そのために「二次性低血圧」とも呼ばれます。
心臓病や糖尿病、循環器系の疾患やパーキンソン病、甲状腺異常などからも低血圧をおこしたり、薬剤の投与により低血圧が続く場合には「症候性低血圧」と診断されます。

薬による副作用の場合では投薬を中止しなければいけません。
また病気が原因であれば根本の病気を治癒しなければいけないため、簡単には治療ができないことが多い低血圧です。根本の病気の方が簡単に治療できるものであれば問題はありませんが、心臓病や糖尿病などを簡単に治すことは難しく、治療に使われる薬に低血圧の副作用を起こすものもあり病気の重さを比較して判断することになります。

心臓病や糖尿病は生命の危険にさらされる病気でありますから、やはり低血圧になることを犠牲にして投薬を含めた治療を続けることが多くなります。

これが前述したように高血圧よりは低血圧の方が良いという判断の基準であり、血圧を抑える薬を飲むことにより低血圧の状態が一時的におきたり続いたりすることになります。
治療方法として薬の処方を変更するなどの方法が考えられますが、根本の病気が重ければ優先順位は危険度で判断されるため大きな改善は見込めません。
また原因となる病気はご紹介したもの以外にも多くあり、特定できたとしても前述のように低血圧を優先に治療できないのが現状です。

症候性低血圧の症状は本態性低血圧と同じように精神的な症状が多くみられますが、次にご説明します「起立性低血圧」のように、立ち上がったり体制を変えたりするときに、めまいやふらつきなどの症状があらわれることもあります。

《②-3 起立性低血圧 》

「起立性低血圧」は言葉の通りに、立ち上がった際に血液が重力で降りて脳の血液が不足するためにおきる低血圧です。

起立して2分以内に「最高血圧が20mmHg以上低下する」もしくは「最高血圧が90mmHg未満に低下する」、「最低血圧に10mmHg以下の低下がみられる」場合に「起立性低血圧」と診断されますが、自分で3分間の血圧の推移をみるのは困難なことです。

症状として起き上がったり寝ていた状態から身体を起したときに、めまいや立ちくらみのような感じが続いた場合には病院に行って診断してもらいましょう。

お風呂上りにたまにある目の前が真っ黒く見えるようになる「顔面暗黒感」や、倦怠感や疲労感をおぼえることもあり生活に支障をきたすとともに重くなると失神発作をおこすことさえあります。

この3つの低血圧を一般的に「慢性低血圧」と呼んでいます。
起立性低血圧だけを別としてとらえることもありますが、3つをまとめてことように1つのカテゴリーとしてとらえているのです。
これに対して数は多くありませんが「急性低血圧」と呼ばれるものがあります。
2つを比べた場合には「急性低血圧」の方が、より深刻だと考えられます。
症状としては「ショック状態」になります。
血圧が急激に下がってしまうために、倒れたり意識がなくなることもあります。

原因として「心筋梗塞」「大量出血」「薬剤によるショック」「重度の感染症」などがあげられます。
大量出血した場合などに、医師が血圧をチェックするのはこのためです。
血圧が低下し続けることは血流が減っていることを意味します。
輸血などで血液を送って何とか重大な局面を回避しなければいけません。

基本的にみなさんが問題として抱えている低血圧は「慢性低血圧」ですので、急性低血圧については簡単な説明といたします。

低血圧症の症状と原因を徹底解説!!

低血圧症の症状や原因を知るためには、血圧が低くなるシステムを覚えておくと良いでしょう。

前述のように脳などの高い部分に血液を送るためには、相応の血圧(血液を押し出す力)が必要になります。
重力にさからって上に血液という液体を送り込むわけですから、結構な力を継続しなければいけません。
そのかわりに横たわった状態では血液を送り出す力が少なくてすむため、症状もやわらぐのです。

寝ているときには何ともないが、起き上がったときに症状が出るというのもこれが理由です。
また長期にわたって血圧が低い状態が継続すると、血管の中の平滑筋と呼ばれる血管を伸び縮みさせつ筋肉が弱ってしまい、血流が悪くなります。
他にも血液自体が不足していると血圧は低くなるため、大量の出血があるときに血圧が下がるという意味が理解できると思います。
大量出血しなくとも血液をつくる器官がキチンと機能していなければ血液が不足します。
また血液をつくるには水分を必要とするため、必要な水分補給を絶やしてはいけないことも重要です。

