年齢を重ねると足裏の悩みがでてきます。
特にガサガサになった足裏はセルフケアできるのでしょうか?
もちろん足裏はセルフケアできます。
足裏がガサガサになる原因は、角質が厚くなって肌の表面がデコボコするためです。
無理に角質を何とかしようとすると、さらに悪化してガサガサになってしまうこともあります。
角質ケアにはさまざまなタイプがあり、悩みに合わせたケア方法があります。
そこで今回は、角質ができやすい場所や、足裏への正しいセルフケア方法についてご紹介します。
ツルツルな足裏を手に入れましょう。
【足裏の角質】角質ができやすい場所は足裏です!
そもそも角質とはなんなのでしょうか?
皮膚は大きく分けて3層構造になっています。
外側から「表皮」、その下が「真皮」、一番内側にある皮膚が「皮下組織」となっています。
各組織にはそれぞれの役割があります。
角質が関係しているのはこの「表皮」の部分になります。
表皮は95%が角化細胞と呼ばれる細胞でできています。
角化細胞の働きにより角層ができて、この角層が水分の蒸発や異物の侵入などを防いだり、紫外線から肌を守っています。
角化細胞は表皮の一番下にある層で分裂し、成熟すると徐々に体の外側に移動していきます。
この角化細胞の層を角質層といい、角質層は成熟の段階によって呼び方が異なります。
外側から「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4つに分類されています。
普段私たちが角質と呼んでいるものは、皮膚の最も外側で皮膚の表面を覆っている「角層」のことを指しています。
皮膚は体の内側にあればあるほど、新しくできた皮膚の細胞です。
そのため一番皮膚の外側にある角層は、いわば年老いた細胞ともいえます
角質は体を覆う皮膚の表面すべてに存在しています。
部位によって角質の層の厚さは違い、顔は14~15層程度ですが、なんと足裏は150層もの厚さで構成されており、体のなかでも特に角質層が厚い部位となっています。
なぜ足裏の層がこれほどまでに厚くできているのかというと、体の全体重を支えなくてはならないためです。
また足裏は全体重を支えるだけでなく、さらに歩くことによって常に刺激を受けています。
刺激を受けることによって、新しい角質はどんどん作られていきますが、重力による圧力や摩擦によって古い角質ははがれにくくなっています。
古い角質がはがれずに溜まっていくと、その部分の皮膚はさらに厚く固くなっていきます。
古い角質は細胞自体がデコボコとしており均一ではありません。
その為皮膚表面が荒れやすくなり、ガサガサする、ひび割れるといった症状が出てきます。
【足裏の角質】頑固な角質のセルフケア方法
角質ケアで大切なことは、厚くなった角質を取り除くことです。
角質を取り除く方法として、古くから角質を専用のヤスリで削る方法があります。
角質を削ることによって、厚みがなくなり、同時に皮膚の表面が整うため滑らかな足裏を手に入れられます。
しかし、削りすぎると新しい角質や、他の皮膚を傷つけて出血してしまうことがあります。
また、削りすぎることにより、皮膚が自らを守る「バリア機能」を傷つけてしまう可能性があります。
バリア機能とは角質の層が水分を蓄え、乾燥や外部からの刺激から肌を守ってくれる役割のことです。
そのためバリア機能まで傷つけてしまうと、足裏が乾燥し余計に固くなってしまう可能性もあります。
皮膚は約45日のペースで古い角質がはがれて、新しい角質が生まれるターンオーバーというサイクルを持っています。
それに合わせヤスリで削るのは2~3週間に1回程のペースが目安とされています。
皮膚の状態を見ながら、少しずつしましょう。
角質除去用のヤスリは、ドラッグストアやインターネットなどでも販売されています。
手のひらにフィットしやすいものや、削った角質の粉が飛び散らないようになっているもの、外出先でも使えるようにコンパクトなものと、さまざまな用途やシーン別に展開されています。
そこで人気の高いオススメの角質削りについて紹介します。
【足裏の角質】ビューティーフット
|
国内外問わずプロも愛用しているブランドです。
手にフィットしやすく、耐水性があるため、入浴中に使用する事もできます。
角質取りの部分は目の細かいヤスリのため、皮膚への刺激も少なく、傷つけにくくなっています。
目の粗いヤスリもついているため、角質が溜まっていると感じたときは粗い面で大まかに削り、皮膚表面を整えたいときは細かい面で削るなど、使い分けて角質ケアできます。
【足裏の角質】電動角質リムーバー
|
電動式の角質除去用ヤスリです。
なでるだけで角質が削られ、素早く除去する事ができます。
電動式ではありますが、耐水性があるためお風呂上りの濡れた肌にも使用できます。
かかとだけでなく、つま先までの足裏を全体的に削る事ができ、かかとのガサガサだけでなく、革靴によるタコやヒールダコなどあらゆる角質に対応しています。
ヤスリをつけかえることによって目の粗さを調節する事もできます。
【足裏の角質】削るのが怖い人の角質セルフケア方法
角質のセルフケアで削るのが怖いという人も安心してください。
角質のセルフケア方法は、ピーリング、シートパック、石鹸とさまざまな方法があります。
【足裏の角質】ピーリング
ピーリング液に30分~2時間ほど足を浸します。
その後2日間ほど経過すると自然に皮がむけ始め、個人差はありますが1~2週間後には足裏全体の皮がむけてツルツルになります。