重力は頭のテッペンから足先の方に向かうため、最も先に血液が不足するのが頭の部分なので、脳に障害が多く出るのです。

これによって、めまい、立ちくらみ、吐き気などをもよおします。
また進行すれば指先などの先端に血液が行き渡らなくなることもあり、酸素や栄養も十分に届かず冷たくなったり感じ方が鈍くなることもあります。

血液の循環が悪くなると最も影響を受けるのが心臓です。
息苦しいとか浮遊感、ひいては失神や痙攣という症状がおきることもあります。

循環器や消化機関にも影響を与え、不整脈や脚がむくむだのの症状や過呼吸や胸痛(胸が痛む)などがおきることもあり、血液が通常に循環しないことで多くの臓器で不具合がおき多種多様の症状があらわれる危険な病気なのです。

病院でおこなう低血圧の治療法!

原因が他の病気にあると分かっている場合には、その病気の治療を優先しますが、実際には完治しづらい病気が多いため、前述のように低血圧と上手く付き合っていくしかありません。
また原因が血液の不足であれば輸血したり、血液をつくる器官を治療します。

ただし、これも既にお話ししていますが、高齢になればなるほど恐れられるのは「高血圧」です。
高いより低い方が安全というのが医療界の定説であり、高齢者に血圧を上げる薬を投与することはほとんど聞いたことがありません。

自分でできる低血圧の症状を改善させる方法!!

低血圧を改善するには心臓(ポンプ)の働きを良くして、全身にまんべんなく血液を送ってもらうことです。
そのためにおすすめするのが、たんぱく質とミネラル分の豊富な食事です。

高血圧では塩分を制限されますが、低血圧の場合には塩分を充分に補給することも大事です。
特におすすめなのは「梅干し」です。

梅干しに含まれるクエン酸は疲れやすい低血圧の人にとっては疲労回復効果が大きく塩分の補給になります。
ただし原因が高血圧で血圧を下げる薬のためで低血圧になっているのであれば、塩分は控えるのが当然です。

また「ふくらはぎは第二の心臓」といわれるように、ふくらはぎの筋肉を使うことで、血液の循環が良くなります。
こうした運動は集中して長い時間するのではなく、短い時間で良いので毎日継続するようにしましょう。
続けることで心臓をはじめ各機関の機能が改善されていきます。

一度で辞めずに継続することを目標にしましょう。
具体的には階段の段差などを利用して上り下りを繰り返すだけです。
続けていると、むくみや動悸が改善されるのを実感できるはずです。

放っておくと重病にもつながる危険な低血圧!早く気付いて対策を!!

低血圧は軽視されがちな病気ですが、本人が感じる症状は精神的なものが多く非常に重く感じられます。
医師は生命を第一に考えるため低血圧は二の次と考えますが、低血圧をわずらって日々不安な思いを強いられるのはたまったものではありません。

今回はこれらの事情を踏まえて以下のことを解説いたしました。

  • 低血圧と判断するには上(収縮期血圧)が100以下の場合を目安にする
  • 低血圧は血圧の低い状態で低血圧症は病気の名前である
  • 低血圧症は「本態性低血圧」「起立性低血圧」「症候性低血圧」の3タイプがあり症状も異なる
  • 低血圧症は、めまい・吐き気・倦怠感・うつ・耳鳴りなどの見えない症状が多い
  • 低血圧は血液の不足や他の病気が原因であることも
  • 低血圧の改善には規則正しい生活
  • バランスの良い食事と多めの水分補給
  • 適度な運動が低血圧を大きく改善

低血圧の苦しみは、なってみた人でないと分かりません。
また他の病気とも間違いやすいので、早く気付くことが大切です。
ある程度の年令に達したら、血圧を定期的に記録するのも良いでしょう。
早く気付いて健康寿命を延ばしてください!!

もしかしたらうつ病かも?体からのサインを見逃さないで!うつ病の原因と症状・治療法

皆さんは、「やる気が起きない」「気分が晴れない」「消えてしまいたい」というような気持ちが長く続いてはいませんか?

そのような症状が2週間以上続いているならば、要注意です。

うつ病は特別な病気ではなく、誰しもがなる可能性のある病気です。

今回は、うつ病について原因や症状、治療方法などについて話していきます。

うつ病とは?正しくうつ病について知ろう

うつ病という言葉は皆さんご存じのことかと思います。

うつ病はこころの病気と思いがちですが、実は脳の病気と言われています。

脳は、脳内の神経伝達物質とよばれる物質によって脳細胞から脳細胞へと情報を伝えるシステムになっています。

しかし、この神経伝達物質の減少によって、脳細胞へ伝える情報量が減ってしまいます。

情報量が減り、情報がしっかりと伝えられなくなってしまうことで心と体の正常な働きに影響を及ぼし、さまざまな症状が表れると考えられています。

これがうつ病です。

神経伝達物質が減ってしまう要因は、ストレスや環境的なものなど様々あります。

厚生労働省によると、日本でのうつ病の12カ月有病率は1~2%、生涯有病率は3~7%であるようです。

また、厚生労働省が実施している患者調査では、日本における気分障害患者数はここ近年増加しています。

その増加スピードはとても速く、1996年では43.3万人でしたが2008年には104万人とわずか10年で2 倍以上になりました。

ただし、この数字だけを見て「うつ病の人が増えている。ストレス社会のせいだ。」と決めつけてはいけません。

もちろんうつ病という病気が以前よりも知られることによって、以前に比べて病院を受診する敷居が低くはなってきています。

しかし、うつ病は他の病気に比べて未知の部分が多い病気でもあります。

そのため、検査で確実に断定できる疾患ではないので、診断基準が変わることがあります。

基準の変更によって患者数は大きく変わってきます。

【うつ病の原因】思い当たる原因はありますか?

次にうつ病の原因についてお話ししていきます。

皆さんがうつ病の原因と聞いて思いつきやすいのは、仕事のストレス・人間関係によるストレスあたりではないでしょうか。

もちろんそれも原因になりえますが、他にも様々な原因があります。

環境的要因

まずは病気や事故、別離、近親者や近しい人の死、リストラ、退職、家庭内のトラブル、人間関係のトラブル、受験失敗、事業の失敗、投資の失敗といった精神的打撃です。

そして、引っ越しや昇進などの職場異動といった急激な環境の変化も要因の一つです。

女性の場合、妊娠・出産・月経がうつ病の引き金になることがあります。

最近「産後うつ」という言葉を耳にする機会も多いのではないでしょうか。

出産した女性100人中約15人に起こると言われています。

薬剤性

「薬でうつ病になるの?」と驚かれる人もいるかと思いますが、一部の薬ではそのような報告があがっています。

その一部の薬とは、インターフェロン製剤、副腎皮質ステロイド薬です。

副腎皮質ステロイド薬の場合、量が多いほどうつ病の発現率は高くなるようです。

また、レセルピン、β遮断薬、カルシウム拮抗薬などの降圧薬や、アレルギーを抑える抗ヒスタミン薬、経口避妊薬でも報告されています。

しかし、いずれもその発生はとてもまれなもので、その頻度も低く数%以下です。

大切なことは、副作用としてそういう可能性があるということを理解し、そういった症状がでるようであれば早めに対処をするということです。

「眠れなくなった」「イライラするようになった」「気分が落ち込むようになった」といったうつ病と思われる症状が出てきた場合には、勝手に服用を中止せずに、医師に相談しましょう。

遺伝的要因

うつ病の発症には、遺伝的な要素もあると考えられています。

両親のうちどちらかがうつ病の場合、その子供の約30%が発症するというデータもあるようです。

しかし、あくまでも原因の1つにすぎません。

病前性格

病前性格とは、ある疾患と統計学的に優位な関係にある性格傾向のことです。

簡単に言えば、うつ病になりやすい性格とも言えます。

うつ病になりやすい性格としては、ルールに忠実で、真面目、几帳面(きちょうめん)、完璧主義、勤勉家、責任感が強いといった特徴があります。

このようにうつ病の要因は一つだけではありません。

【うつ病の症状】こころとからだの症状の違い

うつ病では、不安やイライラ、気分の落ち込みといった精神症状が出ます。

しかし、精神症状だけではなく身体症状が現れることがあります。

身体症状が出ることで不安が強くなる人もいます。

精神症状だけではなく、身体症状も知っておきましょう。

精神・身体それぞれの症状は以下の通りです。

こころの症状

感情:気分が落ち込む、不安・焦り・イライラ感、喜怒哀楽の喜びと楽しむ部分の欠落、悲観的になる、落ち着かない
意欲:関心・意欲が減退する、無関心になる、ぼんやりすることが増える、外見や服装を気にしなくなる、外に出られない
思考:集中できない、記憶力の低下、口数が減って声が小さくなる、ため息が増える