痛みもなく、足裏が柔らかくなることで保湿クリームも浸透しやすく、近年とても人気のあるケア方法です。
しかし、ピーリング液の中には肌に合わない場合があります。
事前にパッチテストをしてから実施しましょう。
肌が弱い方や敏感肌の方は十分に注意しましょう。
|
つけ置く時間が40分と短く、効果も実感できたと口コミでの評価も高い商品です。
足型の袋なので、場所をとらずに使用できます。
サイズも27cmと大きめなので、男性でも使用できます。
【足裏の角質】シートパック
特殊な液体が入った足袋を指定の時間履きます。
テープで履き口を固定するため、履いた状態で移動する事ができます。
1週間ほど経過すると皮がむけ始めて、2週間ほどで足裏全体がキレイになります。
注意点はピーリングと同様で、肌に合わない場合があるため注意しましょう。
|
フットケア用品の中でも人気のある商品で、雑誌にも掲載されたことがあります。
グリコール酸やサルチル酸などの刺激の強い成分が含まれておらず、敏感肌の方でも使用する事ができます。
また、ヒアルロン酸やスクワランなどの保湿成分もたっぷりと配合されており、角質除去後の保湿にも配慮されています。
|
累計販売数が10万個を超え、さらにリニューアルしたことでより効果を実感できる商品となりました。
乳酸を使ってピーリングするため、肌への負担も少ないです。
お値段も手頃で足裏のガサガサに悩んでいるけれど、あまりお金をかけたくないという方は一度試してみてはいかがでしょう。
【足裏の角質】石鹸
スクラブ入りの石鹸を泡立て、洗います。
スクラブによって、古い角質層がはがれていきます。
毎日洗浄して1~2週間ほど経過すると効果を実感できます。
ただし他のケア方法と違って、皮がむけるなどの目ではっきりと効果を実感できるわけではないため、効果を感じられにくい点が難点といえます。
|
角質用の石鹸といえばこの商品がすぐに挙がるほど人気の高い商品です。
足型のかわいらしい形をしていますが、効果はしっかりと感じられると口コミでも高評価を得ています。
専用のネットが付属しており、それを使用して洗浄することで角質ケアだけでなく足裏の消臭効果もあります。
|
石鹸だけでなく足用のブラシも使用するとより効果を実感できます。
使用方法は簡単で、椅子に座った状態でこのブラシの上に足を乗せ前後に動かすだけです。
マッサージ効果もあるためリフレッシュする事ができます。
【足裏の角質】角質ケア後は乾燥を防ごう!
角質を除去した後の肌は厚くなっていた角質がなくなり、水分を蓄える角質層が薄くなったことで、乾燥しやすくなっています。
乾燥をさらに放置しておくと、体が水分を蓄えようとして角質層がどんどん厚く、蓄積されてしまい、また足裏のガサガサやひび割れといったトラブルが生じてしまいます。
その為、角質を除去した後は保湿クリームを塗って、乾燥を予防することが大切です。
定期的に保湿クリームを塗ることで足裏のトラブルを防げます。
|
100%馬油のみでできており、赤ちゃんや敏感肌の方でも使用できます。
また、人の皮下脂肪に成分が似ていることから肌に馴染みやすく、保湿効果の高いクリームです。
足裏だけでなく全身に使えます。
|
高純度のシアバターをふんだんに使用したクリームです。
シアバターの持つ薬用成分が肌をバイ菌や炎症からガードし、ヒビやしもやけなどの肌トラブルにも効果があるとされています。
さらっとした使用感のため、べたつきが苦手な方でも使用できます。
|
保湿クリームを塗った後は、靴下をはいて保湿クリームがしっかり馴染むようにしましょう。
靴下が二重編み構造になっており、中に特殊な保湿シートが入っています。
保湿シートが中と外で層を作ってくれ、さらに保湿効果が高まります。
角質が厚くなりすぎる前に定期的にスクラブなどで古い角質を取り除いてあげると、保湿クリームも馴染みやすく乾燥を防ぐ事ができます。
顔や体だけでなく、足裏にもこまめな保湿を心がけるようにしましょう。
【足裏の角質】角質は年齢が原因?角質が溜まる原因
角質が蓄積されてしまう原因は、肌の乾燥と歩行や重力などによる刺激から肌を守るためです。
加齢に伴い、肌の水分量は減っていくため、どうしても乾燥しやすくなってしまいます。
また、立ち仕事や、歩く機会の多い仕事をしている方や、ヒールなどの靴をはくと足裏への負担も大きく、より角質が蓄積されやすくなります。
足裏のトラブルは年齢が上がるにつれ、起きやすくなります。
しかし、適切な角質ケアや保湿をしっかりすることによって、足裏のトラブルも予防できます。
また、長年の歩き方や、重力のかけ方によって、余計な部分の角質が厚くなってしまったり、ねじれの力が加わって、イボやウオノメなどの別のトラブルにも繋がってしまいます。
角質を溜めないためにも定期的な角質ケアと保湿をしっかりして、歩き方や姿勢に気を付けるようにしましょう。
足裏の角質をセルフケアでキレイにしよう!
今回は、角質ができやすい場所や、足裏への正しいセルフケア方法についてご紹介しました。
角質について正しい知識を持ち、角質ケアの参考になれば幸いです。
- 角質は皮膚の最も外側にある細胞で、肌の水分を蓄えたり、あらゆる刺激から肌を守ってくれるく
- 角質は時間と共に自然とはがれていくが、足裏の角質はもとから厚く、重力などの圧力ではがれにくくなっている
- セルフでできる角質ケアは「削る」、「ピーリング」、「シートパック」、「石鹸」がある
- 角質ケア後は保湿が重要。日頃から保湿を心がけることで、角質が厚くなるのを予防できる