からだの症状

睡眠:寝つきが悪い、眠りが浅い、眠れない、昼夜逆転する、起きられない、一日中寝てしまう
食欲:食欲不振、体重減少、味覚障害(食べても美味しく感じない)、過食、甘いものを異常に欲する
ホルモン:生理不順、性欲減退、勃起不全
その他:腰痛や肩こりといったように体のあらゆるところの痛み、頭痛・頭が重い、倦怠感(異常に疲れやすい)、腹痛・胃の不快感・下痢・便秘といった消化器症状、耳鳴り、動機

うつ病というと心の病気ゆえに心の症状だけと思いがちですが、あらゆる身体症状がでる可能性があることを知っていただけたのではないでしょうか。

【うつ病の検査・診断】病院受診の流れ

うつ病かもしれないと思ったら、できるだけ早く病院を受診することが大切です。

しかし、どこにかかればよいかどのようにして診断をうけるのかなど不安が付きまとうことでしょう。

「精神科」または「心療内科」「メンタルクリニック」への受診が一般的です。

精神科と心療内科はどちらも心の症状を診てくれますが、それぞれの違いを知っていますか?

精神科とは、主に心の症状を扱う診療科です。

精神症状や睡眠障害で悩んでいる人が対象です。

心療内科とは、環境要因などから引き起こされている身体症状を扱う診療科です。

主に体の病気と心の病気の関係を専門としています。

理由もなく心と体の不調が続いている場合も心療内科で相談することがよいでしょう。

初めて受診する際には、問診票などの記入が必要になります。

そして、診察では「いつごとからその症状が出ているか」「思い当たる原因はないか」「困っていることは何か」と必ず質問されます。

他にも家族歴や既往歴、服用中の薬の有無を聞かれます。

いきなり様々な質問を受けると混乱してしまうので、あらかじめメモしていくのがよいでしょう。

必要に応じて検査を受ける場合があります。

検査は、うつ病かどうかを診断する、うつ病の原因について調べる、うつ病が他の病気からくるものかといった目的のために行われます。

検査は、尿検査(腎機能)、血液検査(肝腎機能、血糖値、甲状腺機能、栄養状態、電解質のバランス)、心電図(不整脈)、頭部CT・MRI(アルツハイマー病との識別、脳出血や脳梗塞後の後遺症としてうつ症状がでる場合があるため)、脳血流シンチグラフィーといったものがあります。

また、性格検査や心理検査が行われることもあります。

医師は、診察、検査を踏まえてうつ病かどうかを診断します。

うつ病の診断基準には、「DSM-5(精神疾患の診断および統計マニュアル)」「ICD-10(国際疾病分類)」が用いられます。

ここでは、うつ病の診断基準(大うつ病診断基準DSM-Ⅳ)について見ていきます。

以下の症状のうち、少なくとも1つある。

  • 抑うつ気分
  • 興味または喜びの損失

さらに、以下の症状を併せて、合計で5つ以上がある。

  • 食欲の減退あるいは増加、体重の増減
  • 不眠あるいは過眠
  • 精神運動性の焦燥または制止
  • 易疲労感または気力の減退
  • 無価値観または罪責感
  • 思考力や集中力の減退
  • 死についての反復思考、自殺念慮、自殺企図

これらの症状が2週間にわたって続いていて、他の病気や薬の影響ではないとされるときに、うつ病と診断されます。

どのような治療方法がある?うつ病の治療法について

うつ病と診断されたら、どのような治療方法があるのかをここではお話ししていきます。

休養

「え?休養?」と思われる人もいるでしょうが、休養も立派な治療の一つです。

しっかりと休養して次に動き出すためのエネルギーをためましょう。

軽いうつ病の場合、休養だけで症状がよくなることがあります。

症状が重い場合、自殺の危険がある場合は、入院による治療が勧められます。

ストレスをもたらしている要因から離れることが可能な場合は一度離れ、お休みしましょう。

薬物療法

うつ病の薬物治療には、主に抗うつ薬を使用します。

抗うつ薬にはさまざまな種類があります。

抗うつ薬には、開発された順番によって第1世代(三環系)、第2世代(四環系)、第3世代(SSRI)、第4世代(SNRI)、第5世代(NaSSA)の5世代に分けられています。

それぞれ特徴が異なるため、症状や副作用の出方などにより、医師が薬を変えたり量を変えたりしていきます。

抗うつ薬は薬を飲み始めてから効果が出るまでに時間がかかります。

そのため、人によっては薬を飲んでいるのに効果がないと感じる人もいるようですが、まだ効果が出ていないだけという可能性があります。

自己判断で中止しないようにしましょう。

また、抗うつ薬以外にも不眠の症状がある場合は睡眠薬、不安症状が強い場合は抗不安薬、イライラしたり気分が高揚する場合は気分安定薬を使用することがあります。

精神療法

精神療法としては、主に認知行動療法、対人関係療法があります。

うつ病の人は、「~であるべき」といったような特有の完璧主義のような考え方があり、それゆえに何か困ったことや悩みにぶつかったときに悲観的にとらえがちです。

認知行動療法とは、その名の通り考え方のくせを直し、行動面に反映させて、同じ出来事が起こってもうつ状態を悪化させないようにする方法です。

対人関係療法とは、うつ病を引き起こす要因となった対人関係に焦点をあてて、その問題を解消することでストレスを減らす方法です。

修正型電気けいれん療法(mECT)

古くから行われてきた治療法の一つで、適切な薬物治療でも改善しない中程度から重症のうつ病の人に対して行われることがあります。

これは、頭部に数秒間電流を通し、電気刺激により脳内に影響を与え、効果を得る方法です。

全身麻酔を使用し、数回にわたって行われるため入院する必要があります。

【うつ病の予防】日常生活で明日からできる予防法

うつ病の予防・再発防止のために明日からできることについてお話ししていきます。

まずは、規則正しい睡眠習慣を心がけましょう。

十分に眠れないと体も心もしっかりと休めず、ストレスや疲れがどんどん蓄積されていきます。

「睡眠負債」という言葉を聞いたことがある人もいるかと思います。

睡眠不足が借金のように徐々に積み重なっていき、心身の不調を引き起こすことを表す言葉です。

睡眠負債を週末の寝だめで解消しても効果がないどころか逆に睡眠リズムを崩す原因になるという報告があります。

就寝時間と起床時間はできるだけ一定にしましょう。

栄養バランスのよい食事をとることも大切です。

偏った食事や栄養素不足が精神症状を引き起こすことが研究でもわかっています。

朝食を抜かず、1日3食きちんと食べましょう。

そして、適度な運動をしましょう。

適度な運動はストレス発散になります。

しかし、過度な運動は体が疲れて悲鳴を上げてしまうだけではなく、ストレスの原因となり継続することが難しくなるため、控えましょう。

最後に、自分の性格を客観視しましょう。

自分が日常的にどのような考え方をしているのかどのような性格なのかを理解し、うつ病になりやすい性格なのかそうではないのかを知っておくことも大切です。

もしうつ病になりやすい性格だとわかったとしても落ち込むことはありません。

必ずうつ病になるというわけではありません。

自分の性格を理解することで、無理しすぎることがないようにコントロールできます。

このように日常生活のちょっとした工夫や改善で生活の質があがり、うつ病の予防・再発防止につながります。

まとめ【うつ病は決して恥ずかしくはありません】

今回は、うつ病の原因や症状、治療方法などについてお話ししました。

うつ病が決して特別な病気ではなく、さまざまな治療法もあることを知っていただけたかと思います。

うつ病は恥ずかしい病気ではありません。

誰しもがなる可能性があります。

  • うつ病は脳の病気
  • うつ病の原因は、環境的要因・薬剤性・遺伝的要因・病前性格がある
  • うつ病は精神症状だけでなく身体症状が現れることもある
  • でている症状によって受診する科が異なる
  • うつ病の治療は、休養・薬物療法が三大療法
  • 十分な睡眠、運動、バランスの良い食事が予防・再発防止につながる

心の病気はなかなか自分では気づきません。

少しでもあれ?と思うことが多くなり、うつ病かもしれないと思ったら、早めに医療機関を受診してください。

 

参考文献

重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤惹起性うつ病(https://www.pmda.go.jp/files/000144134.pdf)

産後うつ Royal college of psychiatrists

(https://www.rcpsych.ac.uk/mental-health/translations/japanese/postnatal-depression)

うつ病の診断基準 神戸市医師会(http://www.kobe-med.or.jp/kobe_G-P_net/shindan.html)

みんなのメンタルヘルス 厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_depressive.html)

メランコリー親和型とは 安全衛生マネジメント協会

(https://www.aemk.or.jp/word/ma10.html#:~:text=%E7%97%85%E5%89%8D%E6%80%A7%E6%A0%BC%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%BE%B4%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82)